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87年生まれ。主に芸術系の本のことや、かっこいいものについて書きます。音楽と読書と映画と芸術が好き。右胸心単心室で5歳の時にフォンタン手術をしました。サックスで音楽大学を卒業。公務員をしています。自分が経験してきたこともシェアします。

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  • MacBookに語りかける

    日々思うことをMacに書いています。ブコウスキーのように。

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    撮影した写真です。ハイエンドコンデジで撮影していましたが、2024年からは2011年製のcanonのコンデジを使用しています。

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映画ロボット・ドリームズを観た

今日は「ロボット・ドリームズ」を観てきた。 正直に言おう、よくあるアニメだ。どこがすごいのか全くわからない。 わかりやすいストーリー展開だ。 ほとんどの人は主人公のdogには共感できないだろう。 なんなんだあの犬は。 逆にロボットには共感できるだろう。 人間らしいからだ。 ラストの展開も目に見えていた。 それぞれの人生がある。それだけだ。 この映画には、音楽には隔たりがない、というメッセージが込められていたのかもしれない。人種や国境もそうだが、時間の隔たりすらも音楽は超えて

    • 「美しい春画」展へ行ったので

      今日は冷えた。 そんな中、細見美術館の「美しい春画」展へ行ってきた。 入場料は¥2,200と高めだ。 会場へ入ると春画がズラリと展示してある。 キャプションには「交接」やら「淫水」など、 ふつうの展覧会では見ることがない言葉が踊っていた。 しかし私は、その美しさにはピンとこなかった。 ピンとこなかったので来場者を観察してみることにした。 まず目にとまったのは、単眼鏡で鑑賞しているご老人だ。 一枚一枚、覗き込むようにじっくり鑑賞されていた。 普段から美術鑑賞に親しんでいる人

      • 「ほなまた明日」を観た

        ネタバレがあります。 テアトル梅田で「ほなまた明日」を観てきた。 写真家志望の女の子が主人公ということで楽しみにしていた作品だった。 「写真撮影はコミュニケーションの手段」だと思った。 主人公のナオは自然と周りに溶け込んで撮影をしていた。 たこ焼き屋の前では近所のお姉さん的なポジションで子どもの心を掴みながら撮影をしたり、アイスを頬張るおじさんに「おれなにやってるんだ?」とノリツッコミをさせてるかのように楽しませて撮影をしていた。 写真は撮る撮られるの一方通行ではなく、会

        • 「若き見知らぬ者たち」を観た。

          ※ネタバレがあります。 …終わりから振り返ってみると、最後の日向の笑顔は怖い。 お母さんと日向、二人で食卓を囲むシーン。 お母さんは、涎を垂らしていたように見えた。 症状が進んだか、別の病気が現れた兆候なのかもしれない。 そのシーンで日向は笑っていたのだ。 彼女は病気のことをちゃんと理解しているだろう。 だからお母さんはもう長くないことを悟った安堵の笑顔に見えた。 あの笑顔は、恐ろしい笑顔なのかもしれない。 とはいえ、鑑賞者が日向の感情を推し量れるものではない。 日向の生き

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        記事

          『HAPPYEND』は青春サイバーパンク映画だった。

          ややネタバレがあります。 冒頭からサイバーパンクだった。 ブレードランナーだ。 サイバーパンク2077ような雰囲気もある。 メタルギアソリッドのようなかくれんぼと陽動作戦もあった。 デビット・ワイズが作曲したスーパードンキーコングのBGMのような音楽も聴こえた。 どうみてもダフト・パンクなヘルメットも登場した。 私たちの世代は(私は1987年生)ドンピシャで心を撃ち抜かれるだろう。 主人公は二人いる。 コウとユウタだ。 ともに同じ高校に通っている コウは自分自身や社会に

          『HAPPYEND』は青春サイバーパンク映画だった。

          黒澤清監督「Cloud」を観た。

          「見えない悪意が暴走する現代社会の恐怖を描くサスペンス・スリラー」 というキャッチに誘われて、 また、菅田将暉さんが出演されると聞いたので早速観てきた。 ネタバレを含みます ----------------------------- 一言でいうと、 ちょっとクスッと笑ってしまうような楽しいエンタメスリラーであった。 転売屋の闇は後から取って付けたかのような脚本で、 正直にいうとそこは期待を裏切られた。 主人公(菅田将暉)は転売屋だ。 転売ヤーとも揶揄されている仕事だ。

          黒澤清監督「Cloud」を観た。

          黒澤明監督「生きる」を観たら、私自身の生き方を問い直すことになってしまった。

          食らいついて観ていた。理由は二つある。 ひとつは、わたしは市役所職員であり、市民を蔑ろにすることが許せないからだ。 作中に出てくる市役所職員は、ただ一人の男性を除いて、みんなムカつく野郎だった。目上にはおべんちゃらを使い、記者を誤魔化し、市民対応もはぐらかして先延ばしたらい回し、亡くなった主人公の意思の強さに共感して気持ちを改めたかと思いきやいつもどおりたらい回し無責任な市民対応。同業者としてムカつかないわけないだろう? もうひとつの理由は、私は難病で平均寿命まであと13年

          黒澤明監督「生きる」を観たら、私自身の生き方を問い直すことになってしまった。

          Apple Musicについて

          私はApple Musicのヘビーユーザーだが困惑している。 Apple Musicはどうやら汚い言葉を消していっているようだ。 例えばOutkastのGhettomusic。 motherfuckerやshitという言葉が出てくるけど、アプリ内の歌詞表示では****になってるし、ラップがプツッと無音になる。(音楽が途切れてしまうのだ!) 特にandre 3000が歌うPre-Chorusの一部が無音になるのは音楽の盛り上がりが欠けてしまうように聴こえた。 以前まではそんな

