mozhi gengo

மொழி குறிப்பு ~もじくりっぷ~ 英語やヒンディー語周りの言語をできれば印欧祖語まで語源に遡って比較して気づいたことの雑記。 மொழி mozhi (language) குறிப்பு kurippu (note)

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    英語語源辞典の語根表から辿った派生語のメモ

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    印欧祖語の語源メモではないけれど、言語に関して考察の記事

  • 【印欧語 故郷探訪】

    風間喜代三 著『印欧語の故郷を探る (岩波新書)』を読んでの要約と感想

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    ギリシャ語の語根のメモ

  • हर दिन jardín

    /har din xaɾˈdin/ हर दिन (har din) = every day / jardín = garden 庭仕事に駆り出されるも、庭いじりに関係する語の語源が気になって...。

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#108.【語源クイズ】地名・都市編

研究社『英語語源辞典』(KDEE)の巻末に「英国の地名要素」の付録があるが、ざっと数えてAからZまで17ページ、約586項目(リダイレクトも含め)も載っている。都市名も意味が分かればどんな土地なのかが見えてきて面白い。いつか地図を片手にこの付録を通読しても面白いかもしれない。では今回のお題は地名から。 問.次の都市名のうちどれが語源的に仲間外れでしょうか。 ① ペシャワール ② スリジャヤワルダナプラコッテ ③ シンガポール ④ クアラルンプール あれ、今回はインド関係

    • #107.【語源クイズ】動物名・ネコ科編

      子どもが遠足で動物園に行って来た。ライオン、ピューマ、トラは なんとなく区別できそうだが、チーター、ヒョウ、ジャガーはいつも混乱する。 と、ここで語源クイズ。 問.次の英単語のうち、インド植民地時代にヒンディー語から英語に借用されたものを1つ選んでください。 ① jaguar ② tiger ③ cheetah ④ puma 区別の仕方はというと、まず、模様があるなし。模様がないものは、ライオンとピューマ。雄にたてがみがあるのがライオン、より小柄でアメリカ大陸にいるの

      • #106.【語源クイズ】動物名・pa-足編

        前回のクイズは teapoy, charpoy, pyjamas の poy や py が foot (ped-) と同じ「足」を意味する pa-から来ている、という問題でした。では、次の問題。 問.次の動物名のうち「pa (足)」 が語源に含まれるものはどれでしょう? ① panda ② giraffe ③ zebra ④ capybara では解説。 ① panda 英語での初出は 1834年。ヒマラヤ山嶺の民俗について詳しく研究していた Brian Hought

        • #105. セポイの語源 *ḱweh₁- [sepoy/cave/सिपाही]

          sepoy の語源はペルシャ語の سپاهی (sipāhī) だが、「セポイの乱」として出てくるイギリス東インド会社の傭兵としてのスィパーヒーと、オスマン帝国の重装騎兵のスィパーヒーは違うものである。 オスマン帝国のスィパーヒーとは、日本の武士や中世ヨーロッパの封建制での騎士に似ている。君主であるスルタンから、ティマール(封土)に対する徴税権が与えられていた騎士階級のことをスィパーヒーと言った。その封建制をティマール制と言う。スィパーヒー(騎士・武士)はティマール(封土)

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          #104.【英語史クイズ】のまねをしてみた

          今トレンドの英語史クイズに乗ってみようと思いましたが、ネタがやはりインドよりになり、ほとんどインド史クイズです。スミマセン。ちゃんとした英語史クイズはこちらから👇 では問題。 問.次の単語は植民地時代にインドから英語に借用された語彙です。このなかで仲間外れのものはどれでしょう。  ① teapoy  ② charpoy  ③ sepoy  ④ pyjamas それぞれの語源を解説します。 ① teapoy ティーポイは茶卓としても知られる家具なので、お茶のte

          #104.【英語史クイズ】のまねをしてみた

          #103. チェスのもとになったシャトランジ *tek- [chess/shāh/क्षत्रिय]

          chess や check の語源は ペルシャ語 shāh(王)の借入である。この称号について語源の旅をしてみたい。 シャー(shāh شاه)の称号の由来は、古代のアケメネス朝ペルシャにまで遡り、イランだけでなくイランのイスラーム文化の影響を受けたテュルクやモンゴル系(インドのムガル帝国やトルコのオスマン帝国など)の王侯でも称号や人名などにも広く使われた。シャーだけで使う場合もあるが、シャーハンシャー(Šāhanšāh 諸王の王)やパードシャー(پادشاه‎ pādsh

          #103. チェスのもとになったシャトランジ *tek- [chess/shāh/क्षत्रिय]

          #102. Franklyのフランクとは?人種・言語名由来の形容詞の語源

          以前「地名に由来するが、その由来を知られていない単語」シリーズを受けて、特産品と共に世界へ広がった地名由来の物品名は調べてみたが、frankly(フランク人のように=率直に)や Byzantine(東ローマ/ビザンツのように権謀術数の)と言った語が触れられていたことがずっと気にかかっていた。 ある地方の名前が物品名になっていても、それはただ原産地を示しているに過ぎない。しかし、評価にかかわる形容詞として使われている場合、その土地の人たちの気質に対する固定観念や先入観や憧れ、

          #102. Franklyのフランクとは?人種・言語名由来の形容詞の語源

          #101. 犬の語源 101匹ワンちゃん *ḱwṓ [hound/canine/cynic/श्वन्]

