kiki
手紙シリーズです 少しずつ増えていく予定です
パワーが足りない時って誰でもあると思う。例えば車だったら、ガソリンが足りない、そんな感じ。 私は、こんな時、電車に乗れなくなる。 ある時から、私は電車に乗るのが…
人は愛を食べる生き物だと知っているのに わたしは、生まれたときから死ぬ準備をしている。 それをたった一日の愛のために生まれて、死んでいくあいつらは知らない。 も…
今日も私は良い人だった 流れるように良い人だった 仕事を終わらせて 着替えて それから恋人にあって ご飯を食べて ホテルに行って セックスをして 笑って クッタクタに…
神様は私を作ったときに なぜ 膨らみと、柔らかさをくれたのでしょうか。 そこら中にいる、傷ついた(フリをしている) アダムを包みこむためでしょうか。 私は、疑問です…
私たちは何十年も目を使うと、蚊を飼える約束になっているけれど 蚊を飼えた喜びより、他の人から零れ落ちた色彩の跡を辿るのが好きだ。 色彩は、目の中で飼うことはできな…
それはそれはご自由に だけどそれをするのは私じゃない 薄薄気付いていたけれど 今確信したわ貴方の本性 優しく良い人を装った コントロールモンスター 好みの米の硬さ覚え…
太陽と 浴室乾燥機の 愛おしい匂いを知らない 今どきの嘘は 隣にいる私を 殺そうとしている
この世界は誰かに選ばれなきゃ そのまま死んでしまうみたいだから みんな同じになる 褒め上手で いつも笑顔で 譲って 不機嫌を受け入れて 体は細目で でもふっくらさせな…
私の中に街があって そこで歩いている人たちは 胸に 手に 足に 寂しい剣が刺さっている 何本も 何本も 目に見えない 剣が刺さっている 行きたいと死にたいが交差する横断歩…
耳を酷使する程の距離で あなたに恋をしたのは あなたの指に殺されたから 奏でた音色から零れた 甘い蜜に溺れて 不貞腐れた悲しみの中に 戻れずにいる私は 溶かされていく…
何回目かの朝、僕は死にそうな顔をしている。 生まれてそんなに経っていないのに、 またばらばらになってしまいそうな感覚。 触れてきた黒い言葉が多いから。 黒い言葉は…
宝物にしなきゃいけないのは『自分』 私たち人間に、そんな審判が下された。 こんなことは初めてだったから。 私たちは、どこにいるのかも分からない、誰かとの戦いを終わ…
繋いだ体はいつも哀しい 支配された甘い匂いは 鳴き声が良く響く 私が用意した薄暗い白い海に 空の瓶のように漂っているみたいだ 溢れて止まらない波音を 私に何度ぶつけ…
あなたの 大きな 手のひらや つぶらな 瞳 柔らかい 甘い匂いも 全部 全部 好きでいる ふりをして ごめんなさい 嘘でしょ馬鹿げているって? 私も そう思う 嫌いじゃな…
どうして 同じじゃなきゃ だめなの? どうして 胸の膨らみだけで 私の 持つ物が 決まるの? どうして 赤色なの? どうして あの子が 紺色を持っただけで 疎外されて 鼻で…
2022年5月19日 16:17
パワーが足りない時って誰でもあると思う。例えば車だったら、ガソリンが足りない、そんな感じ。私は、こんな時、電車に乗れなくなる。ある時から、私は電車に乗るのが極端に苦手になった。息が詰まる。怖くて怖くて仕方がない。今でこそ各駅停車には乗れるようになったけれど、疲れていたのは明らかだった日に、ムリして外に出なくても良かった。自分に妙なプレッシャーをかけてしまった。結局私は、行きたかっ
2022年4月13日 18:35
私たちはすごい冷静。誰が悪者なのか知っている。
2022年2月14日 16:28
人は愛を食べる生き物だと知っているのにわたしは、生まれたときから死ぬ準備をしている。それをたった一日の愛のために生まれて、死んでいくあいつらは知らない。もっと他人でいて良いよって言ってくれないかな。その甘い声で、世界中に。でも私は、知っている。全てが愛おしいってあいつらは言うんだよ。甘い声で。世界中に。
2021年8月30日 14:43
今日も私は良い人だった流れるように良い人だった仕事を終わらせて着替えてそれから恋人にあってご飯を食べてホテルに行ってセックスをして笑ってクッタクタになってそれでも私は良い人だった漂うように流れるように本当に良い人だったでも本当はあなたの服から香る柔軟剤の匂いはどうかと思うしもしかしたらあなたのために毎朝お弁当を作るかもしれないと思ったらめんどくせぇ
2021年5月26日 20:54
