【エッセイ】一瞬だけ、交わる時間

人には人の人生があってだな。





というのもある日の昼下がり。

1人でアフタヌーンティーしてきた。

参加して、その時の思いを綴りたくなったから残しておく。


店員さんは4人。

それぞれに担当があって、それぞれ夢を持ってる。

コーヒー、紅茶、チャイ、スイーツ。

ひとつひとつにその思いが詰まっていて、美味しかったけど、重みを感じた。



一方で、お客さんも結構いる。

どんな話をしてるのか気になって聞こえてくる会話に耳を傾ける。

この人たちはどうやって知って、どうやってここにたどり着いたんだろう。


そして外に目を向ける。

ここは3階だからカウンターから道路が見えるな。

歩いてる人、自転車の人、急いでいる人、ひとりの人、カップルの人たち。

この人たちにもそれぞれの人生があるんだよな。



私にも、店員さんも、お客さんも、通行人も、

それぞれ人生がある。


この時間はそれらが少しだけ交わる時間。


もう二度と来ない時間。


そう思うと少しだけ、今こうやって過ごしてる時間が重たく感じる。



それぞれの人生が交わる時間。

ほんのひととき。

でも、とても大切で、貴重で、

少しだけ嬉しい時間。



(2021.05.02 PM15:58)

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