さぁどうする?宝物は自分だ。私たちは何を選ぶ?
宝物にしなきゃいけないのは『自分』
私たち人間に、そんな審判が下された。
こんなことは初めてだったから。
私たちは、どこにいるのかも分からない、誰かとの戦いを終わらせて、
急いでカラフルなベールで口元を隠し、武器だったリップやチーク、
戦闘服の紺色のスーツも線上に捨てた。
他人の目の線上から、私たちは去った。
あれから、どれくらい経っただろう。
太陽の温度が上がって、セミの声が聞こえてきた。
時々、あの線上が恋しくなる。
もう、戦う意味がないのに。
あのまま、ずっと戦っ