          Apple Musicについて

          オキーフのポートレイトについて 2

          Alfred Stieglitz作の『Georgia O'Keeffe: A Portrait』について お気に入りのtop5を考える。 この写真は横縦比が約1:3である。 手と鼻に目が行く。襟を立てている。おそらく寒いのだ。 襟は耳の下まできている。襟が長いのか、お顔が小さいのか。後者だろう。 視線は斜め下を向いていることに気がつく。手を見ているわけではない。 何を見ているのだろう。何も見ていないのかもしれない。 爪が長い。現代だとネイルのために伸ばしているように見える。

          オキーフのポートレイトについて 2

          「ぼくのお日さま」を観た

          恐るべき新世代映画監督たち。 そんな強烈なタイトルの本に「ナミビアの砂漠」の山中瑶子さんとともに名前が載っていた奥山大史さん。 彼のつくった映画を観てみたくて、再びテアトル梅田に上陸した。 以下はもちろん若干のネタバレを含みます。 何と言っても画だ、光だ。見とれてしまった。 どのシーンを切り取っても写真集になるくらいだと思う。 実際、パンフレットは写真集みたいなものだった。 そしてまさかの上映時間は90分!90分ですよ!今どき90分て、短すぎー! 恋や成長物語を織り込みつ

          「ぼくのお日さま」を観た

          再び「ナミビアの砂漠」について

          「ナミビアの砂漠」鑑賞後の投稿を振り返っていると、 次の日に書いたものだから鑑賞中に感じた感覚から離れている気がした。 そこで自分の生の感想を投稿する。 鑑賞中にこっそりメモした内容と、家に帰ってすぐに書いた感想だ。 もちろんネタバレありです。 劇場でこっそりメモした内容(無修正) 男を風刺する映画だ みんな嫌いだ 自分に似てるから タバコって吸える場所あるんですか? ない やめよっかなあ かなが可愛く思えたな 役者に言いたいこと言わすのは気味が悪い 僕の世代が疑問に思って

          再び「ナミビアの砂漠」について

          オキーフのポートレイトについて

          誕生日プレゼントにAlfred Stieglitzの写真集『Georgia O'Keeffe: A Portrait』を贈ってもらった。とてもとても嬉しい。 じっくり鑑賞していた。 その中から、お気に入りのtop5を考える。 top5はすべて等しくお気に入りの写真だ。 縦横の比率は、写真にとって重要だ。 作家は構図を意識して制作しているからだ。 試しに90度横に回転させてみればわかる。まったく違う印象を抱くはずだ。 違う作品になったのだからあたりまえだ。 この写真の縦横比

          オキーフのポートレイトについて

          「ナミビアの砂漠」に勇気づけられて

          6:16 AM さて、あまり寝ていない。 眠れなかったということではない。 単純に遅寝早起きなのだ。 ナミビアの砂漠から一夜明けて、まだ映画を消化しきれていない。 恋愛映画のようにみえて、自分とは何か?おまえは正直に生きているか? という問いを突きつけられている気がしているからだ。 私は正直に言うと、正直に生きられていないと思う。 そもそも映画を観たのも、丸善&ジュンク堂で「恐るべき新世代映画監督」の本が面陳で置かれていて気になったからだ。さっそくスマホに映画名をメモして

          「ナミビアの砂漠」に勇気づけられて

          「ナミビアの砂漠」を観た。

          「ナミビアの砂漠」を観た。 だからこんな遅い時間に書いているのだ。 正直に、楽しく生きたい。そう思った。 以下の感想はネタバレを含みます。 登場人物がみんな嫌いで、みんなちょっと自分に似ていてムカついた。 ラストは希望を感じた。二人が始めの一歩を踏み出したように見えたからだ。 というか、途中から二人は取っ組み合って叩き合ってるけど、二人なりの愛情表現と言うか、おもえもういいわ!というハヤシの台詞でさえ、愛情表現に思えた。 要は、ふたりともすっごく楽しそうに見えたのだ! こ

          「ナミビアの砂漠」を観た。

          書くこととは正直であること

          6:37 AM 今朝は眠たい。 デパスが抜けていない気がする。 服用した時間が22:15くらいだったから、いつもと変わらないはずなのに。 ひょっとしたら、昨日歩き回った疲れが関係しているのかも知れない。 疲れはさほど感じていなかったが、デパスと合わさって睡気が増えたのかも知れない。なんせ15,000歩以上歩いた上に女性とベッドを共にしたからだ。 そりゃ体力が奪われるてもしかたがない。  昨日は吉本ばななさんの本を買った。『「違うこと」をしないこと』という本だ。冒頭からすごい

          書くこととは正直であること

          リルケにふれて

          今朝は少し曇っている。 久しぶりだと思う。 曇っていると部屋の明るさも少し暗い。というのは当たり前。 内面を探る。自分の内側に入っていく。この入っていく、という感覚はどういうものなのだろうか。リルケは説明してくれない。言葉で説明できる感覚ではないのだ。外に目を向け外から答えを期待することは、詩人としての成長を妨げるらしい。私の問いには、私の最も内部の感情が、最もひそやかな瞬間に、おそらく答えてくれるらしい。それからこうも言っていた。人類最初の人間であるかのように、見て、体験

          リルケにふれて