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絶対読みたい【創作大賞2024】作品

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「絶対読みたい!超楽しみ!」な創作大賞の応募作品たち。または、記事もしくはXのポストで「タグつけて応援したい!」作品。 自分用のマガジンだけど応援の意味を込めて敢えて公開中のマガ…
運営しているクリエイター

#小説

掌編集『球体の動物園』 ゴリラVSイメージ

「おい、ねぇちゃん、俺たちと遊ぼうぜ」  今どき珍しい声の掛け方をされたとき、私の頭の中…

ごきげんとり 第1話

○ 2022年8月 俺がライター仲間の千鶴に頼まれ、九州のこの田舎町にやってきたのが昨年の10…

ミーミー
4か月前
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『神隠しの庭で、珈琲を』 第一話:サンクチュアリは嵐の先に #創作大賞2024

第一話:サンクチュアリは嵐の先に  この闇の先には、本当に光があるのだろうか。容赦なく…

小説「ある朝の目覚め」第一章

あらすじ化粧はわたしの「戦闘服」。わたしを強くしてくれる。 内気で感受性の強い自分に「武…

小説「弦月湯からこんにちは」第1話(全15話)

【あらすじ】 * 第1話 * ──「お目覚めかね、イチコ」  いつもの低いしゃがれ声が聞…

小暮沙優
7か月前
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創作大賞2024 | ソウアイの星①

 ああ、あの日は。  空はグレーで、体を抜けていく音は澄んでいて。  胸の奥に小さな不安…

青豆ノノ
4か月前
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さよなら炒飯!一皿目

その店だけ時給が飛びぬけて高かった。 二十八歳で職を失い、とりあえず金を稼がなくてはならない。口座にある数字をかきあつめても家賃二ヶ月分。ファミレスでメニューを選ぶのに躊躇する。実家はそこまで太くない。 転職でステップアップを目指すところだが、正社員ってやつがしんどい。責任、決断、上司、後輩、顧客。そんなもの考えたくない。 バイトを探す。実入りがよい肉体労働を考えたがキツイ事はしたくない。飲食店がいいかもしれない。それもチェーン店でなく、個人経営の店。チェーン店だと店長が年

大阪城は五センチ《 1 》 【創作大賞2024】

脱いでいた服を身につけた後は、宇治のそばにいる資格をすっかり剥奪されたような気持ちにな…

ヱリ
5か月前
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【連載小説】「執事はバッドエンドを導かない 」第一話(創作大賞2024・ファンタジー…

※この小説は、創作大賞2024「ファンタジー小説部門」応募作品です。 プロローグ  遠い昔、…

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【小説】烏有へお還り 第1話

   第1話  生暖かく湿った風がアスファルトの敷地を這うように近寄ってきて、屋台のテン…

相羽亜季実
7か月前
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針を置いたらあの海へ 第1話

しょうしつ‐てん〔セウシツ‐〕【消失点】 遠近法や透視図法における、平行な直線群が集まる…

エロを小さじ1 《第一話》

《第一話》エロティックの素は、いかが?  『モテる女になる! セクシーへの最短距離』とい…

それは、パクリではありません!【第1話】【全4話】

各話リンクはこちら 第2話 第3話 第4話 第1話  パクリなのか、それとも  チカチカした…

みくまゆたん
5か月前
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花畑お悩み相談所 プロローグ 

プロローグ  寝る前にスマホを見ないのは、良い眠りのためのお約束だそうだ。  そう言われましても。若い頃からずっと夜型で、寝室へ向かう前に最後のメールチェックをしてしまう。退職した今でも、その習慣は変わらない。富原律子は老眼鏡をかけると、スマホの画面をタップする。  深夜のリビングに、かすかな金属音が届く。家の前の空き地に、マンション建設が始まっていて、今夜は突貫で電気工事をすると知らされていた。  律子の耳からその音がすっ、と消えた。  息は小さく、浅くなり、自分でも手が