プロメテウス文藝部

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マガジン

  • 徒然日記です

    読んだもの、観たもの、触れたもの なんやかんやとメモ代わりに感想まとめていこうかな

  • 海乃 眞

    短編置き場

  • 桜さくとき未来へ

    春、新学期。中学三年になった悠人の前に、幼い時に別れた父が現れ、一緒に暮らそうと提案してきた。 こいつはは病気になった母と自分を見捨てて逃げたーー。 そう言って父を拒絶し、怒りを露わにする悠人。そんな悠人を祖父喜六は厳しく叱りつける。 父の肩を持つ祖父に失望し、落ち込む悠人の前に現れたのは「桜の精」。 彼は助け手なのか? それとも……。 春、桜とともに訪れた亡き人からのメッセージが少年を未来へと繋ぐ

  • プロメテウス文藝部 チャリティー企画

  • ルーサ戦記 アスランの子 セルフ出版までのまとめ

    自作小説をネクパブよりPOD出版すべく準備中でございます。 出版までの流れをまとめて記事にしていきますので、興味があればお立ち寄りください

最近の記事

吾輩は猫である。名前は猫である②

10/19(土)朝9時/動物病院へ 朝時点で生きてはいるけど、おしっこうんちはなし 緊急ダンボールハウスの奥でじっとしてるだけで動かない。 この時点でオスメスすら私には判別できぬ。ということで貴重な有給を消費して……うちのディノ(犬)がお世話になってるいつもの病院へ。 極度の栄養失調と軽度の脱水、あとは猫風邪。 おそらく3、4週だろうがだろが、小さすぎるとのこと。 体重318g 温めた薬液点滴/抗生剤と胃腸薬と抗生剤それに目薬。 軽すぎて駆虫はむーりー。 注:駆虫できないと讓

    • 吾輩は猫である。名前はない(パクリ注意)

      18日 夜21時(天気雨) 動けないってのにガチャガチャうるせえ。 上から変な声が降ってくるし、傍に大きな四足もいやがる。 お母さんかと思ったけど、声が違う。 姿も匂いもよくわかんない。 動けないにゃ こわいにゃ あ、いなくなった……え、ウロウロしてる? なんかガチャガチャ言ってるけど何言ってんのかわかんない。 僕に話しかけてる? は? え? 失礼な生き物だ。突くな! 触んな! まだ生きてんだよ! 食うなら死んでからにしやがれ、ばーか、ってか、おい!! なんかひっつか

      • なんでこうなった? (答:自分のせい)

        昨年、暴れん坊脱走魔(通報されてもおかしくなかった)、加えてありとあらゆる悪さをしてくれたコロッケ様が御歳15-16歳でお亡くなりに もう犬なんぞ飼わねえ、絶対飼わねえ そう心に決めてはや1年 息子氏はこの間ずっと 「なら猫飼おう?」 と、悪魔の囁き。 「どっちもいやだ」 言い続け、1年は耐えました。 本気でもう飼う気はなかったなのにですよ…… なんでこいつがでかい顔で家にいるんでしょうか? たまたま立ち寄った讓渡会で一目惚れ 家族からは 「無理やろ。諦めりぃよ」 ※ 引き

        • 偽善 ⑪

           ここで言葉を切り、下を向いた。続きを待ちきれず私から訊ねる。 「何が違ったんですか?」  葉山は笑みを浮かべた。 「ああ、そうか。私はあの子を、愛美ちゃんを愛していたんでしょうな」  遠くを見詰めながら言う顔は、とても和やかだった。 「愛していたと……そう言いながら、なぜその愛する子を手にかけたんですか?」  口の中が乾いている。咳払いしそうになるのを堪えて私が質問すると、葉山が目線を合わせて、それから少し考え込むような素振りをしてから応えた。 「あの日、事件のあったあの日

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        • インタビュー特集
          5本

        記事

          偽善 ⑩

          【一月末 刑務所へ】    年が明けて暫く経ってから、私は自分から葉山に会いに行った。  なぜ愛美ちゃんを殺したのか?  どうしても会って直接訊ねたいという欲求に逆らえなかった。  透明なアクリル板越しに初めて葉山と対面する。  やっと会えた。  散々悩まされてきたせいか、長らく音信不通になっていた古い友人に再会したような、そんな懐かしさを噛み締めていた。  葉山の背後に扉があり、その扉の前に刑務官が立っている。  私は刑務官を一瞥してから、切り出した。 「はじめまして、葉山

          偽善 ⑨

          【十二月十七日、ハーレムナイト】    翌日、向かったのは隣の市の繁華街だ。  ここには「ハーレムナイト」という大きなキャバクラがある。  書くという決断をしていないので、費用一切は自腹になる。  良いネタだと頭では分かっているが、書きたくないという思い、それと同じくらい葉山の心情が気になって仕方なかった。  慣れないキャバクラに入って、ゆあという女性を指名すると、けばけばしい化粧をした百合子さんがやってきた。 「はじめましてぇ、ゆあです」  上目遣いで私の顔を覗き込んで、腕

