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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#日記

秋の和歌山でなにもしない時間を

秋の和歌山でなにもしない時間を

秋の和歌山。きらきらに輝く青い海と白砂、どこまでも続く海岸線、山と海がちょうどいい距離感で存在する、和歌山。何度来ても好きだなぁ。

いまは、温泉で温まって、久しぶりにサウナの気持ちよさに浸り、おいしいごはんとお酒を飲んで、ふわふわな気分で布団にいる。まだ21時。なにもしない時間、ふわふわと漂ってる時間が、私には必要。そうやって、なにしない時間を肯定できるのが、温泉旅行のいいところだ。

秋の訪れをじっと「見る」

秋の訪れをじっと「見る」

秋。私の大好きな季節。私の生まれた季節でもある。そんな秋がだんだんと深まっていく日々。

私は秋の訪れをじっと「見る」ことにした。「感じる」だけで通り過ぎるのはなんだかもったいないから、少し立ち止まって「見る」。今年はそんな心の余裕がある気がして秋の心地いい空気を存分に吸い込んでみることにする。

たとえば、朝の空気。部屋に太陽の光がさんさんと差し込んできてあたたかいはずなのに、窓を開ければひんや

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余白の時間を愛せる街

余白の時間を愛せる街

尾道の街に来たら、ついつい嬉しくて無駄に街を歩き回ってしまう。路地に迷い込んでみたりして、ひたすらに坂を駆け上る。歩いていると、毎日同じような写真を無駄に撮りたってしまうし、無駄に海を見ながらぼけーっと何もしない時間を過ごしてしまう。無駄に早起きをして海から昇る朝日を見たり、無駄にゆっくりとオレンジに染まる夕焼けを見たり。尾道に来ると、本当に<無駄>な時間が多いように思う。

けれど、尾道に来ると

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27歳、旅する暮らしをして得たこと/28歳のこれから

27歳、旅する暮らしをして得たこと/28歳のこれから

今日、28歳の誕生日を迎えた。ついでに言えば、noteへ初投稿をしたのが2年前の誕生日だったよう(noteからの通知で教えてくれた)。

文章がまだまだ幼くてなんだかこっぱずかしいけれど、私が今この旅するような暮らしをしているのも、フリーランスとして働いているのも、大好きな街に引っ越しをしようとしているのも、このときの私が頑張ってくれたから。そんなことを思うと、このちょっと幼い文章でさえも愛さずに

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大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな街に戻ってきたときの気持ちをなんて表現しようか

大好きな大好きな街に戻ってきた。ホームに降り立った瞬間、街のあの空気を感じた瞬間、ふあっと潮の香りが漂ってきた瞬間。

そんな瞬間がいくつも重なり合って、なんだか懐かしいような、けれど懐かしいほどに私はこの街にいたことはないのにな、みたいな形容しがたい気持ちを覚えた。

すっかり時間が経っていたようにも思うけれど、あのとき私が心奪われた景色、感じたことはつい昨日のことのようにありのままに思い出され

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ひとりだけどひとりじゃないひとり旅

ひとりだけどひとりじゃないひとり旅

1年間、家をもたずに旅をしながら暮らす多拠点生活をしてきた。今日はちょっと個人的な話になってしまうかもしれないけれど、「景色の見え方」に大きな変化があったので、どうしても書き残しておきたいと思ってnoteに向かっている。ひとりである私と向き合うことと、ひとりだけどひとりじゃないという新たに芽生えた感情について。

心の中の「私」と向き合うひとり旅この1年間、私はずっとひとりで旅をしている。基本的に

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何もすることがないからこそ、できること

何もすることがないからこそ、できること

3ヶ月半ぶりの旅暮らしを再開した。家を持たずにスーツケースとリュックサックに全ての荷物を詰め込んで。

私はどこにだって行けるんだというワクワク感と、多すぎる荷物に「あぁ、もう」とイラつく疲労感と。けれど、荷物を置いてからなじみのない街に手ぶらで繰り出すときの開放感や、夜好きな音楽を聴きながらわけもなくただただ歩いてみたりできる自由さ。全然自分のテリトリーではないはずなのにベッドに横になるとついほ

