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【エッセイ】

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生咲のエッセイまとめ
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#エッセイ

【エッセイ】縁と緑って似てる

【エッセイ】縁と緑って似てる

 インスタを久しぶりに開いたら、数回ご飯に行ったことある同級生が、結婚式を挙げていた。
 そのストーリーには知っている同級生が何人か参列していた。そこには確かに幸せが存在していて、誰もが笑顔だった。

 そして、私がストーリーで今これを知ったということは、私はこの結婚式に参加していなければ、呼ばれてもいない。

少しだけ、ほんの少しだけ、心がざわついた。

 学生の時に数回ご飯に行ったことがある。

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【エッセイ】丁寧な朝を撫でる

【エッセイ】丁寧な朝を撫でる

朝、いつも通り6時に目覚める。

今日は休日。同居人はまだ起きてこない。

ドアを開けると秋の朝の風に撫でられる。

「さむっ。」

今の時期は朝と晩が少しだけ冷える。

新しく買ったお気に入りの椅子に座ってみる。

「んにゃあ。」

膝に乗ってきた愛猫を撫でる。

猫はいい。あったかくて柔らかい。

そうしてしばらく撫で続ける。

撫でる。

撫でる。

しだいに愛猫と一緒に微睡んでゆく。

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【エッセイ】スプリング イズ カミングスーン

【エッセイ】スプリング イズ カミングスーン

皆様、お久しぶりです。
いや、この名前では初めましてですね。

「海芈」「海乃」改め、「生咲レイ」と申します。

「生咲」は「きざき」と読んでいます。
よろしくお願いします。

改名した理由ですが、特にありません。何となく「海乃じゃなくて改名したいな〜」と思っただけです。被写体モデルも今はしていません。

秋の金木犀が香る時期はとうに通り過ぎて、もう日中は春先の香りになってきましたね。だいぶ投稿が

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【エッセイ】Osmanthus

【エッセイ】Osmanthus

いつからだろうか。

金木犀がこんなにもてはやされるようになったのは。

たしかに香りはいい匂いであるが、私が保育園児だったころ、秋になって「いい匂いする〜」と思ったことはなかった。

こんなにも注目されるようになったのは、最近のような気がする。

しかし、金木犀側も最近になっていい匂いを発し始めたわけでもなかろう。ずっとそこにはあったのだ。

私もなれるだろうか。

気づいたらそこにいる存在に。

【エッセイ】ピンクパープルノスタルジー

【エッセイ】ピンクパープルノスタルジー

ふと車窓から見た夕焼けが綺麗だった。

目線をあげたら三日月が控えめに輝いていた。

それだけで泣けてしまうような人生です。



最近は感傷的になると、書きたくなる衝動に駆られます。おそらくその時に感じた気持ちを忘れたくないからでしょう。そしてそれをSNSで共有するのも、誰か同じ人がいないか探したくなるからでしょう。そして同じ人を見つけると、少し嬉しくなり、それを心の引き出しに大事にしまうので

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【エッセイ】珈琲とチーズケーキ

【エッセイ】珈琲とチーズケーキ

 皆さんこんにちは。生咲です。こちらはまもなく13時になります。

 私は今、地元のカフェで1人休日を謳歌しています。浅煎りのエチオピアの珈琲、それと自家製チーズケーキを食べています。ちなみに珈琲はホットを頼んだつもりでしたが、アイスが来ました。そこで「ホット頼んだんですけど」と言えるような私ではありませんので、何事も無かったかのように飲んでいます。アイス珈琲、とっても美味しいです。

 先日誕生

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【エッセイ】瞬きをする間だけでも幸せになりたい

【エッセイ】瞬きをする間だけでも幸せになりたい

 お久しぶりです。生咲です。皆様お元気ですか?

