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観後寸評

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観た映画で感じたことを綴っています。 好きな監督はキューブリックで、好きな作品も2001年宇宙の旅。 A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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#映画

主題歌「コーリング・ユー」が有名すぎる名作映画「バグダッド・カフェ」

主題歌「コーリング・ユー」が有名すぎる名作映画「バグダッド・カフェ」

映画(バグダッド・カフェ)

1987年に制作された「バグダッド・カフェ」の4Kレストア版を観てきました。主題歌の「コーリング・ユー」があまりにも有名なこの作品ですが、1989年の日本公開では残念ながら観ることができずに、今回初めて観ました。

冒頭夫婦喧嘩をした女性が、夫が運転する自動車から降りて、カートを引きずりながら砂漠を貫く道路を歩いていきます。40年近く前になる映画ですが、当時のアメリカ

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日本人の協調性の原点を記録した映画「小学校〜それは小さな社会〜」

日本人の協調性の原点を記録した映画「小学校〜それは小さな社会〜」

映画(小学校~それは小さな社会~)

都内の公立小学校を1年かけて撮影し、その日常を記録したドキュメンタリー映画です。私がこの映画を知ったのは朝のニュースで紹介されていたもので、興味を持って年末の慌ただしい時期でしたが観に行くことにしました。

父がイギリス人で母が日本人である山崎エマ監督が、この映画を撮るきっかけになったのは、ニューヨークで働いていた時に現地スタッフから協調性があり勤勉だと言われ

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エイリアンの新作映画は今回もラストのどんでん返しが‼️「エイリアン:ロムルス」

エイリアンの新作映画は今回もラストのどんでん返しが‼️「エイリアン:ロムルス」

映画(エイリアン:ロムルス)

エイリアンの新作映画です。シリーズ物というよりスピンオフという表現もありますが、個人的には1作目のエイリアンのビジュアルが強烈すぎたので、2作目も期待して観ましたが、大量のエイリアンが発生するシーンを観て食傷気味になり、その後の3と4は観ませんでした。

その後「コヴェナント」で再び観だして、続けて今回も観るようにしましたが、1作目と2作目を合わせたような作品とのコ

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上映時間4時間‼️のドキュメンタリー映画「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」

上映時間4時間‼️のドキュメンタリー映画「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」

映画(至福のレストラン 三つ星トロワグロ) 

ミシュランガイドの三つ星レストランであるフランスの「トロワグロ」の調理や接客の様子を撮ったドキュメンタリー映画です。フレデリック・ワイズマン監督の特徴であるノーナレーションの長時間映画の今回のテーマはレストランで、その上映時間は4時間(240分)にも及ぶ長編で、途中休憩が入ります。

冒頭はフランス中部に位置するロアンヌ駅前の野菜の朝市から始まります

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中華風家庭料理の名店を撮ったドキュメンタリー映画「キッチンから花束を」

中華風家庭料理の名店を撮ったドキュメンタリー映画「キッチンから花束を」

映画(キッチンから花束を)

東京・南青山の中華風家庭料理店「ふーみん」の軌跡を追ったドキュメンタリー映画です。店名は店主の斉風瑞(さいふうみ)さんの名前から取ったもので、斉さんは若い頃美容師をやっていましたが仕事に対する自信がなく、そうした時に家庭で友人に振舞った家庭料理が好評で、「自分たちだけで味わうのは勿体ない」という友人の言葉に押されて、お店を始めたとインタビューで語っていました。

当初

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濱口竜介監督の新作映画の結末は暗示的⁉️「悪は存在しない」

濱口竜介監督の新作映画の結末は暗示的⁉️「悪は存在しない」

映画(悪は存在しない)(ネタバレありです)

濱口竜介監督の新作映画は、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞受賞の話題作です。オープニングは森を見上げるカメラワークと重厚な音楽から始まり、次に主人公の男性が雪に覆われた自宅の庭先で薪を割るシーンが続いて、寡黙な映像が流れます。
これまで観てきた同監督の「偶然と想像」や「ドライブ・マイ・カー」などと比べるとひたすら寡黙で、見ている方も戸惑う程です。その後もし

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原爆の父の栄光と挫折を描いたアカデミー賞受賞映画「オッペンハイマー」

原爆の父の栄光と挫折を描いたアカデミー賞受賞映画「オッペンハイマー」

映画(オッペンハイマー)(ネタバレあり。長文失礼します)

