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再び「ナミビアの砂漠」について

「ナミビアの砂漠」鑑賞後の投稿を振り返っていると、
次の日に書いたものだから鑑賞中に感じた感覚から離れている気がした。
そこで自分の生の感想を投稿する。
鑑賞中にこっそりメモした内容と、家に帰ってすぐに書いた感想だ。
もちろんネタバレありです。

劇場でこっそりメモした内容(無修正)
男を風刺する映画だ
みんな嫌いだ 自分に似てるから
タバコって吸える場所あるんですか?
ない
やめよっかなあ
かなが可愛く思えたな
役者に言いたいこと言わすのは気味が悪い
僕の世代が疑問に思っていても、どう表現したらいいかわからないものを、次の世代の人たちが技術を使って表現していることに感動した
俺たちの世代は何をしているのだ
最後の成長に感じた
希望を見ていたいのだ
傑作だ

家に帰ってすぐに書いた感想(無修正)
「ナミビアの砂漠」を観た。
だからこんな遅い時間に書いているのだ。
登場人物がみんな嫌いで、みんなちょっと自分に似ていてムカついた。
ラストシーンは希望を感じた。やっと二人は始めの一歩を踏み出したように見えた。
というか、途中から二人は取っ組み合って叩き合ってるけど、二人なりの愛情表現と言うか、おもえもういいわ!というハヤシの台詞でさえ、愛情表現に思えた。要は、ふたりともすっごく楽しそうに見えたのだ!こんなに本音をぶつけ合えて、自分自身を曝け出せる相手がいるなんて羨ましいとさえ思った。

カナの内面をワイプで表現するシーンは圧巻だった。うそー!って笑っちゃうような表現だけど、映画の凄さを観た。鳥肌が立ってぽかんと口を開けてしまった。

私たちの世代が、日々疑問に思っていたり、これってなんか変じゃない?と思っていても表現できていなかったことを、少し下のデジタルネイティブな世代が見事に映画で表現してくれていた。逆に私たち世代は、もちろん私も頑張らねば!というか、自分の人生を楽しまないと!と強く思った。

世代が変わればコミュニケーションの取り方も変わる。
親世代の常識は私たちの世代の常識とは違うし、この映画の世代の常識も違うのだと思う。それは映画の登場人物もだけど、映画の制作者たちにも言えることだと思う。世代が違う人たちが協働で制作しようとすると、バックグラウンドが違うから言葉の意味もちょっとずれてきて、そのズレが制作物に大きなヒビを入れてしまうことを仕事で経験してきた。この映画にはそんなズレやヒビはないと思う。これまでの映画の制作の仕方とは違う雰囲気の中で制作されたように思えた。

ところで他の人は、この映画をどう受け止めたのだろうか?
純粋な疑問を持った。そんな映画だ。


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