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私の哲学

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#自由律俳句

[随想]燃えいぬ馬

[随想]燃えいぬ馬

馬が燃える燃えている
焼ける煙が上がる
パチパチと音を立てて
生死ような様子

怒る教員浴びせる罵声
可愛らしい異邦人
微笑む彼女の
ブロンドの髪を揺らして

ああ、馬が燃える
真っ赤に燃える
真紅の炎が愛を探して

[随想]蕭蕭と死す

[随想]蕭蕭と死す

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

寥廓なる大地で空を見上げて
橙の空が蒼く燃える

虫も鳥も猫も皆な荒涼としている
何もかもが憂鬱な想いを馳せて

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

いつ消えるかもしれない命が
乾いていく唇を噛み締め

もしも、明日質量を失ったとして
世界は私のために涙を流してくれるだろうか

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

[詩]桜東風(さくらごち)

[詩]桜東風(さくらごち)

"誰かが悪いから"それが分かると言え共感せよ
訪れる不幸を何者かに押し付けている
分かると言えば肩を組み違うと言えば弾かれよ
言葉が貧乏すぎて伝わらない捨て台詞

闇感情抱えて大乱闘する心
詐欺野郎な私は大魔王と言ったところ

命の音が鳴り響いている
それが私の明日を作る
桜の花が咲いているこの瞬間も
吹雪いている
間違い探しの時の中でまた一つ
確かに濡らして

他人と比べることでしか自分の存在価

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[詩]ピカソ

[詩]ピカソ

解像度の低い未来に走る列車に
乗ったところで僕は現状から飛躍しない
ああすればいいこうすればいいという偽善者の
ありふれたアドバイスには心は響かないよ

転がる石ころみたいに
ひとりぼっちみたいだ
子供ばかりに期待して
大人は気楽なのね

もうイヤイヤイヤイヤ重ねて絡めて
白いノートを青く塗りつぶした
もう夜が夜が夜が明ける帰る
朝に目を向けることが怖かった
君が見せる夢を聞かせてほしいよ
あの日

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[詩]鳩は飢えたら穂を奪う

[詩]鳩は飢えたら穂を奪う

だからハッピーを潰して
潰して写して映してく
誰かの幸せを喰らって幸せに
この世は奪い合いハッピー

羅生門みたいな紅浮かべた女
キノコみたいな頭の男と歩く
二言3個と馬鹿言って羨ましいと思った

俺は俺は痩せ細り浮き出た肋骨を
掻きむしって迸るよーいドン始まるよ

accipiter dens
だからハッピーを潰して
潰して写して映してく
誰かの幸せを喰らって幸せに
この世は奪い合いハッピー

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