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破綻の航跡 〜"暁の宇品" 陸軍船舶部隊の戦争〜

https://www.nhk.jp/p/bssp/ts/6NMMPMNK5K/episode/te/88V9G2RWXX/

アメリカ空軍の空爆で、あるいはアメリカ海軍の潜水艦に、大日本ポンコツ衆愚政治帝国の輸送船は次々と沈められた

日中戦争の初期すでに民間船舶は徴用により圧迫され、増える犠牲を補うどころか戦争継続を支える国力さえも低下していたのに

太平洋戦争開戦と共に急激に拡大した戦線に、補充されない輸送部隊は付いて行ける訳もなく

非武装の民間船を船員ごと徴用した輸送船も、恩給などない軍属の船員も二度と戻らなかった

やはり身の程をわきまえない無謀な戦争はすべきではない!
しかも戦争を始める政治家や軍人は、極東裁判で裁かれ巣鴨プリズンへ投獄されるまで、責任を取らなかったし腹を切るわけでもなかった

そもそも他の仕事を選べるなら生きて天寿を全うすれば良く、靖国へ祀られる必要などなかった
他人の命令で他人を殺し、自分も殺されて死にたい奴などいないのだから!

ましてや今の自衛隊は、トランプのような開き盲の大統領が率いるアメリカに弾除けとして利用され、地球の裏側で親の死に目に遭えないどころか誰にも看取られずに死んでゆくかも知れないのに!

戦争して得をする政治家や経営者が、ロクな仕事もなく困ってる国民の足元を見て、自分たちに都合良く利用して犠牲を強いているだけだ・・・

杜甫「春望」
 国破れて山河あり
 城春にして草木深し
 時に感じては花に涙をそそぎ
 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
 烽火(のろし≒戦火)三月に連なり
 家書(家族からの手紙)万金にあたる
 白頭搔けば更に短く
 すべて櫛にたえざらんと欲す

 国破山河在 城春草木深
 感時花濺涙 恨別鳥驚心
 烽火連三月 家書抵万金
 白頭搔更短 渾欲不勝簪

寺山修司「祖国喪失」より
 マッチ擦る
 束の間海に霧深し
 身捨つるほどの祖国はありや

(寺山修司の父親が戦死したのは南方戦線においてであったそうだが、ここに詠まれた情景からは、万葉集「防人のうた」に寄せた、アリューシャン列島アッツ島玉砕に散っていった「防人のうた」ではなかろうか)

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