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ジム・シェリダン『ローズの秘密の頁』
ジム・シェリダン監督『ローズの秘密の頁』を観る。ジム・シェリダンという監督に関してはなんの知識もなく、予告編とルーニー・マーラ目当てで観たようなものだったのだけれどそこそこ楽しむことが出来た。傑作だとは思わないが、ソツがなく綺麗に纏まっておりイヤミなところもない、小粒だが良品だと思わされた。だが、読書においてページを次々とめくってグイグイ読んでいくような引き込みの強さが、この映画には欠けているよう
もっとみるチャーリー・カウフマン『もう終わりにしよう。』
チャーリー・カウフマン監督『もう終わりにしよう。』を観る。なんと悲しい映画だろう。まるで近年の高橋源一郎の小説のようだ。チャーリー・カウフマンという人物に関しては不勉強にして知らなかったのだけれど、これは是非彼が関わった映画(特に『マルコヴィッチの穴』)を観てみたいと思わされた次第である。だが、『もう終わりにしよう。』自体は私はそう高く買えないとも思った。そんなに難しい次元の話ではなく、単純に映画
もっとみるMy Ever Changing Moods / Dear, 27歳の僕 #3
こんばんは。元気にしているだろうか。
今日は雨だった。仕事に行ったのだけれど、カバンに入れていた本を通勤の過程で濡らしてしまった。まあ、こういうことはよくある。図書館で借りた本でなかったからよかったと自分を慰めている。それで、鷲田清一の『〈ひと〉の現象学』という本を読んだのだった。すこぶる面白い本で、これは再度読み返してじっくり書かれていることを消化したいと思った。
いや、もちろん今日はもっと
雪 / Dear, 27歳の僕 #2
こんばんは。元気にしているだろうか。
最近、夢公園という近所の公園に行く習慣をつけつつある。散歩をすることにしたんだ。きっかけはあってないようなもので、前に晴れた日に部屋にこもって鬱屈した気分で過ごしていた時に、このままだと気が狂うのではないかと不安になって、それで行ってみたんだ。行ってみて、この公園の光景がカネでは換算できない値打ちのあるものだということに気がついた。それで、歩くことは健康にも
幸せってなんだっけ / Dear, 27歳の僕 #1
拝啓、二十七歳の僕へ。
僕は今日、グループホームで洗濯をした。職場ではそろそろ梅雨入りが始まるから気をつけておくようにと言われていたのだけれど、今日はそんな気配は感じられないピーカンの晴れ模様だったので、洗濯が捗った。そして、洗濯を済ませると僕は近所の公園に行ったんだ。緊急事態宣言が終息したといっても、不要不急の外出は控えるようにという空気は変わらない。でも、もちろんマスクは忘れずに公園に行って
Dear, 27歳の僕 事始め
こんばんは。元気にしているだろうか。記憶の中の二十七歳の僕は、気が狂ったように毎日毎日酒を平らげていたことを除けば身体面では健康だったから、特に問題はないだろうと思うのだけれど――。
今日はエリック・ホッファーという思想家の自伝を読んだよ。ホッファーのことは、多分君は柄谷行人が若き日に翻訳に携わった思想家ということくらいしか知らないかもしれない。知っていてカッコいい思想家というわけでもないからだ
2020/05/23
I decided to write my diary again.
I thought someday a happy event would happen, and I went to Waseda. But it didn't happen. The problem is "myself" and I had to change my sense.
Boring time goes on