神様は私を作ったときになぜ膨らみと、柔らかさをくれたのでしょうか。そこら中にいる、傷ついた(フリをしている)アダムを包みこむためでしょうか。私は、疑問です。いかがでしょうか。神様。せっかく楽園を出たのですからもう健気さを強要してくるアダムを蹴散らしてもいいと思いませんか?うんざりしています。それに私は、可愛らしい花の冠より棘のある冠の方が、心が躍ります。とにかく私は、も
2021年5月26日 20:53
私たちは何十年も目を使うと、蚊を飼える約束になっているけれど蚊を飼えた喜びより、他の人から零れ落ちた色彩の跡を辿るのが好きだ。色彩は、目の中で飼うことはできないから辿る誰かのために零すものなのだろう。そういうのを、空しいことだという人もいるかもしれない。けれど、そこにはいない誰かが辿れば迷わずに済むもので。迷わずに済むのであれば、明日も明後日も色彩を零すためにご飯を食べて私たちは生き
2021年5月26日 20:48
それはそれはご自由にだけどそれをするのは私じゃない薄薄気付いていたけれど今確信したわ貴方の本性優しく良い人を装ったコントロールモンスター好みの米の硬さ覚えて炊けって嫁になるならこの呪文か?目を見開いて怖い顔で唱えられても答えはノーです炊きません急に本性隠してももう遅いそれより皿に付いたご飯粒食べるの?残すの?どうするの?貴方の嫁になるかって?答えはノーです嫁ぎませ
2021年5月19日 12:25
太陽と浴室乾燥機の愛おしい匂いを知らない今どきの嘘は隣にいる私を殺そうとしている
2021年5月19日 12:17
この世界は誰かに選ばれなきゃそのまま死んでしまうみたいだからみんな同じになる褒め上手でいつも笑顔で譲って不機嫌を受け入れて体は細目ででもふっくらさせなきゃいけない誰が仕掛けたからくりなんだろう誰に選ばれているんだろう話しかけてきたあの子は服装も同じだったなあの子の名前は知らないし自分の名前ももう思い出せない
2020年11月9日 21:48
私の中に街があってそこで歩いている人たちは胸に手に足に寂しい剣が刺さっている何本も何本も目に見えない剣が刺さっている行きたいと死にたいが交差する横断歩道殺されてたまるかと白い息が舞う私の寂しい街、渋谷
2020年10月11日 14:24
耳を酷使する程の距離であなたに恋をしたのはあなたの指に殺されたから奏でた音色から零れた甘い蜜に溺れて不貞腐れた悲しみの中に戻れずにいる私は溶かされていくの返してほしいあなたに恋をした可愛い私じゃなくて可愛くなかった殺されない私をそのきれいな指で奏でた音色に何度も私を招き入れないで
2020年9月13日 19:51
何回目かの朝、僕は死にそうな顔をしている。生まれてそんなに経っていないのに、またばらばらになってしまいそうな感覚。触れてきた黒い言葉が多いから。黒い言葉は、踊るようにいつも廻っている。やけどするくらいの熱が、この世界中に散っていて、生まれていく一方だ。もうそろそろ、多分。僕は、終わる。案外短いけど、そりゃぁ何度も触れていれば、やけどを超えて、燃える。僕は、いつかの夜に、ば
2020年8月11日 21:30
宝物にしなきゃいけないのは『自分』私たち人間に、そんな審判が下された。こんなことは初めてだったから。私たちは、どこにいるのかも分からない、誰かとの戦いを終わらせて、急いでカラフルなベールで口元を隠し、武器だったリップやチーク、戦闘服の紺色のスーツも線上に捨てた。他人の目の線上から、私たちは去った。あれから、どれくらい経っただろう。太陽の温度が上がって、セミの声が聞こえてきた。
2020年7月24日 20:14
繋いだ体はいつも哀しい支配された甘い匂いは鳴き声が良く響く私が用意した薄暗い白い海に空の瓶のように漂っているみたいだ溢れて止まらない波音を私に何度ぶつけても貴方は満たされることはないのだろう貴方が本当に求めているものはもっと広くて濁りがない海に浮かぶ船だから
2020年7月15日 21:11
あなたの大きな 手のひらやつぶらな 瞳柔らかい 甘い匂いも全部全部好きでいる ふりをして ごめんなさい嘘でしょ馬鹿げているって?私も そう思う嫌いじゃないの好きでもないけれど私の 感情は死んでしまっているから欲望だけで あなたを捕まえた絡ませてくる 足もささやく 声色も全部全部好きでいる ふりをして ごめんなさい勘違い?そうだったら良か
2020年7月5日 20:03
どうして 同じじゃなきゃ だめなの?どうして 胸の膨らみだけで私の 持つ物が 決まるの?どうして 赤色なの?どうして あの子が 紺色を持っただけで疎外されて 鼻で笑われるの? よく見て私をよく見てどうしたの?皆 どうしたの?そんなに 同じになって 溶け合いたいの?個体で いることが 怖いの?離れていることが そんなに怖いの? よく見て私をよく見て話を聞いて