【詩】ひとびとと、わたし
こころの中が 脱水中の洗濯機の如く
ごとんっ ごとんっ と
振り回されている
ひとびとの想念が、
ひとりも悪いひとはいない
みんな素敵でそれぞれに楽しそうな
ひとびとの想念が わたしに襲い掛かって来る
わたしは 幸せだ わたしは とても楽しい
それでもひとびとの近くにいると 振り回されてしまうんだ
落ち込んでいるわけではない
くらべているつもりもない
ただ ひとびととわたしはちがうもので
ひとびとの想念に触れると
こころにひとびとの色んなものが流れ込んでくる
押し寄せてくる どばどばどば ざわざわざわ
こころが疲れて、泣き出したいのに
脱水中の洗濯機にかけられたわたしは
水分も出なくなる
ぎゅむ ぎゅむ ぎゅうう ぎゅうううっ
今、外にいる
緑の中で 風に触れる
もちろん ひとりで わたし ひとりで
目を閉じて 感じる世界 最高の わたしの世界
覚えたての まなゆいのことばを
こころのなかで 呟いてみる
ひとりで風を感じることに なにより幸せを感じている私を
受け入れ みとめ ゆるし 愛します
てね