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記事一覧

【1000字エッセイ】クラシックコンサートにどんな服装で行くべきか

【1000字エッセイ】クラシックコンサートにどんな服装で行くべきか

クラシックコンサートに初めて行く方から、この悩みはよく聞きます。

歌舞伎や能にどんな服装で行けばいいのか?という話はあまり聞きません。
クラシックコンサートはそれらよりも初心者人口が多く、「興味があって行ってみたいんだけど、雰囲気がわからなくて浮いちゃったら怖い」ということなのかもしれません。

「クラシックコンサート=おしゃれして行くもの」という考えはもはや時代遅れです(笑)

身も蓋もありま

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【1000字エッセイ】クラシックコンサート、どの席で聴くか

【1000字エッセイ】クラシックコンサート、どの席で聴くか

今回は「クラシックコンサートの席の選び方」のお話です。

何年もコンサート通いしてると、「このホールならここ!」って感じで、お気に入りの席ができてきます。
しかし、コンサート初心者の方はわからないと思うので、多少なりとも参考になれば嬉しいです。

まず、そもそもの問題として、席種によって座れるエリアは限られてきます。
せっかくコンサートに行くなら奮発してS席?

いやいや、一番安い席の方がよい場合

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【1000字エッセイ】ハイドンのユーモアとは何か

【1000字エッセイ】ハイドンのユーモアとは何か

フォロワーさんが紹介していたロイ・グッドマン/ハノーヴァー・バンドのハイドンを今日聴きながら、ハイドンのユーモアとはいったい何だろうと考えた。

ハイドンに詳しくない人は、ハイドンのユーモアというと「驚愕」や「告別」の仕掛けを思い浮かべるかもしれない。
しかし私は、そういったわかりやすい仕掛けがハイドンのユーモアの真髄ではないと思っている。

グッドマンの音楽は素晴らしかった。ユーモアも随所に感じ

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世界一「ジュノム」を愛するピアニスト、小曽根真 角田鋼亮/東京フィル

世界一「ジュノム」を愛するピアニスト、小曽根真 角田鋼亮/東京フィル

さいたま市文化センター大ホールで、CLASSIC SIDE 「Makoto Ozone with Tokyo Philharmonic Orchestra」を聴く。

ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」

ピアノ:小曽根真
ベース:小川晋平
ドラムス:きたいく

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馥郁たるブラームス ソヒエフ/N響(マロさん退団コンサート)

馥郁たるブラームス ソヒエフ/N響(マロさん退団コンサート)

NHKホールで、NHK交響楽団第2029回定期公演 Cプログラムを聴く。

ストラヴィンスキー:組曲「プルチネッラ」
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

指揮:トゥガン・ソヒエフ

*有料記事を買ってくださったりチップをくださったりと、読者の方には感謝しております。いいねやシェアだけでも励みになりますので、ぜひお願いします😊

この公演は急遽買った。A定期の「レニングラード」の評判が

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上岡敏之/読響のショスタコーヴィチ「1905年」に感情移入できなかったわけ

上岡敏之/読響のショスタコーヴィチ「1905年」に感情移入できなかったわけ

サントリーホールで、読売日本交響楽団の第644回定期演奏会を聴く。

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
《アンコール》
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 第2楽章

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 作品103 「1905年」

指揮:上岡敏之
ピアノ:イーヴォ・ポゴレリッチ

*今回は分量があるので200円記事にします。返金システムもあるので、いまいちだったら申請してください

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そこに“共感”はあるんか? 高関健/シティ・フィルの「夜の歌」

そこに“共感”はあるんか? 高関健/シティ・フィルの「夜の歌」

東京オペラシティコンサートホールで、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第375回定期演奏会を聴く。

サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22
《アンコール》
ラフマニノフ:前奏曲 Op.23 より 第2番

マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」

指揮:高関健
ピアノ:奥井紫麻

今回は実験的に100円記事にします。以前も有料化したことがありましたが、もともと無料で書いて

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歌と拍手と鼻息 スラットキン/東京都交響楽団のラフマニノフ

