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じゅんちゃんとまほうつかいのおばあさん
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ふんちゃんが おやしき町まで きたとき、犬のほえる声と、おとこの子の さけぶ声 がきこえてきました。
「バカ、バカ、ほえるなよ。あっちにいけよ」
なきそうな声をだして、大きな門をでたりはいったりしているのは、3年生のたつるくんです。
たつるくんの 五段へんそくの自転車には、新聞が やまもり つまれています。
「たつるくん、あたし 行ってあげようか」と、ふんちゃ
メッセージ だれかがよんでる……
ふう子はそんなきがして家をでた。ころもがえをしたばかりのセーターに、オカッパのかみがゆれた。
図書館まえのいちょう並木は、リンとむねをはって整列しているように美しかった。
ふう子は、この並木道を通るときにいつもするように目をほそめて、いちょうをみあげながら歩いた。青空と色づいたいちょうの葉が、美しいコントラストをみせていた。
ふう子は、ドキンとした。
ふう子をよんでいたのは、このいちょ
おぼうさんは、伝染病
みさとの家は、大家族です。
おじいちゃんにおばあちゃん、おとうさんにおかあさん、それに三人のにいさんと、犬のポーがいます。
八月のお盆がちかづくと、みさとの三人のにいさんは、むずがゆいような顔をします。それをみると、みさとまで なんだか おへそのあたりがかゆくなってきます。
十三日の朝になりました。おかあさんは、みさとと、三人のにいさんをあつめると、
「あんたたち、けんは、中学生、ひろは、
さびしがりやのスベリダイ
小高い丘にある公園に、さびしがりやのスベリダイがいました。 公園には、ヒメジオンの花がさきみだれていました。小さな子どもなら、あたまのさきまで かくれてしまうほど……。
そのせいでしょうか、団地のちかくだというのに めったに子どもたちはあそびにきてくれません。
ためいきばかりついていたスベリダイが、いつのころからか たのしそうに わらいごえをあげるようになりました。
そのことにきがついた
今年のかぜは、耳鼻科へどうぞ
みなさん、にいたかナシをしっていますか?
そう、茶色いかわの大きな大きなナシ、とても、あまくておいしいナシですね。あの大きなナシをひとくちで食べた女の人がいるっていっても、しんじてはもらえないかもしれませんね。
これは、その女の人のお話です。
サコちゃんは、高知の町でブテックをひらいています。
とても元気ではたらきもののサコちゃんが、どうしたことでしょう。かぜをひいてしまいました。
トンテン山にふる雨は
雨がふりつづきました。
ふってもふっても、おわりがないように、ふりつづきました。人々は青空の色をわすれ、もう二度と太陽がかおをださないのではないかと、ためいきをつきました。
三日まえには、水のあふれた小川に、子どもがながされました。
ふりやまない雨にしびれをきらした大工のトクさんが、
「おれはもう、がまんできねぇ」
おかみさんにいいました。
トンテン山の一本杉にのぼってみると、ハシ