見知らぬ定食屋と顔見知りのマクドナルド
よくドラマなんかで出てくる、会社の同僚の男女が外回りで入る定食屋というものに憧れを抱いている。
間口は狭くて薄汚れた暖簾をくぐり入った店内は、使い込んだ木のテーブルと座面が畳になっているような椅子が置かれていて、壁にはメニューを書いた札がずらっと並べられている。奥ではおじいさんが料理を作り、おばあさんが忙しなく接客をする。そんなお店。
「いらっしゃい!」
「おばちゃん、〇〇定食」
「私も」
なんて言って、お盆に料理が乗って出てくるお店。長いことやっていると目に見えてわか