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2021年6月の記事一覧
そこにいる人いない人
嫌なことがあった日、私はこの公園のベンチで空を見上げるようにしている。木々の間から見える空から、大好きだった祖母が見ていてくれているような気がして。
今日は会社で嫌味な上司に怒られた。
嫌味な、と言うほどだからお分かりになると思うが、理不尽なことで怒ってきたり、前の失敗をネチネチと掘り返し続けたりする嫌~な男上司だ。
別に怒られること自体は嫌だとは思わない。私にも非があるわけだし、何も無いなら怒
何かがおかしいエレベーター
1階。ドアが閉まり上がるエレベーターを眺める
その瞬間黙る2人
私も黙る
2階に着いて喋りながら入ってきた3人
ドアが閉まったら黙った
沈黙を連れてエレベーターは上がる
全員が見つめる1点の数字は増える
私はふふっと笑う
周りも何故か笑う
4階で入ってきた人達が驚く
そして乗らなかった
5階は止まらなかった
6階は2人降りていった
8階で3人降りていった
誰もいなくなりまた沈黙
私
どこかへ消えたおじいさん
明日世界が爆発すればいいのに
とか
今日このまま消えれたらいいのに
とか
そう考える君の思想は
何も間違ってない
大丈夫、間違ってないんだよ
本当に爆発したら恐ろしいし
消えたら消えたで多分虚しい
でも考えたって間違いじゃない
変なんかじゃない
裏返して考えてみたらいい
普通を考えて生きることこそが
この世で1番変な事だと
普通に生きているやつらに天才はいない
いつか自分を変だと言うや
女子達は明日を知らない
「これのことなんて言う?」
「リモコン」
「だよねぇ」
「なんで?」
「いやさ、職場で、これのことを変な風に呼んでる人がいてさ」
「へぇ、なんて?」
「えっとね…あれ、何だったかな」
「え、そこが論点なのにそこ忘れたの?」
「いやー、そう、あまりにも不思議すぎて」
「なんだろう」
「えっとーカタカナだった」
「リモートコントローラー」
「それは正式名称だよね。そうじゃなくて」
「モーコン」
「変な
音楽を作りたかった女
大好きな音楽を作るあの人に憧れて
私も音楽を作ることにしましたが
いかんせん初めてなもので
何も勝手が分かりません
周りでやっている人もいないので
誰かには聞くことも叶いません
インターネットに聞いてみました
それでもよく分からなかったので
とりあえず書いてあったものを全部
買ってみることにしました
説明書がついていたので読んでみました
少しいじることが出来たので
1歩前進した気がしました
とある奇人の指針#2「スマホと傀儡」
あるサラリーマン様は帰宅中にふと思いました。
「あ、そういえばワイシャツ欲しいんだった。
明日の出先付近にユニクロ、あるかな」
ある学生様は電車の中で通学中にふと思いました。
「しまった、今日はあのゲームのイベントの日だ。ログインしないと」
ある主婦様は昼間にテレビを見ながらふと思いました。
「あ、この前やってた通販の圧力鍋買おうと思ってたんだ」
あるお金持ち様は家のジャグジーバスに入
絵描きの私と5人の男 #1
とある昼下がり。人里離れた少し寂れた私の家に、知らない女の子が飛び込んできた。
どうやら売れない絵描きの私の家に住む男、木山と知り合いらしい。
その木山も数カ月前突然家にやってきて、
「家なくなったから一緒に住んでいい?」と言ってきた。
まぁ知らない人では無かったし、いいよと答えたのだ。
まずは人を信じることが大切、と、昔から教わってきたし。
突如来た彼女は、家に入ってきて早々、急に携帯を鳴らし