【日記】押井守

 今日、くだんの「Ghost in the shell / 攻殻機動隊」を最後まで見た。実は、この間書いていたようなことは、かつて見た記憶と、一部見返したことから書いていたのであった。かつて見た記憶と、実際に見たのとではやはり違う部分はあった。しかし、要は、最初に挙げた、冒頭の草薙素子の義体の再生シーン、それから中盤での船に乗っているシーン、どちらも背景に流れている「謡」とともに印象的な二つのシーン、これに尽きる。正直、ストーリーなどは二の次だった。しかし、押井守の作り出す映像というのは、まったく目が離せなくなる力がある。次に、以前に見た「うる星やつら ビューティフルドリーマー」を見返したいと思う。これは、映像配信サービスを探したけれども、無料で見る方法はなかった。ここまで行くと、やはり、映像が綺麗だとか、そういう話でもなくなってくる。話の癖というか、そういうものもかかわってくる。どこまで押井守を追うのかはわからない。スカイクロラは、原作者が好みでないので見ることはなかった。テーマもあまり好みではなかった。しかし、その判断をしたのは若いころだった。いわゆる、毛嫌いというのに近い。今ならそういう抵抗もないかもしれない。アニメを見ることからは、しばらく遠ざかっていたので、あらためて見てみるとみることができるかもしれない、という期待もある。一方小説では、ずっと読むということをやっているため、そういう区切りが起きない。いまだに村上春樹の作品は毛嫌いしており、どうしても手に取ることができない。手が汚れるような気がする。しかし、そんなのもただの偏見なのだろう。わかってはいるけれども。

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