99回振られ続けた告白、100回目の告白は好きな君からだった!?
〇:好きです!!付き合ってください!!
俺は昼休みの校舎の屋上で今99回目の告白をした
告白した相手は高校に入って一目惚れしたクラスメイトの久保史緒里だ
雪のような綺麗な白い肌
潤いを持っている長くて綺麗な黒髪
笑った時にちょっと見える可愛らしい八重歯
好きな事を語る時に見せる色とりどりの表情
物事をやる時に見せる真剣な姿勢
みんなをまとめることが出来る統率力
たまに見せるおっちょこちょいな所
他にもたくさん好きなところはある、その全てに俺は惹かれている
だが……
史:ごめんなさい……
史緒里は俺に惹かれていない
99回目のごめんなさい
何度も何度も99回、告白しても俺は1回目と変わらず史緒里に振られ続ける
史:何度も言ってるけど私には付き合ってる人がいるのだから〇〇君の告白を受け取ることは出来ない
〇:そんなのは知ってるよ、でも俺は史緒里のことが好きなんだ
史:なんで〇〇君はずっと振る私の事をそんなに好きなの?
〇:そんなの好きだからだよ、何度も振られてもその気持ちは変わらないから
史:ふふっそっか……好きだからか
史緒里が少し俯いて言う
〇:何か……あったのか?
史:え、あ、いや!なんでもないよ!それじゃ私教室に戻るから!それじゃ!!
史緒里はそういうと教室へ戻ってしまった
〇:あれは嘘ついてるな……
俺は史緒里の雰囲気を見て察知する
いつも史緒里は困っているとなんでもないと言ってその場から離れる事が多い
高校1年生の時から好きでずっと見てきているので大体のことは分かる
困っているのであれば助けたい
なので俺は史緒里の仲のいい与田と梅澤に話を聞いてみようと決め、教室に戻った
教室に戻ると史緒里は与田と梅と話していた
2人に今すぐにでも話を聞こうと思っていたが3人で話してる姿を見て今話を聞くのをやめようと思った
するとクラスメイトの男達が話しかけてくる
□:告白どうだった!!今回こそ成功したか!
〇:いや今回も振られたよ
△:今回もか……てか今何回告白してるんだ?
〇:99回
□:え!それじゃ次で100回目ってことか!!
〇:まぁそうだな
△:え、100回目なのに何か思うこととかないのか?
〇:いや、無いな別に、想いが伝わるまでし続けるつもりだから、一応した回数を覚えてるだけで100回目だろうが何回目だろうか気にしてたりはしてない
△:へぇーなるほどな、てか本当に〇〇って久保さんのこと諦めないよな
〇:そりゃ好きだからな
△:ふっかっけぇな、普通好きだからってそんなにまっすぐ相手に伝えるなんて俺には出来ねぇーよ、それに何度も振られてるのに
□:あぁ俺も凄いって思うな
〇:そうか?俺はただ自分の気持ちに素直なだけさ
△:あー〇〇見てると俺もそれぐらいの恋したいなぁって思うな
□:それな俺も思う
△:てかさ、久保さんって毎回〇〇のこと振ってるけど確か彼氏いるんだっけ?
〇:あぁ、中学生の時から付き合ってる彼氏がな、違う高校にいるらしい
□:へぇーでもそんな久保さんが一筋で思い続けてるってことは相当のいい人なんだろうな
〇:まぁだろうな、でも必ずいつか俺のこの気持ちを受け取ってもらうんだ、それまで俺は諦めるつもりは無いさ
△:お!その意気だ!頑張れよ!〇〇!!
□:俺も応援してるぜ!!
