- 運営しているクリエイター
記事一覧
じゅんちゃんとまほうつかいのおばあさん
1
ふんちゃんが おやしき町まで きたとき、犬のほえる声と、おとこの子の さけぶ声 がきこえてきました。
「バカ、バカ、ほえるなよ。あっちにいけよ」
なきそうな声をだして、大きな門をでたりはいったりしているのは、3年生のたつるくんです。
たつるくんの 五段へんそくの自転車には、新聞が やまもり つまれています。
「たつるくん、あたし 行ってあげようか」と、ふんちゃ
ふんちゃんは、一年生
1、あたし、ふんちゃん
「あたし、ふんちゃん!」
ふんちゃんがいったとたん、ワーッと、一年一組の教室にかんせいがあがりました。
入学式でかたくなっていたみんなの顔に、やっと えがおがうかびました。
「大山みつよです」
「山本さとるです」
みんな 小さなこえで はずかしそうに、じぶんのなまえをつぶやいていました。ふんちゃんだけです。あんなにげんきよく、「あたし、ふんちゃん!」と、さけんだのは