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義両親と仲よくなる努力の話
このたび妻が臨月を迎えました。
お腹は大きく、腹囲98cm。かかりつけのお医者さんにはいつ生まれてきても大丈夫、と言われています。いよいよ、ですね。
彼女はひと月前から徐々に仕事を減らし、5月から正式に産休をとって埼玉県の実家に里帰りしていました。
そして今週からわたしも、妻の実家で居候生活をはじめています。お世話になる産院の規定で「出産の立ち会いは、同居5日以上の方 1名だけ」とされているた
いくらを4つ集めて消す話
わたしは距離感をつかむのが苦手である。
一日に何度も足の小指を棚にぶつけるし、2日に1度妻の足を踏んでしまう。大切にしようと近づくと、相手を傷つけてしまうのだ。
「お嬢さん、お逃げなさい。」とは、
森のくまさんと、距離感がつかめない悲しい男のためにあるセリフである。
そしてもうひとつ。
距離感がつかめないわたしは頻繁に、食器をこわす。お皿を洗う際、パッ、パッと手首を利かせてお皿の水をきる。その
プペルを観てきてポロリな話
昨日の夜、わたしは妻と、映画館にいました。
「・・・なんか。すごく、よかったよね。」
「そうだね。・・・すごかったね。」
ポップコーンとチュロスの残りを食べながら、しばらくの間ぼぅっと、スクリーンの席に座り込んで独り言のようにつぶやく。
観終わったばかりの「えんとつ町のプペル」について、とりとめもなく、一緒にみた者同士だから辛うじて通じる程度の、少ない言葉で感想を語りあっていた。
「キャラ
靴を買いにいったけど冒険しなかった話
「いい靴は、いい場所へ連れて行ってくれるらしいよ。」
妻がふいに、わたしの足元をみながら言いました。
「その靴では行けても、スパ水春かな。」
「そうか、水春好きだけどな、おれは。」
「わたしも好き。」
「でも、その靴じゃリッツ・カールトンには行けないでしょ?」
・・・
妻は話す時、よくリッツ・カールトンを引き合いに出します。
「リッツ・カールトンだったら、こんなメールは送らないよね?」
「リ