歌と拍手と鼻息 スラットキン/東京都交響楽団のラフマニノフ

サントリーホールで、東京都交響楽団第1014回定期演奏会Bシリーズを聴く。

シンディ・マクティー:弦楽のためのアダージョ(2002)
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27

指揮:レナード・スラットキン
ヴァイオリン:金川真弓

今回はスラットキン目当て。

私はコープランドの交響曲第3番が大好きなのだが、昨日スラットキン/セントルイス響の録音を聴き

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紅白はなぜつまらないのか 第75回NHK紅白歌合戦をデータで振り返る

紅白はなぜつまらないのか 第75回NHK紅白歌合戦をデータで振り返る

最初に……

「最近のテレビはつまらない!」が口癖の人、いませんか?

私は不思議に思うのですが、そういう人に限って「最近のテレビ」を見ていない。
見てないから、何をやってるか知らないんですよね。昔見てたイメージだけで批判している。

私はテレビ好きなんです。録画予約しまくるせいでレコーダーはいつもパンパン。録画容量空けるために見て、消して、録っての繰り返しです😅

そんなテレビっ子おじさんの私

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オーケストラコンサート初心者さんにおすすめの指揮者3人

オーケストラコンサート初心者さんにおすすめの指揮者3人

先日、当ブログを読んでオーケストラに興味を持ち、コンサートに行くようになりました、という嬉しいお声をいただきました😊

このブログがきっかけでクラシックに興味を持ってもらえるのは大変嬉しいです。

最近の私は室内楽よりオーケストラのコンサートに行くことが増えました。
当たり前ですが、オーケストラの方が楽器の数が多く、規模の大きな音楽をやっています。
室内楽でもバッハの無伴奏チェロ組曲なんて、チェ

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2024年思い出のコンサートベスト10 (おまけ付き)

2024年思い出のコンサートベスト10 (おまけ付き)

ベスト10にするほど聴いてないんですけどね😅

しかも今年はプライベートの変化で、4〜7月は結構な数のコンサートを流してしまいました🥲

さて、振り返り。

1/5  アントネッロ「聖母マリアの夕べの祈り」
1/16  ヴァイグレ/読響の「ツァラトゥストラはかく語りき」(Vn:ロザコヴィッチ)
1/19  佐渡裕のマラ4(アコーディオン:御喜美江)
1/27  新国立劇場「エウゲニ・オネーギン

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15人のクラオタが選んだ「2025年1月に聴くべきコンサート」

15人のクラオタが選んだ「2025年1月に聴くべきコンサート」

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました😊

すいません、変な企画に付き合わせちゃって😅

こんなに多くの方からアンケートをいただけるとは思っていませんでした。

私は常々、クラシックコンサート初心者の方の悩みは

どのコンサートに行けばいいかわからない!

だと思ってます。

食べる店ならGoogle mapや食べログがありますよね?
クラシックコンサートにはそれがない。

『音楽の友

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これが「大植の第九」なのか? 大植英次/神奈川フィルの第九@ミューザ川崎

これが「大植の第九」なのか? 大植英次/神奈川フィルの第九@ミューザ川崎

ミューザ川崎で、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の「For Future巡回公演シリーズ川崎公演
ベートーヴェン『第九』」を聴いた。

モーツァルト:歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」序曲
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱付き」

ソプラノ:宮地江奈
メゾソプラノ:藤井麻美
テノール:村上公太
バリトン:萩原潤
合唱:神奈川ハーモニック・クワイア
ゲスト・コンサートマスター:戸

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捨て身の真空ジェシカにびっくり 今年もやってみたM-1生採点

捨て身の真空ジェシカにびっくり 今年もやってみたM-1生採点

去年のはこちら。

全然お笑い通でもないのに採点😅

去年やってみたら面白かったのです。自分のお笑い観がわかるし、審査員のお笑い観を知る指標にもなります。

M-1はミルクボーイの年からは本戦はすべて、敗者復活戦も年によってはすべて見るようにしています。今年は敗者復活戦のAブロックの途中から本戦の最後まで生で見ました。

さて私の点数の前に、審査員の点数について。

こちらを参考にしました。

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