 朝と夜は涼しくなってきましたが、まだまだ昼は暑いですね。皆様どうかお身体ご自愛くださいね。

 さて、私はというと先日誕生日を迎えまして、25歳になりました。アラサーに片足突っ込んだということですね。少し幼かった頃の私は25歳なんてとても素敵なお姉さんだと思っていましたが、とんでもない。まだまだ青い私です。

 先日、私事で恐縮ですが、被写体活動

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【エッセイ】春を告げる

【エッセイ】春を告げる

みなさん、お久しぶりです。生咲です。
随分と投稿が空いてしまいましたが、元気です。

すっかり春ですね。暖かくて何処か寂しげなこの季節がずっと永遠に続けば良いのにと思います。色んな生き物が芽吹く春の匂いっていいですよね。

私はと言うと、春からお仕事をすることになりました。なにやんねん、ということですが、岡崎で新しくオープンするシーシャ屋さんで働きます。またそちらもTwitterで宣伝しようと思っ

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【エッセイ】拝啓 2022年

【エッセイ】拝啓 2022年

あけましておめでとうございます。

改名しました、生咲です。

これまで関わってくれた皆様、変わらずウミと呼んでくれたら嬉しいです。

新しく私を知ってくれた皆様、ウミと呼んでくれたら嬉しいです。

皆様、年末年始いかがお過ごしでしょうか。

私は見事に寝正月しています。太る。

さて、何かを新しく始めたくなる年始ですが、私もなにか始めよっかな〜と思って何も浮かばずにいます。

しかし、今年は昨年

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【エッセイ】一瞬だけ、交わる時間

人には人の人生があってだな。

というのもある日の昼下がり。

1人でアフタヌーンティーしてきた。

参加して、その時の思いを綴りたくなったから残しておく。

店員さんは4人。

それぞれに担当があって、それぞれ夢を持ってる。

コーヒー、紅茶、チャイ、スイーツ。

ひとつひとつにその思いが詰まっていて、美味しかったけど、重みを感じた。

一方で、お客さんも結構いる。

どんな話をしてるのか気にな

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【エッセイ】迷うって、青春か

【エッセイ】迷うって、青春か

『迷うって、青春だ』

某ファーストフード店のCM

迷うって、青春なのか

そもそも迷うって何に対してだ

私が思い当たるのはただ1つ

あの、公園での日

確かに私はあの瞬間迷っていた

この関係を崩したくない

好きなのか分からない

でも、私は「はい」と言った

小さなことで一喜一憂したり

一緒に笑いあったり

些細なことが気になったり

いろいろ思うけれど、

35億通りの選択があった

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【エッセイ】命の洗濯

【エッセイ】命の洗濯

入浴という行為

こいつは凄く厄介だ

なんていったってお風呂にたどり着くまでは足取りめちゃくちゃダルいが、着いてしまえばこっちのもんや!と言わんばかりにリラックスできしサッパリする

元々お風呂は好きな性格だ

家で入るお風呂も、どこかの温泉にいくのもまたよし

卒業旅行は熱海、伊豆、箱根、草津、別府…

色んな所行ったなぁと思ってたけど
今思えば温泉しか行っとらんな

一人暮らしをしていたとき

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【エッセイ】雨の日は嫌いじゃない

【エッセイ】雨の日は嫌いじゃない

雨の日は嫌いじゃない

低気圧で頭が痛くなるけれど
出かけるのも億劫になるけれど
なんとなく気分が下がるけれど
靴も服もびちゃびちゃになるけれど

心のもやもやを洗い流してくれる
雨粒は嫌いじゃない

聴き入ると無心になれる
雨音は嫌いじゃない

代わりに泣いてくれているような
雨空は嫌いじゃない

時々、傘もささずに外に出たい衝動に駆られる
なにもかも一旦忘れて全部台無しにしたくなる

雨の日は

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【エッセイ】無明長夜

【エッセイ】無明長夜

…。

……。

………。

眠れない。

時々、眠れない夜がある。
何かに囚われたかのように、ずっと目が冴えている。

あぁ、またか。

そんな日はネットサーフィンするに限る。

と、スマホを開き適当にページを開く。
欲しいメイク道具。行ってみたい場所。最近の友達の投稿。芸能人のゴシップニュース。

あぁ、目が疲れてきた。
もう寝れそうだ。

そうして、目を閉じる。

しかし、
月明かり、街灯、

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