マガジンのカバー画像

#ラリラデスって誰推し

14
運営しているクリエイター

2024年11月の記事一覧

姉ちゃんは俺を甘えさせたい

姉ちゃんは俺を甘えさせたい

あと1ヶ月で年越しを迎えるような、肌寒い風が吹くとある冬の夜。

部活が終わり、空は真っ暗で建物から漏れる光や街頭の光が道を照らす中を、バスに揺られ、ゆっくりと歩き、自宅の前に到着する。

ガチャ

「……うわ…姉ちゃん、帰ってきてる…」

扉を開き、家の中に入った俺は、玄関に置いてあるパンプスを見て、そう呟いてしまう。

普段なら、俺の方が早く帰ってきて、姉の方が後から帰ってくるのだが、どうや

もっとみる
ザ・出来る系のはずのサークルの部長は、家では甘えん坊になってデレてくる

ザ・出来る系のはずのサークルの部長は、家では甘えん坊になってデレてくる

ー大学内 サークル活動部屋ー

会計係:先ほど、文化祭の委員に申請して通った補助の金額は2万でした。

副部長:マジか、思ったより少ないな…

書記係:これだと、〇〇くんの案をベースにしたお店はキツいね…

〇〇:代替案、考えないとですか…

〇〇:でも、もう今更全部変えるのも…

今度の文化祭で出店をやることになっていて、他のサークルの出し物と被らないように王道のチュロスやホットドッグといったも

もっとみる
絵の具は修正が利かないものですよ

絵の具は修正が利かないものですよ

??:あの~すいません

公園で絵を描いていたある日、後ろから誰かに話しかけられた

〇〇:なんですか?

??:あの…紫色の絵の具…貸してくれませんか?

〇〇:(絵の具を切らしたパターンか)

〇〇:いいですよ、どうぞ

??:ありがとうございます!

帽子を深く被っているので顔は分からなかったが、女性だったのは確かだ

その女性はパパッと走って行ってしまった

〇〇:なんだったんだ?…あ! 

もっとみる
マドンナだって一目惚れするんです!

マドンナだって一目惚れするんです!

私は池田瑛紗、高校2年生、美術部に所属している

私には想いを寄せる人がいる…

○○:バックス、ライン揃えて!

サッカー部に所属する小山○○くんである

チームをまとめるキャプテンでも最前線で輝くエースストライカーでもない彼に私が想いを寄せる理由は入学式のときにある

入学式の日

池田:もうここどこ…

私は入学式の日に大きな駅で迷子になってしまっていた

池田:最悪…入学式間に合わないかな

もっとみる
ズボラな姉は僕に依存している

ズボラな姉は僕に依存している

~朝7:00~

僕の朝は毎日姉との死闘で始まる

○:史緒里起きろ~!

史:う~ん……あと5分……zzz

○:仕事遅れるから起きて?

史: ………お仕事休む~

○:そんなのダメに決まってるでしょ!

史:だって~眠いんだも~ん

○:いい加減にしないと怒るよ。

史:ヤ~ダ~

○:分かった……僕が甘やかすからだね……
じゃあ僕は出て行くから好きにしなよ。

史:それはダメに決まってるで

もっとみる
絶対、好きにさせてみせるんだからっ!

絶対、好きにさせてみせるんだからっ!

〇〇:ふぅ…今日も授業疲れたぁ~…

美空:せんぱ~い!

〇〇:おっ、美空じゃん!

美空:えへへっ、先輩お疲れ様ですっ!

〇〇:美空もお疲れ様!

美空:先輩、今日もかっこいいですね!

〇〇:あ…ありがと…///

美空:照れてる先輩もかわいいですね笑

〇〇:もうやめて…///

美空:笑笑

美空:さっ、帰りましょっ!