〇:おぉ、ありがとうな
俺は2人からの応援を受け取り自分の席に戻った
その後先生が来たり、午後の授業があったりして、下校の時刻になったのだがずっと3人で話しており、結局俺は梅澤と与田から史緒里の話は聞けずに終わり、明日こそ話を聞いてみようと決めた
私は今悩んでいる
その悩みというのは彼氏の××ことだった
保育園、小学校と中学校と同じでいわゆる幼なじみだった
だが高校はそれそれやりたいことが違うということで私は実家から近い高校、××は隣町の高校へ行った
1年生だった去年までは連絡も毎日していたし、1ヶ月には3回ぐらい頻繁に会っていっぱい遊んで楽しかった
だが2年生になってから私が連絡を送っても返信全然来ないし、遊ぶことも無くなっていた
そんな中ずっと私に告白をしてくる〇〇君になんで何回も告白するのかを聞いたら、好きだからと返ってきてもしかしたらもう××は私の事好きじゃないのかなって思ってしまった……
告白をされて教室に戻ったあと、友達である与田と梅と話をする
与:史緒里おかえりー
史:ただいま
梅:ふふなんか面白いね
史:え?なんで?
梅:普通告白友達がされたらどう!付き合ったの?とか聞くのにもう慣れすぎて与田がおかえりーって言うのが面白くてさ
与:あー確かに!もう慣れすぎちゃったよね
史:確かに、私も普通にただいまって言っちゃったし
梅:でもよくまぁ〇〇君は告白するようね
与:史緒里に彼氏がいること知ってるんでしょ?
史:うん知ってるよ、初めてされた時からずっとそう答えてるから
梅:そうなんだ、あ、そういえば最近どうなの?
史:え?最近って?
梅:彼氏の××の事、上手くいってるの?
史:え、あ、あー!う、うん!上手くいってるよ!この前2人で出かけて楽しかった
与:あ、史緒里嘘ついたでしょ
史:え?う、嘘?つ、ついてないよ
梅:いや嘘ついたね私達に隠せるって思ってるの?
史:……もう2人って本当に凄いね、全然隠せないや
梅:ここだとあれだし、帰りにファミレスと通って話そうよ
史:ありがとう、梅と与田
梅:全然いいよ
与:うん、私も全然いいよ史緒里の力になりたいし!それにあそこのファミレス、限定で芋のパフェが出たんだよね!ちょうど食べたかったからよかったよ
与田がニコッと微笑む
私はパフェが楽しみと言う与田を見て少し笑ってしまった
梅:……はぁ与田って本当に途中までいいこと言ってたのに最後で台無しだよ?
与:えぇーだって食べたったんだもん
史:ふふっ、2人ともありがとう、与田話聞いてあげるお礼にそのパフェ奢るよ
与:えっ!いいの!!やったー!!
梅:な!ちょっとそこはいいよって断るのよ
史:梅にも何か奢るからファミレスに着いたら選んでね
梅:いや私はいらないよ
史:いやいや、ダメだよ!ね!奢らせて!
与:史緒里がこんなに言ってるんだから奢ってもらいなよ
梅:ちょっ!与田はそれ言っちゃいけない!もう……わかった私が折れるそれじゃファミレスに着いたら選ぶね
史:うん!全然いいよ!
私はお礼を伝える
すると先生がやってきて私達はそれぞれの席に座り午後の授業を終えた
そして、私と梅と与田は高校を出て近くにあるファミレスに行った
与田には話していた限定の芋のパフェを、梅はいちごのパフェを選び2人に奢った
話ももちろん聞いてもらった
梅:うぅーんそっか……これは結構やばそうだね
史:やっぱり梅もそう思う?
梅:……うん、史緒里には申し訳ないけど……他に彼女が出来た可能性は高いだろうね……
史:やっぱり……そう、だよね……
梅に口にされやっぱりかと感じる
与:酷い、史緒里みたいな可愛い彼女がいるのに
史:……与田ありがとう
梅:……別れれば?
