ぱふぇ@妄ツイ

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憧れの先輩と全国大会への切符を掴み取るまでの物語

中学三年生、夏 学校説明会のため、志望校の一つである乃木坂高校へとやってきていた。 説明会を終え、なんとなくグラウンドを眺めていた俺は、一人の女子生徒に目を奪われた。 照り付ける太陽の下、汗だくになりながらも献身的に部員にドリンクを配っていたその人の笑顔は、 太陽よりも眩しかった。 -------------------------- あれから二年の月日が経ち、俺は高校二年生になっていた。 結局、俺は乃木坂高校に入学した。 家から一番近かったということもあるが

    • 隣り合わせの片想い

      秋の午後、校舎の影が長く伸びる中、○○はただ静かにグラウンドを眺めていた。 そこにはいつもと変わらぬ光景が広がっている。野球部の練習風景だ。 
白いユニフォームが土埃を巻き上げ、声を張り上げる部員たち。 新体制となった秋季大会で早々に敗退してしまい、次の大会でその雪辱を果たすべく必死に打ち込んでいる。 その中に、彼女の姿もあった。 「久保さん…」 ○○は思わずその名前をつぶやいた。 
彼が思いを寄せる相手、久保史緒里。 学年でも一、二を争う美人で、成績も優秀、