〇〇:そうだね

この会話をしてるのに、この2人は付き合っていな

もっとみる
「甘やかされる」

「甘やかされる」

俺が勤めているのはいわゆるブラック企業。

毎日ヘトヘトになりながら仕事に励んでいる。

なぜこんなブラック企業でも頑張れるかといえば、全ては愛する恋人のため。

彼女を幸せにするためなら俺はいくらでも頑張れる。

さて、今日は仕事が早めに終わったぞ。

早めに帰ったらあいつビックリするだろうな〜。

そうだ、ケーキでも買っていってあげよう。

ガチャッ

〇〇「ただいま〜!」

あれ?あいつこ

もっとみる
恋愛プロシージャ

恋愛プロシージャ

朝、コーヒーを淹れ、仕事用のデスクに座ってPCの電源を入れる。

コロナ禍以来、すっかり世の中に定着したリモートワークだが、我々システムエンジニアという仕事ではその前から部分的に導入されていた。いちいち遠方に出張したり、会議室の確保をしたりという手間が大幅に減ったことは素晴らしいが、孤独感やチームワークの減少は多少なりとも感じることがある。バランスって難しいもんだな。

そんなことを考えているうち

もっとみる
君に向けて

君に向けて

カランコロン

パン パン

○○:...

神社に行って手を合わせる
願いを込めて

別に神道ってわけじゃないけれど、
だけど、なぜかことあるごとに神社に行って手を合わせる

今日は...

○○:今日の蓮加のライブが、上手くいきますように...

と願いを込める

蓮加:ママ~?
蓮加のヘアピン知らな~い?

○○母:知らないわよ
自分でどこかやったんでしょ~?

蓮加:えぇ~、あれがない

もっとみる
俺の結構ぐうたらでちょっと残念な幼馴染の話。

俺の結構ぐうたらでちょっと残念な幼馴染の話。

チュン、チュン…

??:zzz…

コンコン

〇〇:おーい。

??:zzz…

ガチャッ

〇〇:おい、起きろ。

??:あと5分…

〇〇:んなこと言ってねぇで起きろ!!

バサッ

俺は布団を剥ぎ取った。

??:ん、ん〜…

〇〇:今日全校集会あんだから絶対遅刻できねーぞ!
"史緒里"

史緒里:は〜い…

〇〇:ほら、下で待ってっから早く着替えてこい。

史緒里:は〜い…

〇〇

もっとみる
低い声でそっと寄り添って…

低い声でそっと寄り添って…

夜の街の片隅、ひっそりとしたカフェに的野美青はひとり腰を下ろしていた。お気に入りの静かな空間で、彼女はカップに手をかけ、コーヒーの香りに包まれながら、心を少し休めていた。ふと窓の外に視線を向けると、しとしと降る雨がネオンの灯りに反射し、幻想的な景色を作り出している。

そんな静寂の中、カフェの扉が開き、○○が彼女の前に座った。彼は、仕事で知り合った関係者のひとりで、会うのはまだ数回目だったが、なぜ

もっとみる
隣り合わせの片想い

隣り合わせの片想い

秋の午後、校舎の影が長く伸びる中、○○はただ静かにグラウンドを眺めていた。

そこにはいつもと変わらぬ光景が広がっている。野球部の練習風景だ。


白いユニフォームが土埃を巻き上げ、声を張り上げる部員たち。

新体制となった秋季大会で早々に敗退してしまい、次の大会でその雪辱を果たすべく必死に打ち込んでいる。

その中に、彼女の姿もあった。

「久保さん…」

○○は思わずその名前をつぶやいた。

もっとみる
僕の仕事は弁当作り

僕の仕事は弁当作り

○)やっと昼だ〜さて、手抜き弁当食べますか。

○○は、弁当箱を開ける

○)改めて見てもやっぱ手抜き弁当だな

?)○○君のお弁当美味しそう

○)そう?朝10分位で作った手抜き弁当だよ。岩本さんのお弁当の方がすごいと思うけど

今話しかけてきたのは、岩本蓮加さん。お嬢様で執事や料理人とかいるとかいないとか

蓮)でも○○君の美味しそうなんだもん。食べていい?

○)どうぞ

蓮)パクん~~美

もっとみる
99回振られ続けた告白、100回目の告白は好きな君からだった!?

99回振られ続けた告白、100回目の告白は好きな君からだった!?

〇:好きです!!付き合ってください!!

俺は昼休みの校舎の屋上で今99回目の告白をした

告白した相手は高校に入って一目惚れしたクラスメイトの久保史緒里だ

雪のような綺麗な白い肌

潤いを持っている長くて綺麗な黒髪

笑った時にちょっと見える可愛らしい八重歯

好きな事を語る時に見せる色とりどりの表情

物事をやる時に見せる真剣な姿勢

みんなをまとめることが出来る統率力

たまに見せるおっち

もっとみる