母を自分の中に見つけて
「お義母さんにそっくりやなあ~」
シニアグラスをかけた私の横顔を見て夫が笑う。
自覚はあった。私は年々母に似てきている。
元々私は母親似だった。
彫りの深い父に似た姉に比べ、母に似た私は平べったい薄顔。若い頃はそれなりにコンプレックスもあったが、この顔のおかげで年より若く見られたり、いい人そうに思われたり、いろいろ詐称できるメリットもあったので、そこまで不満はない。
30代後半になった頃からだろうか。鏡や写真に映った自分を見て、
「うわっ!母そっくり!!」
とギョッとするよ