          前回、100 (hundred) の語源について触れた中で、同音異義語の hund (犬) があったため、はっきり分けるために「数の」ということを示す語尾 -red の部分が hund (100) についたのだろうかと考えた。101に因んで  hund (犬) の方も語源を遡ってみよう。 14世紀までは犬を指す一般的な語は hund で、dog は ブルドッグのことだった。dog は古英語で  dogga, docga という形があり、frocga (“frog”) や p

          #101. 犬の語源 101匹ワンちゃん *ḱwṓ [hound/canine/cynic/श्वन्]

          #100. ケントゥムとサテム「100」の語源 *ḱm̥tóm [hundred/century/सौ]

          印欧祖語ファンとして100に関する話といえば勿論「ケントゥム語とサテム語」である。 まずは英語から印欧祖語へ遡ってみよう。 印欧祖語での形は *ḱm̥tóm とされる。印欧祖語からゲルマン祖語への変遷で重要なのは「グリムの法則」だ。*p *t *k は *f * þ *h に置き換わるので、*ḱm̥tóm の語頭 ḱ が h に変わり、ゲルマン祖語では *hundą となった。では hundred の -red はどこから来たのだろう。 ゲルマン祖語で *hundą に

          #100. ケントゥムとサテム「100」の語源 *ḱm̥tóm [hundred/century/सौ]

          #99. 掛け算文章問題、日英の違い

          子どもが九九をがんばっている。日本では 9x9 の表だが、10x10 あるいは 12x12 まで教える国も少なくない。日本の九九と英語の multiplication tables の読み方を聞いていて、ふと思った。  掛け算の文章問題、式の立て方が日本語と英語で逆だ。 (例) Andrew has 4 friends coming over and he made 3 sandwiches for each one of them, how many sandwiche

          #99. 掛け算文章問題、日英の違い

          #98. 「6mo」とはどんなサイズ? 序数語尾の語源について

          書籍・雑誌・新聞など印刷物の仕上がりサイズに対して、日本では A4判とか B5判という呼び名がある。これを「判型」というが、英語圏では独自のイングリッシュ・サイズで  2º  4º  6º  8º  12º  16º  18º  24º  32º  48º  64º という表現がある。「…折(判)」の意味だが、記号「 º」の代わりに「-mo」と書かれることもある。  fo  4to  6mo  8vo  12mo  16mo  18mo  24mo  32mo  48m

          #98. 「6mo」とはどんなサイズ? 序数語尾の語源について

          #97. カビorカタ?―moldの語源 *med-/*meug-

          金型の mold と黴の mold は同音異義語である。金型が入った木箱にカビが発生したトラブルを報告するのに、同音異義語がぶつかってややこしくなってしまった。 金型の mold は model や module と同じようにラテン語の modulus から来ている。中英語で l と d が入れ替わってしまう「音位転換」が起きた。 mold ← molde (Middle English) ← modle, mole (Old French) ← modulus =  

          #97. カビorカタ?―moldの語源 *med-/*meug-

          #96. 今日のthroughより *-kʷe [-que/-gh/-च]

          heldioの冒頭にある『今日の "through" 』のコーナーを聞き続けると、最後の喉音 -gh が気になってしまった。 まず through の語源は何なのだろう。もちろん hellog に載っていないわけがない。hellog #55 を見てみよう。古英語では þurh (thurh) だったものが 音位転換 によって u と r が入れ替わり、thruh のような音に変わったとのこと。(third が three になるように) すでに古英語から現在の throu

          #96. 今日のthroughより *-kʷe [-que/-gh/-च]

          #95.【印欧語 故郷探訪#2】黎明期

          今回考察する印欧祖語研究を取り巻く時代の流れ: 1786年 ウィリアム・ジョーンズの発表 1822年 グリムの法則 発表 1800年代  ピクテ(1799-1875年)  ベンファイ(1809-1881年)   ヴェーダ語研究  ラーツァルス・ガイガー(1829-1870年) 1872年 ソシュールの試論 1870年代  ドイツ帝国成立・ロマン主義  サンスクリット万能時代の終わり  ソシュール(1857-1913年)  アンドレアス(1846-1931年)   アヴェス

          #95.【印欧語 故郷探訪#2】黎明期

          #94.【印欧語 故郷探訪#1】旅の始め

          鳥獣名の語源を探ることで、その言語の話者集団がどんな生活環境に住んでいたのか、またどんな新しい出会いを経験して来たのかの一端を垣間見ることができ、コミュニティが共通の記憶として持つ歴史を覗き見るワクワクがある。 しかし、その言語(の祖語)話者がどんな生活環境の歴史を辿ったのかを語源を紐解くことだけによって解明するのは容易でない。動植物を指す語は意味(指示対象)が変化しやすいし、実際にどの動植物を指すのか目の前で尋ねて確かめる訳にはいかないからだ。 その地域に対象が存在しな

          #94.【印欧語 故郷探訪#1】旅の始め

          #93. インド音楽にまつわる言葉の語源 *swer- [swear/स्वर]

          インドの古典世界では「音は宇宙である」という考えがあり、音楽は宗教の重要な役割を持っていた。リグ・ヴェーダの「リグ」は讃歌を構成する詩節を意味する。ऋग्वेद (ṛgvedá) = ऋच् (ṛ́c, “praise, verse”) + वेद (véda, “knowledge”) その後、イスラム王朝の時代に宮廷音楽や、ペルシャ風の恋の歌「ガザル」の文化が混ざりあう。ガザル(غزل‎, ḡazal/ghazal)の語源は アラビア語の غ ز ل (ḡ-z-l) と

          #93. インド音楽にまつわる言葉の語源 *swer- [swear/स्वर]