          偽善 ⑧

          【十二月十六日 工業団地へ】    部屋の中に足を踏み入れた瞬間、澱んだ饐えた臭いが鼻をつく。  床には衣服が散乱し、台所には食べ散らかしたインスタント食品の空と缶ビールの空き缶が山積みにされていた。  公判以降、久し振りに見る荻野の顔は酷くやつれて病人のようだった。 「すいませんね。掃除もやる気がおきなくて散らかってますが、どうぞ」  ぬぼっとした顔のまま私を招き入れた。  部屋の奥に山積みにされた段ボールがある。じっと見ていると、荻野が釈明してきた。 「愛美の遺品です。お

          偽善 ⑦

          「面倒な男だな、お前は」  ビール片手に長谷が鼻を鳴らしてそう溢す。 「すまん。さすがに編集長には相談できん。言えば書かないは通らない」  場所は自宅近くの居酒屋だ。  私は長谷を相手に、弁護士事務所であったことをぶちまけて愚痴を溢した。  こんな真似が許されるのは長谷が元ジャーナリストで業界について熟知しているからと、現役ではないため、すっぱ抜かれる心配がないからだ。  こいつとは大学を出た後に入った最初の会社、新聞社で知り合った。  私が先にその新聞社を退職して今の週刊誌

          偽善 ⑥

          【鈴木透の友人】   「ああ、あいつ、この街に来る前は関西にいたんですよ。俺の知り合いのおっちゃんが、百合の昔の客で、頼まれて仕事を世話したって言ってましたわ」  相手は団地の近くにある飲み屋のマスターだ。この店で鈴木氏はよく飲んでいる。  若者向けのバーで、壁にはダーツボートがあり、黒を基調とするカウンターと、その向こうに壁一面の棚がある。中には洋酒が並んでいた。 「これはおっちゃんから聞いた話ですけどね」  開店前の仕込み時間、頭にバンダナを巻いたマスターが、休むことなく

          偽善 ⑤

          【十一月四日 佐藤甚助刑事 二回目】   「だからねぇ、事件としてはもう解決しとるんですわ。これ以上ほじくっても鼻くそも出やしませんよ」  押し掛けた私を相手に、佐藤さんは呆れた顔で言い放つ。  今回は自宅ではなく警察署の近くで待ち合わせした。佐藤さんは退職前の事務手続きや事後処理で出勤していたので、その帰りの時間を見計らって私から訪ねて行った。  近くのコンビニに入り、コーヒーを買って人気のない公園のベンチに座って話を聞く。 「ちょっとだけですよ」  そう言いながらも応じて

          偽善 ③

          【十一月二日 製鉄工場と団地へ】    鈴木氏との約束の時間は十四時。  私は出社後すぐに編集長を説得して事務所を後にした。  佐藤さんが言っていた言葉。 「葉山は普段から愛美ちゃんの面倒をみていた」  小さな子どもを見ず知らずの他人に任せていたというのがどうにも引っかかる。  被害者である愛美ちゃんの環境を確認するために、団地や、その周辺、そして葉山と被害者の父親である鈴木透氏の職場、製鉄工場などを見て回る。  製鉄工場は昭和初期の頃からあるこの街の産業で、この団地に入居で

          偽善 ④

          【被害者の父、鈴木透】    同じ外観の建物が並ぶ一角、細い道路の片隅に小さな公園があって、ブランコと滑り台がある。小さな子どもが砂場にいて、それを見守る母親らしき人がいる。  その公園を横切り、ゴシック体のアラビア数字で二十五と書かれた棟の前で足を止めて中の階段を上がる。鈴木さん一家は四階の端に住んでいる。  すぐ下、三階の端に葉山の自宅がある。  呼び鈴を鳴らす。間を置いて鉄製の重いドアが開く。  出てきたのは目の下に隈を貼り付けた鈴木氏だ。 「早く入ってください。人目に

          偽善 ②

          【十月三十日 佐藤甚助刑事、自宅にて】   「仕事柄、いろんな人間を見てきましたが、あんなに冷静でしかも反省している犯人は珍しい。あいつは自分が何をやったのか、ちゃんと理解してましたね。おかげで取り調べも楽で、十日もかからなかった」  自宅まで押しかけて来た私に嫌な顔を見せつつも応じてくれた。  通常、刑事が取材に応じてくれるのは希だ。いつもなら話を聞くどころか門前払いなのだが、今回については少しだけならと言って、わざわざ時間を作ってくれた。  佐藤刑事も「葉山良一」に対して

          偽善 ①

          【鈴木愛美ちゃん殺人事件、犯人は小児性愛者だったのか!?】  犯人は遺体発見から僅か四日後に警察に自首した。  被害者である愛美ちゃんと同じ団地に住む近所でも評判の「優しい良い人」。  その彼がなぜ幼い少女を手に掛けたのか?  動機について、鈴木家とトラブルがあったのではないかとされるが、詳細は未だはっきりしていない。  犯人、葉山良一は被害者である愛美ちゃんと顔見知りで、親しかったという複数の証言がある。  児童に対し優しく接して手懐けて犯行に及ぶ。  昨今注目を集めている

          3.着物の女の子③

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