ゴスロリで学んだ「リメイク」の楽しさ
みなさん、こんにちは。綺羅です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
毎週月曜日は、なるべく早い時間に更新すべく、頭を回しています。
NHKのEテレで放映されている「100分de名著」を、投稿のことを気にせずに見ていたいので、このように投稿時間がずれています。
月曜日は変則的な予定になることが多いので、職場から離れても、私にとっての「基準」となる曜日なのだと思います。
私は、ゴスロリファッションが好きであることと、ゴスロリを普段の生活から着ていることを、noteで何度か公言しています。
最近、ゴスロリでもう少し楽しめることはないだろうかと、思案してみた所、「服の装飾品のリメイク」を思い返すに至りました。
この「リメイク」の楽しさは、自分の生き方にも、応用できるのではないかと、考えついたのです。
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私が初めて「リメイク」を知ったのは、ゴスロリの世界に飛び込んで、2~3年くらいたった頃でした。
私は、大学の帰りにゴスロリのお店に行って、お洋服を見たり、店員さんから聞けるデザインの説明が大好きで、空き時間を見つけては、足繁く通っていました。
当時は、やっと一通りのお洋服の総称や、小物の総称が分かったくらいで、そのブランドでつくられた「お洋服や小物をいじること」など、頭になかったのです。
ただこの頃から少しずつ抱いていた思いもありました。
「このお洋服、キラキラ部分がなければ欲しいのに。」
「この小物の、この部分がもっと鎖がついてたらいいのにな・・・」
デザイナーさんには、デザインして「商品」として売ってくださっているのに、こんな注文を付ける自分が酷い奴だと思うと同時に、申し訳ない気持ちになっていました。
素敵だとは思うけれど、何かもう一押し欲しいと思う、揺れる気持ちです。
なので、自分は「ハンドメイド技術はない!」と信じ込んでいた時は、なんとしてでも既製品のうちで、自分の気に入る物を探さなければならないと、思っていたのです。
ある日の、お店での出来事です。
お洋服を見るのは楽しいけれど、どこか浮かない顔をしていたのだと思います。
私にゴスロリの知識を教えてくださったスタッフさんが、声をかけてくださいました。
「きーらさん、何か考え込んでいらっしゃいますか?」
私は、お洋服は好きだけど、どこか物足りなさを感じることを、素直に相談してみました。
どんなアドバイスをくれるのだろうかと言葉を待っていると、第一声から、私の想定を越えた回答が返ってきました。
「なるほど。それなら、リメイクなんてどうですか?手芸屋さんで、材料は簡単に手に入りますし、慣れてくれば面白いですよ。」
・・・りめいく?
私は、そもそも「リメイク」を、「あったものの印象をガラッと変えてしまう」という印象を持っていたので、そんな大きな技術がいるようなことは出来ないと言ったのです。
そこでまた、こう教えてもらえたのです。
「リメイクは”ちょっとだけ、自分の好きなものを足したり、いらないものを取り払う”だけでいいんですよ。」
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私に勧めていただいたのは
「お洋服に附属する、装飾品部分をリメイクすること」
でした。
ボタンやリボン、レースや金具などの部分を、自分の好みに変えることを教えてもらったのです。
「イメージが湧かない」と言うと、同じ色で同じ型のお洋服で、スタッフさんご自身が着ているお洋服と、売り物のお洋服を、比較して見せてくださったのです。
本来の「売り物として」のお洋服は、ピンクと黒のチェック柄ジャンパースカートで、付属品の鎖の色が「シルバー」でした。
ですが、スタッフさんご自身は鎖を「アンティークゴールド」に変えておられました。
私自身も、このお洋服の鎖の色が「アンティークゴールド」だったら欲しいと思っていたので、自分の好みのデザインに変えておられるスタッフさんが、うらやましく思いました。
ちなみに、アンティークゴールドに変えた理由を聞いてみると、服の素材が冬物であることと、ピンクが暖色寄りなので、シルバーの鎖だけが浮いているようで嫌だったと、言っておられたのです。
「デザインを変えることに、抵抗はなかったですか?」
一番聞いてみたかったことを聞いてみました。
スタッフさんは、ニッコリ笑って言いました。
「”決められている通りに”好きにならないといけないことなんて、ないんですよ。大切なのは、ゴスロリを着て”自分が楽しめること”です。自分が楽しめるように、もっとこのお洋服を好きになるように、”ちょっと”加えたり、取り払うことで、調整していくんですよ。生地の型を変えるところまではしませんが、付属品を自分の好きなものに変えるだけでも、自分のオリジナルにもなりますし、何より好きなものを”もっと好きに”なれるんですよ。」
もっと自由に楽しんで、と言ってもらえていたのですが、この頃の私は、その意味をまだ、分かっていなかったのです。
こうして講義を受けたのですが、自分自身への自身の無さから、「リメイク」に手を伸ばせたのは、その時から、かなりの月日が経った後でした。
このスタッフさんは、最後まで私のことを気にかけてくれて、、退職されたと聞いたのです。
あの時はわからなかったことですが、今なら少しだけわかります。
私にとっての「リメイク」は、
「自分が見つけたあるものを、その世界観を壊さずに、さらに自分に馴染ませられるように、楽しめるように、手を加えること」
だと、考えています。
このことは、お洋服だけではなく、自分が得た思考、知識、世界観、創造性、人間関係、すべてに使えると、思えたのです。
「”もっと好き”になるように、変化させていくこと」は、いつでも色褪せずに、自分の手元で使える状態にしておける「嬉しさ」です。
もともとのカタチが、自分が扱いにくいカタチであるならば、それを自分が使いやすいものにするとなると、抵抗が起きる人もいると思います。
ですが、リメイクすることで、「元のカタチ」を知った上で、「変形させたカタチ」を使えるのは、早い段階から「二刀流」として使えることなのではないかと、考えたのです。
「原型」を知りつつも「変形したもの」も使えることは、いろいろな感性や好みに光を当て、存在させることができます。
その存在を知ることで、誰かの「創作」の一歩を後押しできる可能性だってあるのではないかと、思うのです。
「リメイクしてでも、これを使いたい!」と思えるデザインを創られる人が、改めてすごいと感じました。
私は、これからも、いろいろなものを「リメイク」しつつ、自分の周りをいつでも彩り鮮やかなモノに、置いておきたいと思います。
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最後に、私が初めてリメイクしたものをご覧いただけると嬉しいです。
本来のお洋服↓
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出典:ディズニー公式
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小物部分リメイク後のお洋服↓
リメイクしたボタンのアップ↓
元々お気に入りのお洋服なのですが、リメイクして「私オリジナル」に生まれ変わりました!
今も、そしてこれからも、私の心身を満たしてくれるお洋服です。
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トップ画像は ねこする様 からお借りしました!
ありがとうございました。
みなさんからの、スキやコメントやフォローで、創作活力をいただけて嬉しく感謝しています!
この記事にお時間をいただき、ありがとうございます。
それでは、今日はここまでです。
みなさん、お洋服との楽しいお付き合いを。