すべて私に起因している

集中内観は通算2回目です。
今はとくに肉親に対する悩みや切迫感は持っていないのですが、今回、仕事の人間関係に行き詰まり来させていただきました。

肉親・家族に対しての内観は不要かと思っていましたが、型通り最初に母親に対する内観から始めたところ、改めて今まで気づかなかった自分自身の姿を知ることが出来ました。
さらに、父親・同僚・上司・嘘と盗み・妻に対する内観と進めていくと、自分自身に欠けていること、今まで相手のせいにしていたことがすべて私自身の原点や原形に起因するというか、発祥していると気づかされました。

母に産んでもらい育てられたこと、それは私にとって最高に幸せな体験と記憶であり、大切にしたい自分自身の存在証明です。
まさかこれほど愛され大切にされていたとは、改めて気づかされました。

同時に、そのように愛され育てられたことで、自分にとって欠けている部分があることも気づきました。
例えば、人の人生や性格が□(正方形)であるなら、私は凸の形をしていました。凸でうまくいく間は順風満帆に生きていますが、凹の形も人生には必要です。私は、凹の部分(自分に欠けている、私を補完する部分)をあまりにも自覚せず、意識せず、そのままにして生きていたような気がします。とはいえ、凹の欠落は決して母や家族の責任にするものではなく、私自身の人生の問題として向き合っていくだけです。

また、今回初めておこなったテーマ「嘘と盗み」では、私が過去25年間、心のカサブタにしてきたことを剥がせました。
それによって25年間の出来事を再定義出来るようになりました。
すると不思議なことに、職場の人のことがありがたく思えるようになりました。
これは思ってもみなかったことでした。

そして最後に、妻に対する内観で妻への感謝の気持ちが溢れました。
辛く苦しいことが多くあった中で一緒に生活してくれたこと。私は、その辛さ苦しさをほとんど理解しないまま、自分が良いと思う自分基準のことばかり考え、生活・行動し、接してきました。本当に申し訳ないことです。

結婚してから「愛してる」とは言えていませんでしたが、今は何のためらいもなく「愛しています、ありがとう」と言えると思います。

(東京都 46歳男性 会社員)
 
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