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日記

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柳流水の日記です。
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#映画

【日記】インランド・エンパイア

 デヴィッド・リンチの『インランド・エンパイア』を、中ほどまで見た。
 そんなことも知らなかったんだが、デヴィッド・リンチの最後の映画らしい。細かい映像作品はその後も作っているけれども。
 今、「映画」と名指したけれども、あれを映画と呼んでいいのか、戸惑いがある。
 価値の多寡や、承認の問題ではない。ふつうの映画と、使っている言語が完全に違う。もし、あれこそが映画なのだとしたら、あの映画しか、映画

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【日記】映画を見る

 沁みるほど寒い日が続いている。
 これで平年並みだという。

 妻が、サブスクでもどこでも見つからない映画があって、宅配レンタルDVDか何かで借りたいと言ってきて、前にもゲオのレンタルで借りたことがあるので、それで
 だが、見たい映画が二作で、それだけだと何となくもったいないので、自分もいくつか借りることにした。
 デビッド・リンチの『インランド・エンパイア』と、ホドロフスキーの『エル・トポ』。

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【日記】ブックカバー

 最近、パソコンで何か入力するということもめっきり減って、ちゃんと打てるかどうか不安になってきたので、リハビリがてら一つ記事を書くことにした。
 日和がだいぶ安定してきた。自転車で遠出も出来そうだ。朝はTシャツ一枚ではいられないくらい寒かった。

 タルコフスキーの、自伝的エッセイ集、と言っていいのか、映画全般と、自作について語っている、「映像のポエジア」という本を読んでいる。
 創作について、批

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【日記】宅配レンタルというスタイル

 寒波が来ると言いながら、実際にはそれほど寒さの厳しくない一日。
 タルコフスキーの映画『ストーカー』を見ている。配信では、同監督の『ノスタルジア』なんかはあったりするのだが、『ストーカー』はない。ある作家が、これは絶対見ておけと書いていたので見ておきたく探しており、DVD等の宅配レンタルをやっている、ゲオで探して見つけた。
 宅配レンタルなんて、映像配信が回っていれば早晩廃れそうなものだと思って

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【日記】戦場のメリークリスマスを見た

 想像力というか、細かいことを覚えて、何かを慮るという、何というか、精神にある程度余裕がなければ動かせない思考の動きみたいなものが、最近削れてきているのを感じる。
 どうでもいいことを、頭の中からどんどん端折っていく、という感じだろうか。
 先日、映画の戦場のメリークリスマスを見る機会があった。4kレストアされたからということだった。
 恥ずかしながら、この世の名作と言われている戦場のメリークリス

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【日記】久しぶりの投稿

 もう書き続けるとか無理かもな。
 この間から、スマートテレビみたいなものが届いて、今までサブスクで見ていたような映画をパソコンではなく、パソコンだと自分ひとりで見ることになってしまうのだが、それをテレビで見ることが出来て嫁と一緒に見ることが出来るので、捗っている。
 それに伴って、スターウォーズチャンネルに強制加入させられたので、せっかくなら解約するまで見てやろうというそんなに主体的な気分ではな

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【日記】映画の雑感

 映画「エンダーのゲーム」を見た。オースン・スコット・カードの名前は、本作とともにSF小説史に不動の地位を占めている。しかし原作を読んだことがなく、気になっていた。評判になっていたのは、けっこう前、それも1900年代の後半頃だった。かなり遅れての映画化だったらしい。それらの事情も含めて、作品にどんな影響があるのか、見てみたいと思ったのだ。
 実際見てみたら、確かに、エンタメとしてしっかり出来ている

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【日記】押井守の『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』を見た

 押井守の『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』を、全て見終えた。ネット配信で、レンタルで見たのだが、48時間しか貸し出し期間がないので、急いで見た。データのレンタルってなんだろうとか、期間が短過ぎやしないか古い映画なのに、とか、いろいろなことを思ったけれども例えば今までTSUTAYAでDVDをレンタルなどしても、一週間だと知るとその一週間のうちいつか見るだろうと思って、結局ほっとかれて見ず

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【日記】昨月読んだ本、見た映画

 昨月読んだ本は二冊だった。西谷修の『ニューノーマルな世界の哲学講義』、入門的内容で、かなり読みやすかった。あと、サドの『閨房哲学』、こちらも後半は読み飛ばしており、ちゃんと読んだとは言えない。
 つまり、まともに読書したと言い張る自信はない。そんなこと、言い張らなくてもいいのだが。
 しかし、サドを読んだこと(読みかけた、という方が正解だ)は、自分のなかでは、普段にない趣味の本を読んだ気がしてお

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【日記】映画『ファンタスティック・プラネット』を見た

 1973年制作、フランスとチェコスロバキアの共同制作らしい、映画の『ファンタスティック・プラネット』を見た。画のインパクトがあるので、記憶に残っている。映画内で喋っている言語はフランス語だった。どこかでチェコ語もあるのかもしれないが、よくわからない。異星で異星人に飼われる人間という、画のインパクトの割には至ってシンプルな題材で、あまり裏切られるところはない。乳児の段階で親を戯れに殺され、その子供

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【日記】押井守

 今日、くだんの「Ghost in the shell / 攻殻機動隊」を最後まで見た。実は、この間書いていたようなことは、かつて見た記憶と、一部見返したことから書いていたのであった。かつて見た記憶と、実際に見たのとではやはり違う部分はあった。しかし、要は、最初に挙げた、冒頭の草薙素子の義体の再生シーン、それから中盤での船に乗っているシーン、どちらも背景に流れている「謡」とともに印象的な二つのシー

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【日記】映画を見る

 前に押井守の攻殻機動隊が最高だという話をここで書いた気がする。モニターと、4kの動画を流せるパソコンを購入してから、ネットフリックスでその攻殻機動隊のシリーズ、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、「イノセンス」を見た。やっぱり、代替するもののない映画だと思う。というのは、物理的な画質という意味では、あれらの時代から、また数段技術が上がっている。にもかかわらず、現代作られてい

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【日記】押井守の攻殻機動隊

 誰がなんと言おうと、押井守の『攻殻機動隊』はアニメ映画では一番の名作だ。誰が何を言っているのか詳しくは知らないが、やれ衒学的で映像ありきで作っているというのは聞いたことがある、それでなにが悪い。中国の九龍城のごとく乱雑に建っているビルの間を川が流れ、貨客船がその間をゆっくりと通り抜ける。それだけで、あのシーンが見られたというだけで他に何もいらない。アヴァンとして超高層ビルの最上階にいる偉い人間を

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