史:うーん……それは……嫌だな、××は昔から私に何かあるとずく守ってくれて……中学生の時告白されて嬉しかったの、今は確かにそうかもしれないって思うけど……やっぱり心のどかで信じたいって気持ちがあるの
梅:……そっか
与:史緒里……
史:……とりあえず、まだ信じてみる××が違う女子と仲良く歩いてる姿実際に見た訳でもないし
梅:……わかった、でももし何かあったら私たちに相談してよ?なんでも力になるから
与:うん!任せて!!
史:ふふっありがとう、2人とも
私は2人にお礼を伝えた
それから私たちは少し普通のたわいのない話をしてお会計済ませてファミレスを出た
梅達は隣駅の近くに家があるため、駅の方へ歩きだし私は近くなので2人とは逆方向へ歩き始めた……
数分後最悪な所を見るとは思いもせずに……
2人の背中が見えなくなって1人信号で待っていると反対の方からイチャイチャしてる男女が歩いてきていた
信号で足を止めるがそれでもイチャイチャをやめない2人
私はすごいなぁと思い2人を見る
すると、私が1番見たくない風景だったことを知る……
そう、イチャイチャしてる男女の男の方が××だったのだ
気づいた瞬間ズキっと心が傷つく
私はその場にいるのが苦しくなり、遠回りになるが気にせず違う道へ急いで走り出した……
涙も最初は我慢していたが途中で我慢できず溢れ出す
でも、足は止めず急いで走った……
放課後になり俺は欲しかった漫画があった為本屋によって漫画を何冊か購入した
そして、家に帰ろうと思い歩いていると史緒里が走ってる姿を目にする
走っていて一瞬しか見えなかったが史緒里の表情が何か苦しそうな表情をしていて俺はいてもたってもいれず足を動かしていた……
一生懸命俺は走り、何度か名前を呼んだが史緒里は聞こえていないのか足を止めず走り続けてある公園で足を止める
少し公園の中を歩いた後、史緒里はあるベンチに座る
俺は近づいて史緒里に話しかけた
〇:史緒里どうしたんだ?
俺が名前を呼ぶとビクッとしてこっちに顔を向ける
史:えっ!な、なんで〇〇君がここに!
こっちを向いた史緒里は涙を流していた
〇:え、な、何があったんだよ、涙流すなんて……
史:え、あ!いやいや!な、なんでもないよ!あ、あはは
〇:いや!何でもなくないだろう!嘘をつかないでくれよ……
史:うっ……あははバレちゃうか……
〇:そりゃそんなに泣いてれば何も無いさ逆に無理があるだろ
史:た、確かにそっか……あはは
〇:……なぁ俺話聞くよ、なんでも……だから話してくれないか?誰かには話した方がいいと俺は思うんだ
史:……わかった、それじゃ話すね?
〇:うん
史緒里は涙を流しながら話し始める
その内容を聞いて俺まで心がギュッとなった……
それに史緒里を……大切な彼女を裏切って浮気なんて…… クソだなとそう思った
〇:なんだよ……それ、酷すぎだろ……
史:いやー本当に……かもしれないって思ってたけど本当に違う彼女作ってるなんて……私……私××の事……本当に本当に好きだったのに……なんでこうなっちゃったのかな……
〇:知ってるよ……俺も知ってる、史緒里がその人の事どれだけ好きか……だって何度告白しても史緒里の目は真っ直ぐで俺の事を見ているようで見ていなかった……それは彼氏さんのこと心から好きだった証拠だと俺は思う
史:う、うぅ……私……私のどこが悪かったのかな?色々頑張ったの……でも、頑張ったけど足りなかったみたい××が好む女性には私はなれなかった……
〇:そんなことない!史緒里が悪いはずがない!!付き合ってるのに違う女を好きになる相手が悪いに決まってる!そんな男が好む男なんかに史緒里はならなくていいと俺は思う!!
