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詩、詩っぽいもの

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こころで感じたことを詩に書くのが好きです。思いついたら書くので、不定期に更新します。
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詩 『雨の日の夜、水溜まり』 【毎日投稿2日目】

詩 『雨の日の夜、水溜まり』 【毎日投稿2日目】

『雨の日の夜、水溜まり』

水溜まりをみていたい

できればずっとみていたい

雨がおちる度ゆらゆら 波紋が広がりぬらぬら

街灯の明かりが その中をきらりと泳ぐ

それは今、この瞬間だけの美しさ

雨が止む朝には、跡形もなく消えてしまう儚さ

闇を映し 黒く染まった水溜まり

その奥に吸い寄せられる

ブラックホールのように

はたまた 異界への入り口のように

今だけ開かれた闇の魔力 

この

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【詩】転生したら 葉っぱになろう

【詩】転生したら 葉っぱになろう

ふと 思った

生まれ変わったら 葉っぱになろうかな

植木の葉っぱ 山の葉っぱ 公園の葉っぱ

いろいろあるけど 公園の葉っぱかな

公園の木のてっぺん近く 

自由にみえて規律のととのった 葉っぱたちの群れ

その中のいちまい 葉っぱになろう

つまらないかな?

でも 天気はまいにち変わるね
 
眩しくってしおしお 大雨でぐしょぐしょ

そんなどうにもできないパワーを 全身に浴びる

心地い

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【詩】ひとびとと、わたし

【詩】ひとびとと、わたし

こころの中が 脱水中の洗濯機の如く
ごとんっ ごとんっ と
振り回されている

ひとびとの想念が、
ひとりも悪いひとはいない
みんな素敵でそれぞれに楽しそうな
ひとびとの想念が わたしに襲い掛かって来る

わたしは 幸せだ わたしは とても楽しい
それでもひとびとの近くにいると 振り回されてしまうんだ

落ち込んでいるわけではない
くらべているつもりもない

ただ ひとびととわたしはちがうもので

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(詩) ぞわぞわの木

空は薄日 風が来たる雨の予兆を届けてる

さわ ざわ すー ざわざわ ぞわ

冷たい風が 不安定に吹きつける

こんな不穏な日には 私と同じ 木もぞわぞわ

木の枝を 下から揺らす 吹き上げる 強い風

大木は 風のなすがまま 

揺れる 吹かれる 取り乱す

そしてしばしの静けさ

じっとしゃがんで 待っていようか

いつか過ぎ去り あったかいお日さまに会えるまで

それとも 風にのって 暴れて

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(詩) とぶ かも

(詩) とぶ かも

ふと、青空をゆく 力強い羽ばたきの音
大きな鴨が 池から勢いよく飛び出した
頭上からキラキラと 
池の水滴がきらめいて 降ってくる

鴨は威勢よく飛び上がり 
気持ちよさそうに羽根を広げて飛んでいった

今日は雨上がり 生きものの歓びが満ちている
名も知らぬ鳥たちも 嬉々として草っぱらをついばんで
小さな小さな虫の群れも 思い思いに元気よくうごめいている
水分を湛えた木々は 澄んだ青空にその若葉を

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(詩) 風のおと

(詩) 風のおと

私がいる世界に 風が吹いている

サワ サワ サワ
サワ サワ サァ

目を閉じて ただ風を受けよう
風と 周りのおとがする

葉の揺れるおと 鳥のさえずり
歩く人のおと 遠くの工事現場からも

その真っ只中を 風のおとがする
耳と 肌から伝わる感覚 風 風 風

ザワザワ ザザ ザ
フワァ スー スゥー

生きている 今 このときに私は居る
泣けるほど 生きている

幸せが 風といっしょくたにな

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(詩) 雪解け

(詩) 雪解け

ぎゅむ ぎゅむ

みし みし

じゅわ じゅわ じゅわわ

するり たらり じんわり

さら さら さら

ごく ごく ごっくん

あ、にっこり

今日は、上記の光景がなんだか忘れられなかったので、急に詩を書いてみました。
詩は昔から好きです。また、思い付いたら書きます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*^。^*)