【日記】映画の雑感
映画「エンダーのゲーム」を見た。オースン・スコット・カードの名前は、本作とともにSF小説史に不動の地位を占めている。しかし原作を読んだことがなく、気になっていた。評判になっていたのは、けっこう前、それも1900年代の後半頃だった。かなり遅れての映画化だったらしい。それらの事情も含めて、作品にどんな影響があるのか、見てみたいと思ったのだ。
実際見てみたら、確かに、エンタメとしてしっかり出来ている、最後の方に大仕掛けがあるのだが、その衝撃は現代でも通用しうるものか、と思えた。しかしいかんせん、道具立てが古い。異星人との宇宙戦争、これが赤面せず発音するのは今や難しいのではないか。スターウォーズは、あのシリーズとしての前提があるから、最新作も成り立つのだし、割と見ていると、ステレオタイプにならない工夫がいくつか感じられる。
それから、最後は終わったのか終わらないのかわからないような感じで終わって、まるで続編をほのめかしているようで、原作シリーズが滔々と続いているのだからそのままだとそうなるのかもしれないが、この現状があり、続編っていうのはどうしても考えられない、レトロフューチャーみたいな感じに振り切れるとか、そんなやり方でしか生き残れない気がした、それもこの道具立てだと厳しいんじゃないか。