史:……〇〇君
〇:なぁ、史緒里
史:……わかってる、別れる
〇:おぉそうしろ、そっちの方が幸せなはずだ
史:……ありがとうね、話聞いてくれて
〇:いやいや当たり前のことをしただけさ
史:ふふっ〇〇君って優しいね
〇:そりゃ好きな人が相手だからな
史:……そっか
史緒里は少し恥ずかしそうに微笑んだ
それから俺と史緒里はそれぞれ家に帰った
次の日、史緒里は普通に高校へ登校してきて、俺に話しかけてきた
史:……昨日はありがとう
〇:昨日も言ったろ?いいって
史:……ちゃんと別れたよ
〇:そっか、なら良かった
俺がそう言うと先生が入ってくる
史:あ、先生来ちゃった、それじゃね!
〇:おう
史緒里は自分の席に座った
そんな中で俺はあることを決めていた
それは史緒里に告白するのをやめることだった
理由は別れたばかりの傷ついた心につけ込むようなことはしたくないとそう思ったからだった
それから俺は史緒里に告白をしない生活になっていった
史緒里に告白をしなくなって3ヶ月が経った
みんなからよく告白しないのかとか言われるのだが今まだに傷ついてくかもしれないと思いしていない
周りには史緒里の事を話すことも出来ないので今は少し休憩中って伝えている
そんなある日、俺は史緒里に放課後話しかけられる
史:ちょっと待って!〇〇君いいかな?
〇:え、うんいいけど……どうしたんだ?
史:あ、あのさ……え、えーと……ま、〇〇君なんで最近私に告白するのをやめたの?
〇:あー史緒里に言ってなかったな、それは史緒里が別れたばっかりで傷ついてるのに告白されても嫌だろ?だから少しの間するのはやめようって思ったんだ
史:っ!え、そ、そうだったんだ……
〇:うん
史:本当に〇〇君って優しいね……余計に惹かれちゃうよ
〇:そんなこ……ってえ?惹かれちゃうよって……
史:……私ね〇〇君にあの時助けられて思ったのこんないい人に想ってもらえるって幸せだなって……それで改めて〇〇君の事を見たらどんどん惹かれていって……気づいたら好きになってたの
〇:……え、す、好きってあの好き?
史:……うん人のことを好きになるっていう意味の好き
〇:ま、マジかよ……
まさかの展開に俺は驚く
史:……〇〇君、改めて伝えます……好きです、付き合ってください
史緒里からの真っ直ぐな告白に俺はドキッとなる
そして、100回目の告白が史緒里からの告白になるとは思わなかった……
〇:……嬉しいよ、是非ともよろしくお願いします
俺が返事を返すと史緒里は笑顔になる
少し見える八重歯が可愛い
史:ふふ、やった!やったー!!嬉しい!!これからよろしくね!〇〇君!!
〇:うん、よろしく史緒里
史:ね、ねぇ!よ、良かったら一緒に帰らない?
〇:うん、いいよ
史:やった!!
〇:じゃ帰ろっか
史:うん!!
俺と史緒里は歩き出す
すると、史緒里の方から手を伸ばしてくる
俺は恥ずかしくなりながらも俺は史緒里の手を握った
すると史緒里は顔を少し赤くして恥ずかしそうに微笑む
史緒里を見て俺も恥ずかしくなりながら微笑み返した
次の日、俺と史緒里が一緒投稿したのだがクラスメイト達が驚いていた
それと同時におめでとう!!と祝われた
それから俺と史緒里は幸せに付き合っていき、大人になって結婚する年齢になる
そして、俺はプロポーズをした
99回目告白は失敗して振られたが、プロポーズはもちろん1回でOKを貰い結婚して今では幸せに暮らしている
妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
毎日投稿9日目!!(投稿遅れてすいません)
今回はラリラデスさんの企画参加作品になります!!
ヒロインはもちろん久保です!!
いやーどうだったでしょうか!!笑
久しぶりの久保書いてて楽しかったです!笑
これでよりラリラデスさんを久保の沼に誘えてたと思います!!()笑
明日の投稿はまだ決めてないです、お楽しみに!!
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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