狩猟公式の果実 ~改男児ジュウゾウ~
焼け爛れた街角で、二人の少年が空を見上げていた。ボロを着た傷だらけの身体で、両目だけがギラリと輝いていた。瓦礫の散乱する都市には死傷者が溢れていた。小さな少年が拳を握り、隣に立つ大きな少年へと振り向いた。
「何だよこれ……何なんだよ……こんなの間違ってる、絶対おかしいだろ!」
「リュウちゃん」
「だってそうだろ! 俺たちが一体、何したって言うんだよ!」
「……僕たち、これからどうなるんだろう」
小さな少年が怒りに任せて拳を振るうのとは対照的に、大きな少年は黒煙の立ち昇る街