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僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって

しあさって、久しぶりに旅に出る。スーツケースとリュックサックを持って足取りは軽やかに。新幹線のきっぷを買って、電車の窓からの景色をぼーっと眺めて。駅のホームに降り立ったときのそわそわとした気持ち、駅から青空に突き抜けるビル群を眺めたときのまぶしさ。そんなものを想像するだけでワクワクな気持ちが育ってゆく。もちろん、BGMはくるりのハイウェイだ。

私にも、旅に出る理由はだいたい百個くらいあるのだろう

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夏の終わりはじめ

夏の終わりはじめ

相変わらず、部屋の外はうだるように暑い。けれどそんな暑さの中、どこかを境に空気が変わった感覚があった。夏と秋の間。夏の終わりはじめ。起きるのも嫌になるほどの暑さから、ふっ、と心地いい風が舞い込んできた、あの瞬間。

私は、そんな夏から秋にかけての空気感を味わうのが大好きだ。季節の変化の香りをじっくりと味わう、そんなお話。

けだるい暑さを抜けた先にだいたい朝の6時台か夕方の18時台に散歩をしに外へ

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京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

7月の京都、街全体がお祭り気分で浮き立っていて、その空気の中で街を歩いていると、とってもワクワクした気分になる。そして、京都で仮暮らしをしている私は、祇園祭の魅力にどっぷりと浸かってしまい、毎日のように祇園祭に通っている。

祇園祭について全然知らなかったけれど、知れば知るほど面白くなってきたので、ちゃんと祇園祭を知って楽しむことにした。毎日四条や烏丸に通って、祭りの雰囲気を存分に楽しむ、その途中

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旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

今までしてきた旅って、いまの私にとってどんな存在なんだろう。先日、寝付けないときの暇つぶしで、昔のFacebookの投稿を遡っていて、そう思った。バイト代が貯まるたびに、航空券を取っていたあの頃の私。楽しそうに旅をしていた「あのときの私」をスマホの画面越しに眺めていて、思ったこと。

あのときの私にしかできない旅大学生の頃は、おそらく旅好きの多くの人が通る道であろうパックパッカーをしていた。いま思

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京都暮らしの備忘録vol.1「朝の空気を纏う京都の街」

京都暮らしの備忘録vol.1「朝の空気を纏う京都の街」

京都にプチ定住をして早1週間。こんな感じだとあっという間に2ヶ月過ぎてしまいそうでこわい。ので、ちゃんと感じていること、気づきを備忘録として書いていきたい。

この1週間で感じたことは、朝の空気を纏う京都の街って良いよね~~ということと、属するコミュニティが変わったことについて、かな。

朝の空気を纏う京都の街が好き京都に来てからというものの、仕事がたっぷりとたまっていて全然遊びにいっていないしず

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ミニマムな暮らしのために心がけている5つのこと

ミニマムな暮らしのために心がけている5つのこと

みなさんは、「年に1度のとても大きな幸せ」か「ささやかだけど毎日の小さな幸せ」どちらを感じていたいですか?

もちろん、正解はありません。大きな幸せのために頑張る人もいるし、大きな喜びを感じられなくとも日々に小さな幸せがあればいいという人もいると思う。

ちなみに私は後者の「ささやかな日々に小さな幸せを感じていたい」と思うタイプです。すなわち、ミニマムに暮らして小さな幸せをたくさん感じること。自分

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目標達成のためのタイプを知る

目標達成のためのタイプを知る

みなさん、月の初めや年の初めに目標を設定しますか?設定しているとすれば、どうやってしていますか?

目標を立てる、そしてそれを達成するために日々過ごす。書いてしまえばなんてことないんだけれど、月の終わり、年の終わりになると「全然できていない…」と落ち込んでしまうこと、ありませんか?それは私です。

目標は張り切って決めるのに、全然できなくて。ただただ落ち込むためだけに目標を立てているのか?と疑いた

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