【55】 迷って結論が出ないときに、脳みその中で起こっていること
脳みそのミソちゃんが2人いることに気づいて衝撃を受けた前回の経緯はこちら⤵
こうして理解したあと、改めて考えてみると、結局、私はいつも「頭」を優先させてきたのであり、「心」と、それに密接につながる「体」は、踏みにじられてきた。
AとB、ふたつの選択で揺れる葛藤、その絶妙な拮抗加減。
「Aにするの? でもそうしたら〇〇になるよ!」
「Bにするの? でもBの場合は△△になるかもよ!」
どちらもが50%ずつなんですけど!!
選べない!!
どっちにするの!?
「こっちでしょ!」
と、答えをスッキリと選べないことに、私はいつもストレスを感じてきたのでした。
ところでみなさん、「右脳」「左脳」って、ご存知ですよね?
脳には、欲求や快楽を感じる部分と、それを律し制御・抑制するような機能の、二つの側面があると。
つまり「感情を司る右脳」と、「知的機能を司る左脳」です。
私だって、この知識はありました。
しかし。
知っていたのに、その実、私はなんにも分かっていなかったのでした(涙)
闘病中、いつも「アタマ」を優先する選択をしたこと。
それを今、「間違っていた」とは考えていません。
生まれたままの私ではない、「そうなろう」として「頭」で作ってきた私が、私を支えている側面もあるのです。
しかしもっと早くに、「頭」と「心」という二つの存在を、気づいて分けて考えられていたら、もう少し柔軟に折り合いをつけられたのではないかとも思うのです。
「頭」と「心」が、ひどいケンカを繰り返した。
結果、たいてい「頭」が勝利をおさめた。
だから「心」は、ないがしろにされた。
とても天真爛漫で自由で自然な「ココロ」の方も、もう少し尊重してあげられていたら。
「心」を優先させることは、どこか奔放で自分勝手、自己中心的、わがまま。そんな感じがして、抵抗があったのです。
「心」の声も、否定せずに受け入れて認めてあげればよかった。
そんな風に、頭で決めつけて、私は、心と体を叩き潰してしまった。
「ごめん。ミソちゃん……というか、ミソちゃんの中にいるココロちゃん」
「いいよー。ミソだって、ココロちゃんがいることに気づかなかったもん」
「え……ミソちゃんも、そこに二人で暮らしていること、気づかなかったの? 自分のことなのに、気づかないの?」
少しずつ分かってきた、「脳みそ」のメカニズム。
理解できたような、まだまだ、できてないような……。
何かを掴みかけて、でも「それ」じゃないような……。
私は、ますます脳みそについて知りたくなるのでした。