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血婚

自分の感情をnoteに残す作業が少し嫌になってきた。記録していく中で思い出す過去が僕には強過ぎるからだ。只々感情の羅列ならメモアプリの方が完結するし、でも文章として自分の感情を表現する作業は楽しいけどやっぱり本来の自分の感情との齟齬が否めないからだ。やっぱり少し綺麗に書いてしまうし、やっぱり少し誇張したりしてしまうし、醜い承認欲求のみが記録されていく感覚が、ただそれだけが残るだけだった。時々書きたい事が無くなる時もある。自分の感情が汚過ぎて本当に書けない時とか、少しの感情の起伏も無いAAAAAAAAAAAAAカップぐらい平坦な1日を過ごした時とか、昔だったら流せ無かった感情にも耐性が付き人様に見せる文章に値しない言葉しか羅列出来ない時とか、本当に難しい。文章を書き始めてから他人に対する考え方も少し変わった。少しでも自分が「嫌」と感じた時に見せた中指を優しく両手で包む様な人間に出会えた気がするし、その中指に意味を灯す事にも意味があるって気付けた気もするし、無駄だと思ってた人生が少し輝いて見えたりとか。もう少し自分が自分の人生を自分で動かして、誰がどう見ても「コイツかっこええな」って思える様な人生にしたい。承認欲求を感じさせないぐらいカッコ良くなりたい。

でも現実はいつも僕の背中を強く刺して、その血痕を見せ付けて、その血痕を処理せずに何処かに消える。「俺が君と同じ事をしたら」出来ないだけ。出来ない。出来ない。勇気でも無い。人生単位の問題だから。だから自分を強くしたかった。幾ら現実に刺されても、血痕を見せ付けられても、その血痕を処理せずに何処かに消えられても、涙だけで終わらせる人生に、自分にしたかった。だからnoteを始めた。

でもまだあの時の傷跡が痛くて夜眠れない事もある。眠りたいのに背中をギスギスと痛み付けながら締め付けるその傷跡が僕の人生には必要十分条件だとまた現実に見せ付けられた。

君が僕にくれたその言葉が

僕の背中に張り付いて
何日も何日も張り付いて
膿みを発生させて
僕を守ってくれてる
そんな感じがする

君の中指で
その膿を切除して

その中指は
受け止めれる気がするから

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