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ウィリアム・モリスの小説、読んだことある?|絵画と文学
ウィリアム・モリスの手がけたデザインが一大ブームとなって久しい。最近、100円ショップにまで《いちご泥棒》をあしらったグッズが登場していておどろいた。
モリスといえばあのテキスタイルが真っ先に思い浮かぶ方も多いと思うが、今回取り上げるのはモリスの作家としての顔である。
ウィリアム・モリスってどんな人なの?
モリスはたしかに芸術家であるが、実業家、作家などなど二足の草鞋どころではない状態で多忙
揺らぎある鬱屈した世の中だから考えたい〜いまこそ、ヴァージニア・ウルフ『三ギニー』〜
年明けからヴァージニア・ウルフを読み漁っていて、『自分ひとりの部屋』から『三ギニー』へ移行した。
〈いかにして戦争を防ぐことができるか?〉という問いに対し、以下のような3つの非営利団体にそれぞれ1ギニーずつ寄付する、と回答する形式を取る。
①女子寮建て替え
②女性の就職支援
③「文化と知的自由を護る」協会
女子に与えられる教育機会と投資
ミドルクラスの家庭の子どもに目を向ける。
兄弟には2
なぜ学者ではなく聖母を選ぶ?〜『ロモラ』を読んで雑記〜
noteで何度も取り上げるほど、私はジョージ・エリオットが大好き。
今回はそんな彼女の唯一の歴史小説で、フィレンツェを舞台にした壮大な物語『ロモラ』の古本を取り寄せ。
「認められなかった女」が「聖母」となる
ロモラは豊かな教育を受けながらも、女であるという理由で、研究の継承者として父に認められない。
また、語り手に「父の世界しか知らない無知な娘である」と評される。
そして彼女は「カッサンドラ