#いまを生きる
#364_自分の中に起こっている出来ごと、あるいは自分という現象は、自分の意思が届かない出来ごとの結果であることを受け入れます。
「この建物の外の音に耳を澄ませます」
「この建物の中の音に耳を澄ませます」
「この部屋の外の音に耳を澄ませます」
「自分の中の音に耳を澄ませます」
外界の音が、自分の意思が届かない出来ごとの気配であるように、自分の中の音は、自分の意思が届かない出来ごとの気配であることに気づきます。
自分の中に起こっている出来ごと、あるいは自分という現象は、自分の意思が届かない出来ごとの結果であることを受
#362_ある決められたポーズをするときに「やりにくさ」を感じたら、それを静かに分析していきます。
小惑星に宇宙船が不時着して、パイロットひとりと、大気中の水分を飲水に変える装置だけが残った | 装置はボールくらいのサイズでボタンを押すとコップに飲み水が充たされる仕組み | 何回めか、何十回めか、あるいは何万回めかのボタンで装置は爆発してパイロットは確実に死んでしまうという設定 | パイロットは葛藤しながらボタンを押して水を飲む | しかしあるとき彼のなかでなにかが変わって、彼は何度もボタンを押
もっとみる#351_手に入れることがゴールではなく、いらなくなることがゴール。
ケーキをひとくちだけたべようと決めて、ひとくちめを食べて、ふたくちめを我慢しているひと
ケーキのひとくちめをがまんしているひと
ケーキをそもそも必要としないひと
最も自由で、最も遠いところに到達出来るのは、ケーキを必要としないひとであり、世の中の欲求の対象のほとんどすべてはひとつめを手に入れるとふたつめが欲しくなるからひとつめを手に入れるのをやめるのがよいものであり、手に入れることではなくい
#288_鐘の音の消失点のように、お香のかおりの消失点のように、急いでも早くならないもの、消えないように工夫することが出来ないもの、そもそも消失するのを喜んだり悲しんだりしないものとして、あなたが自分と名付けているものに向き合います
「鐘の音を最後まで聴いていると消失します」
「お香のかおりを最後まで聞いていると消失します」
「鐘の音の消失点のように、お香のかおりの消失点のように、急いでも早くならないもの、消えないように工夫することが出来ないもの、そもそも消失するのを喜んだり悲しんだりしないものとして、あなたが自分と名付けているものに向き合います」
#157_いまを生きることで得られるものは、本当はそんなものはどこにもないかもしれない未来からの解放です。
わたしたちが使う「言葉」は、「言葉を操れる人間はそうでないほかの動物より優れていて上位の存在である」という価値を含んでいます。
瞑想で修行者がやっていることは、その価値に真っ向から対立するものではありませんが、その自明性から自らが解放されることを含みます。
未来を想像して備えたり、まだ起こっていないことに喜んだり悩んだりすることの出来る能力を不要のものとして、一瞬先の未来に対してまったく身構え
#024_感情が回復することで苦悩から開放されるという選択肢もあります。
「いまを生きる」が過去を生きないことで、未来をも生きないことだと知ったのは、というか突きつけられたのは、10日間の瞑想キャンプのたしか3日めでした。
反対側から考えると分かりやすいかもしれません。ぼくらの社会には「一生消えない感情(悲しみ、怒り、心の傷 .. )」という出来事があり、ぼくらのこころはその出来事に揺さぶられますが、感情が回復することで苦悩から開放されるという選択肢もあるなあと。