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思い込みのケチャップ ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 初めて渡米して、ホテル住まいからアパート(と言っても噴水や池が有り、プールもジムもある)に引っ越し、あとは家族を迎えるだけとなった時の話です。

 小腹が空いたので、アパートに隣接するマクドナルドに軽食を買いに行きました。生まれて初めての米国現地のマクドナルド。無事注文を済ませて、軽食を受取る段になって、
「ペーパー オア プラスティック」
ペーパーで袋のことかと気づきましたが、プラスティックが不明。まぁ、紙袋で良いかと思い、プラスティックが何かは無視して紙袋に入れてもらいました。
(因みにプラスティックはビニール袋のこと)

そして一難去ってまた一難。
「ユー ニード キャッチアップ?」
なにをキャッチアップするんだ? ということで、再度発音確認。
「キャッチアップ?」
「イエス。キャッチアップ。」
分からない。もう一度トライ。
「キャッチアップ?」
すると困った顔をして、カウンターの下からケチャップを数袋出してくれました。

 当時仕事で半導体事業に新規参入を目指して、最先端企業に追いつけ·追い越せの戦略を企画していました。良くキャッチアップという言葉を使う機会があったので、思い込みが激しすぎたというオチ。

お粗末。

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