[詩]ピカソ
解像度の低い未来に走る列車に
乗ったところで僕は現状から飛躍しない
ああすればいいこうすればいいという偽善者の
ありふれたアドバイスには心は響かないよ
転がる石ころみたいに
ひとりぼっちみたいだ
子供ばかりに期待して
大人は気楽なのね
もうイヤイヤイヤイヤ重ねて絡めて
白いノートを青く塗りつぶした
もう夜が夜が夜が明ける帰る
朝に目を向けることが怖かった
君が見せる夢を聞かせてほしいよ
あの日の記憶を今日も思い出す
見つからない将来の夢に嘆き苦しんで
分からない何かになれと理想ばかりぶつけられる
どれだけ努力しても響いてこない音楽で
どうやったら成功するのか教えてほしいよ
子供は忙しいんだよ
勉強遊び恋愛
飲み会ばかりでいいじゃん
狂ってしまいそうだよ
もうイヤイヤイヤイヤ重ねて絡めて
肺の奥に酸素が届かないの
もう夜が夜が夜が開ける変える
瞼が沈む深い空気を吸う
君がくれた小さな居場所を生きる
また2人で歩きたい回り道
もうイヤイヤイヤイヤ重ねて絡めて
丸めた紙クズにして捨てちゃおう
もう朝が朝が朝が明ける孵る
1人じゃ描けないような道を
君がくれたものを宝物にして
天と地をひっくり返すような
絵を描く