運動習慣で人生を変える【"1日30秒"から始める運動習慣】其ノ參:朝の運動がもたらす好影響 前編
こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
はじめまして。また覗いてくださった方はありがとうございます。
初回で『運動習慣を作ろう』という提案を。
二回で『習慣化するには』というテクニックをご紹介しました。
今回は、運動を朝行うことでどんなメリットがあるか、中でも生活に大きく恩恵がある3つをご紹介します。
今回も短くシンプルにお話しします。
どうぞ、5~8分ほど、お付き合いください。
ご紹介するのはこちら。
①運動をすると学力が上がる
②運動をするとストレスや鬱に強くなる
③運動をすると集中力が増す
+α
・ホルモンバランスを整える
「4つじゃん」と思われた方がいると思いますが、+αに関しては、女性に対しての恩恵がメインになるので、男女問わず受けれる恩恵3つをメインにお伝えします。
①運動をすると学力が上がる
学校には、文武両道な人っていますよね。
私は彼ら彼女らを羨ましく思っていました。
ですが、私がこの知識を学生の頃に学べていたなら、もしかしたら私も羨望の眼差しを向けられる側になれたのでは、と思います。
少しお堅い話になりますが、学習で得た知識を脳に定着させるには、脳の神経細胞の枝(ニューロン)と枝同士の間にある部位(シナプス)を増やす必要があります。
情報や刺激を伝達する役割も担っています。
端的に言うと、運動はこのニューロンとシナプスを増やす効果があります。
細かく説明するとセロトニンだとかドーパミンだとかノルアドレナリンだとか、色々重要な役割を持つ神経伝達物質など複雑な情報があるのですが、ここで覚えるべきなのは、
【運動は、脳細胞を増やす】
ということです。
覚えやすいですね。
つまり私が学生の頃羨ましく思っていた人達は、むしろ運動に時間を使っていたからこそ、勉強の吸収率も高かったのです(もちろん学習の効率的な方法などもあるでしょうが)。
それでも、運動の時間が短い人と比較すると、圧倒的に知識の定着率は高かったことが考えられます。
ちなみにこれは読書の速度、記憶率、読み終える力などにも影響することが解っています。
人間は運動すると、賢くなれるのです。
②運動をするとストレスや鬱に強くなる
運動をして汗をかいたあと、「スッキリした」「達成感を得た」と感じたことはありませんか?
運動にあまり時間を使って来なかった私でも、持久走で走り終えた後など、疲れているハズなのに何だか身体が軽く感じたり、その夜は熟睡できたり。そういう体験をしたのを覚えています。
これは、運動をすることで脳内にエンドルフィンと呼ばれる高揚感をもたらす物質が生産されているためです。
またエンドルフィンには痛みを抑え、幸福感をもたらす働きがあることが解っています。
『ランナーズ・ハイ』と呼ばれる現象の要因がこのエンドルフィンです。
前項で【運動は、脳細胞を増やす】と書きました。
実は、脳細胞も筋肉と同様に運動をすることで分子レベルの傷が付き、その傷を修復することで増加と増強されます。
運動も、実はストレスの1つです。
しかし、現代人が抱える悩みである会社や対人関係などの『社会的ストレス』と呼ばれるものとは違い、回復が困難なストレスではありません。
運動によるストレスは『肉体的ストレス』と呼ばれますが、この『肉体的ストレス』がかかり脳や筋肉が疲れると、脳はストレスによって傷付いた細胞を修復、増強され、『社会的ストレス』に対しても抵抗力を強化します。
【運動は、ストレスや不安に対して抵抗力を強化する】
のです。
おや? 鬱はどこへ行った?
実は鬱は社会的ストレスのように、外的要因からくる精神及び肉体状態とは少し捉え方が違います。
ストレスや不安は外的要因(対人関係など)や、将来に対する不安、失敗に対する恐怖からくるものが多いですが、鬱は病気、その症状の一種を指すことが多いです。
より正確に言うと、
『脳内の、ノルアドレナリンの分解産物であるメトキシハイドロキシフェニルグリコール(MHPG)が少ない状態』を指す。
とされています。
ちょっと何言ってるのか分からないですね。
私も医学の専門家ではないので、うつ病を治す、という部分は難解過ぎて手が出ませんが、とりあえず、
『うつ病とは、脳内に必要な神経伝達物質が欠乏している状態』
ということです。
なるほど、そうなのか。という感じがします。
だから鬱は『病気の一種である』とされている訳ですね。
では、運動で鬱に強くなる。というのはどういうことかと言うと、
【運動はエンドルフィンを生産する。エンドルフィンは抗うつ剤と同様に神経伝達物質を調整する効果がある】
ということです。
運動すごすぎます。ヤバいですね。
うつ病には、「治す」という言葉をあまり用いないそうです。
『完治しない』とも言います。
ですが、『症状は改善』します。
抗うつ剤を服用する。抗うつ剤と運動を併用する。運動をメインにする。瞑想する。
その他改善の方法は様々のようですが、服用できる抗うつ剤には副作用があり、服用を拒む人も多いそうです。
実は私にもうつ病の友人がいます。
「抗うつ剤を一生飲まないといけないみたい」と悲しそうに話してくれたことがあり、一生懸命に自身の状態を受け入れようとしている姿が見ていて辛かったです。
私は『運動でうつ病は改善する』と知ってから、友人を運動に誘いました。
「運動ができるくらい、気持ちが回復したら、始めてみる」と、返事は芳しいものではありませんでしたが、友人のこれからに少しこれまでとは違う未来が見えた気が、私にはしました。
もう一度言いますね。
【運動で、うつ病は改善する】
これは、
1999年、デューク大学におけるジェームズ・ブルメンタール氏とその同僚による研究『Standard Medical Intervention and Long term Exercise(標準的な医学介入と長期運動) 通称【SMILE】』
により証明されています。
研究では、抗うつ剤のみを使用した患者グループ、抗うつ剤と運動を併用したグループ、運動のみを行ったグループ。
この3つグループ全てが大幅にうつ病の症状が緩和。
そして、長期的な結果を見ると、うつ病の症状がぶり返したのは、
・抗うつ剤のみのグループは38%
・運動のみのグループはたった8%
と大きな差が出ました。
さらに、運動を週50分以上続けていた患者は再度うつの症状が現れる確率が50%も低下したのです。
……信じられないくらい運動の効果は絶大だと思いませんか?
私は、自身の体験を振り返り、「運動後に気分が良くなったのはそういう理由だったのか」とすごく腑に落ちました。
今noteを読んでいるあなたも同じ気持ちではありませんか?
少し堅苦しい話ですが、私は特にこの項を推したいと思っています。
【運動習慣化】の効果をこのnoteを読んでいる方にも体感してほしいと思っています。
ちょっと……想定していたより長くなってしまったので、
③運動をすると集中力が増す
+α ・ホルモンバランスを整える
そして、『朝の運動がもたらす好影響』
の詳細は次回に回すことにします。
それでは、また。