今年のアカデミー賞で作品賞など7部門を受賞した話題の作品です。私も遅ればせながら観て来ました。原子爆弾を開発し、原爆の父と言われた物理学者のオッペンハイマー博士を描いた映画で、180分の力作です。同氏の伝記を映画化してその生涯を描いていますが、実話に基づく映画製作は、クリント・イーストウッド監督が有名です。ただこの作品はそれとは違った作風

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正統派フランス料理のエッセンスを観た映画「バベットの晩餐会」

正統派フランス料理のエッセンスを観た映画「バベットの晩餐会」

映画(バベットの晩餐会)(ネタバレありです)

午前十時の映画祭で観た食をテーマにした映画で、この映画祭での上映リストに入るぐらいですから、もはや名作といえる作品です。実は先日「ポトフ 美食家と料理人」を観たばかりで、同じ食をテーマとした映画ということもあり、比較しながら観ることにしました。

物語はデンマークの片田舎で暮らす牧師の娘である姉妹の元に、フランス革命で追われたバベットが使用人として住

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ウディ・アレンの新作映画は名作へのオマージュ満載‼️「サンセバスチャンへようこそ」

ウディ・アレンの新作映画は名作へのオマージュ満載‼️「サンセバスチャンへようこそ」

映画(サン・セバスチャンへ、ようこそ)(ネタバレありです)

ウディ・アレンの新作公開映画は、敬愛する映画へのオマージュが全編に散りばめられた作品になっています。完成は2020年で、大学で映画を教えていた主人公が、映画の広報の仕事をしている妻と、スペインの観光地、サン・セバスチャンで開催される映画祭へ行くというストーリーで、その期間中の当地での滞在ぶりを描いています。

妻が同行して取材を受ける映

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フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画(^^)

フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画(^^)

映画(アアルト)

フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画です。近代建築の3大巨匠(コルビュジェ・ライト・ミース)以外でも、建築学科の学生が受ける講義では必ず登場する著名な建築家で、私自身も大学生の頃、初めてその名を知りました。
今回は様々な関係者のインタビューでの証言や、本人のラジオインタビューでの肉声、さらにプライベートな映像も含めて、その生涯を忠実に再現したドキュメン

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映画業界のハラスメントの実態を描いた映画「アシスタント」

映画業界のハラスメントの実態を描いた映画「アシスタント」

映画(アシスタント)(ネタバレありです)

映画プロヂューサーのアシスタントである女性の職場を描いた映画です。誰よりも早く出社して社内の電気を点け、帰りも会社の電気を消して帰宅する毎日で、絶対的なボスの元での過酷な仕事の実態が描き出されています。 

絶対的な映画プロヂューサーというキャラクターは、#Me Tooのきっかけを作ったニューヨーク・タイムズの女性記者を描いた「SHE SAID」を彷彿と

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韓国の社会構造の歪みを描いた映画「あしたの少女」

韓国の社会構造の歪みを描いた映画「あしたの少女」

映画(あしたの少女)(ネタバレありです)

2017年実際に起きた事件を基に作られた韓国映画です。学校の紹介でコールセンターの実習生として働いていた女子高生の悲劇を描いたものですが、その劣悪な労働環境を通して現代社会の闇の部分を抉り出していきます。

最近の韓国映画ではこうした社会問題をテーマに描いた作品が多く、「半地下の家族」での貧富の格差、原作を基にした「82年生まれ、キム・ジヨン」での男尊女

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50年前の大ヒットパニック映画「タワーリング・インフェルノ」

50年前の大ヒットパニック映画「タワーリング・インフェルノ」

映画(タワーリング・インフェルノ)

午前十時の映画祭で観たリバイバル映画です。1974年の公開(日本では翌年)ですから、ほぼ半世紀前の作品で、当時大学生だった私も観た記憶があります。ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンの2大スターの競演でも話題になりました。
他にフェイ・ダナウェイやフレッド・アステア、「慕情」コンビのウィリアム・ホールデンとジェニファー・ジョーンズなど豪華なキャストで、

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31年ぶりの上映‼️シャロンストーンストーンの出世作「氷の微笑」

31年ぶりの上映‼️シャロンストーンストーンの出世作「氷の微笑」

映画(氷の微笑)

1992年に公開された映画の4Kレストア版でのリバイバル作品です。31年も前の映画で、上映当時はかなり話題になった映画で私も観ましたが、もう断片的な記憶しか残っていません。
主演のシャロン・ストーンの出世作ともいわれるこの映画、彼女の妖艶さと最も有名な取調室でのシーン、そしてラストのアップされた映像ぐらいしか覚えていませんでしたが、冒頭のシーンも思い出しました。

物語は元ロッ

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