絶対、好きにさせてみせるんだからっ!
〇〇:ふぅ…今日も授業疲れたぁ~…
美空:せんぱ~い!
〇〇:おっ、美空じゃん!
美空:えへへっ、先輩お疲れ様ですっ!
〇〇:美空もお疲れ様!
美空:先輩、今日もかっこいいですね!
〇〇:あ…ありがと…///
美空:照れてる先輩もかわいいですね笑
〇〇:もうやめて…///
美空:笑笑
美空:さっ、帰りましょっ!
〇〇:そうだね
この会話をしてるのに、この2人は付き合っていない
前に、美空から告白されたんだけど、他に好きな子がいたから申し訳ないけど断った
でも…
美空:これからも、先輩に絡みに行ってもいいですか?
〇〇:いいけど…
美空:絶対に先輩を落として見せますからね!
美空:覚悟しててください!
そう言って、美空はどっかに行った
そこから美空の猛アピールが始まって今に至る
美空:ねぇ、先輩
〇〇:ん?なに?
美空:いつになったら、私の事好きって言ってくれるんですか?
〇〇:さぁ…いつだろうね笑
美空:むぅ…そろそろ素直になってくれてもいいんですよ?…
〇〇:ずっと素直だよ笑
美空:…絶対、先輩に私のこと好きって言わせてやるんだから…
〇〇:おー、頑張って笑
___________________________________________________
最近まで、毎日授業が終わったら、僕がいる教室に来て
美空:先輩、一緒に帰りましょ!
って言って、来てたのに…
ある日突然、美空が僕に会いに来なくなった
僕はちょっと心配になったが、他に好きな人ができたのかな?…って言って無理やり自分を納得させた
~放課後~
美空と一緒に帰るようになってからは、あんまり行かなくなってたけど
放課後、屋上に行って落ち着くという、僕のルーティンみたいなものがあった
久しぶりに屋上に行ってみようと向かうと
何か声が聞こえる
??:なぁ、もう1回考え直してくれないか?…
美空:いやです!他に好きな人がいるって言ってるじゃないですか!
あれ?美空の声だ…
男:でも、告白して振られてるんだろ?
男:そんなやつより俺の方が…
美空:もういい加減にしてください!
美空:あなたのことは、好きじゃないんです!
男:ちっ…こうなったら…
ゆっくり、美空に近づく男…
美空:…何するんですか…
美空の手をガシッと掴んだ
美空:きゃっ!…
〇〇:おい、その辺にしとけよ
男:…誰だ?
美空:先輩!なんでここにいるんですか?…
〇〇:それはまた今度話す
男:まさかこいつが、美空の告白を断ったやつ?…
〇〇:ああ、そうだよ
男:好きじゃないなら、どっかいけよ
男:お前には関係ねぇから…
〇〇:そうはいかないんだわ
〇〇:ここまで一途に想っててくれてる大切な友達を、守らない訳にはいかないだろ
〇〇:それに…
〇〇:これから彼女になるかもしんねぇのに…
美空:!!
男:あっそ、それじゃ分からせるか
男が〇〇に向かって突っ込んできた
瞬きすると、気づけば男が倒れていた
〇〇:ちなみに言っとくと、僕は柔道五段だよ
男:お前…
〇〇:美空に謝って、もう二度としないって約束したら見逃してやるよ
男はゆっくり立ち上がって美空の前に立った
男:ごめん…悪かった…
美空:いえ…もう他の子にしないんだったら大丈夫です
〇〇:よし…美空、帰ろ
美空:うん…///
ガチャ
美空:…先輩
〇〇:ん?
美空:助けてくれてありがとうございます…///
〇〇:ん、いいよ…
〇〇:当然のことをしたまでだし…
〇〇:最近、僕の所に来なくなったのって、さっきの件のせい?
美空:うん…
美空:本当は先輩といつも通り帰りたかったんですけど…
〇〇:なるほど…ごめんね…気づけなくて…
美空:いえ…もう終わったことなのでいいんです…
美空:それと…
美空:さっきの言葉…ほんとですか?…
〇〇:ん?さっきの言葉?
美空:これから彼女になるかもしれないのに…的なやつ…
〇〇:…
〇〇:ほんとだよ…
美空:!!
美空:…っ…先輩っ…!
美空は僕に抱きついてきた
美空:先輩っ…
美空:私のこと…好きになってくれたんですか?…
〇〇:うん…美空に惚れちゃったよ…笑
美空:っ…嬉しいっ…!
〇〇:美空に会えなくなってる時に気づいたんだ…
〇〇:もう僕は、美空のことが好きになってるって…
美空:うぅ…先輩…
〇〇:ふふっ笑、泣かないでよ笑
〇〇:かわいい顔が台無しだぞっ笑
美空:だって…だってぇ…
美空:…先輩…
〇〇:ん?何?
美空:もう離さないし、離れないでくださいね?…
〇〇:もちろん
〇〇:僕も、美空のこと一生離す気ないよ
美空:っ…先輩っ!
ギュッ
美空:だいだいだいだい…っだ〜いすきです!
夕日に照らされながら、僕たちは甘い口付けを交わした…
fin…
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