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郷愁と愛

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すきだからね。
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#映画

映画館で名画を見る幸福

映画館で名画を見る幸福

※2022年の下書きから投稿。

最近、名画座にハマっている。サブスクやレンタルなどで家で映画も手軽に楽しめる時代。こんな時代だからこそ、僕はわざわざ映画館に足を運び、映画を鑑賞したいと思う。
さて、名画座とは何か。

現在、僕の住む帝都にはいくつかの名画座が存在している。レトロな構えの映画館もあれば、改装してずいぶんきれいになっているものも。映画だけではなくその空気感を楽しめるものも多い。
7月

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【覇王別姫】さらば、わが愛を見よ。

【覇王別姫】さらば、わが愛を見よ。

とんでもない映画に出会ってしまった。
二十数年生きてきて、それなりに映画を観てきたつもりだった。そんな自分でも、人生のベスト映画を塗り替えられるとは思ってもみなかった。
そんなとんでもない映画が、「さらば、わが愛」である。

1993年に公開された中国・香港・台湾合作映画であり、カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞したこの作品が、公開30周年、レスリー・チャン没後20年特別企画として4Kでこの夏

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ミッドナイト・イン・パリを深夜3時に見た

ミッドナイト・イン・パリを深夜3時に見た

20時に眠りについたせいで夜中の3時に目が醒めた。これはいけない。如何にか眠ろうと努力してもうまくいかない。醒めてしまったものは仕方がない。入眠を諦め、映画でも見ようとしたところ、友人から「ミッドナイト・イン・パリ」が面白いと言われた。

現在3時。「ミッドナイト」と言っていい時間。家の外の道路を走る車もなく、家の中の外もしんと静まり返っている。わずかに窓枠にぶつかる雨音しか聞こえない。「ミッドナ

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最近見た映画

最近見た映画

映画は割とポツポツ見ていたのだが、文章を書き起こす気にはならなかった。
それに最近は大河ドラマにハマってそっちばかりを見ているので、なかなか文章を書けていないのだ。
「麒麟がくる」は良いぞ。

スーサイドスクワット何人もの友達に、「ジョーカーが好きだろうからみろ」と言われていた作品を、やっとみた。
あまり深く考えずに見始めたので、派手なアクション!CG!素敵なキャラクター!海外の映画っぽい!という

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「ベニスに死す」感想文

「ベニスに死す」感想文

「ベニスに死す」という作品はルキノ・ヴィスコンティが晩年に制作した映画だ。この作品は、主人公・アッシェンバッハが美少年・タッジオに心惹かれていく様子を描いた作品だと簡潔にここでは説明しておこう。

以下、ネタバレを大いに含む。

ビョルン・アンドレセンに酔いしれろ
僕はこの作品が映画の中では一等好きだ。内容云々より先にまず、ビョルン・アンドレセンの美しさがこの作品を飽和し、満ち足りたものにしている

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「青くて痛くて脆い」感想

「青くて痛くて脆い」感想

映画感想文とも言えない雑文。
個人的にはとても好きな作品だったが、メンタルにきた。

人との距離をつめられる人間が羨ましくも、自分に向けられたらひいてしまうしやめてくれと願ってしまう。一度期待して、その後裏切られたと感じる心の様子を描いている作品だ。

※ネタバレ含みます。自衛お願いします。

青くて痛くて脆い

あらすじ
人づきあいが苦手な大学生・田端楓とポジティブで明るいが周囲から浮いている秋

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5月に見た映画

5月に見た映画

5月は休みまみれだったくせに案外映画を見なかった。アウトプットの時だったんだと思う。

妖怪大戦争豊悦!!!!!!
おっと、思わずトヨエツに興奮してしまったな。
妖怪大戦争、とても好きな作品なのでもう一度みた。妖怪大好きチームが制作しているだけあってさすがの妖怪愛を感じる。

造形は勿論のこと、話の内容も無駄が無くて面白い。
神木隆之介がとある祭りで「麒麟送子」というものに選ばれる。そこから妖怪た

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4月に見た映画

4月に見た映画

さて。
毎日暇だとさすがに気が滅入る。しかし僕たちには強い味方がいる。

そう、

本当サイコーだぜ。
今回は量が多いので駆け足で。

犬神家の一族誰もが一度は聞いたことのあるミステリーの金字塔・犬神家の一族。原作は横溝正史。

遺産相続をめぐる騒動中に、猟奇的な殺人が起こっていく…ミステリーの王道を極めた作品。金田一耕助のシリーズだが、あんまり金田一は印象に残らない。なぜならスケキヨの癖が強すぎ

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ホルガ村に神はいたのか

ホルガ村に神はいたのか

友人に誘われて見た「ミッドサマー」の備忘録に近い自分の頭の中を整理するnoteである。

ネタバレを大いに含むので、見ていない人・ネタバレ厳禁の人は自衛を。

感想簡単に感想を述べていきたいと思う。この映画、見た直後と見て数日たってからでは全く違う感想を抱かせる。少なくとも、自分はそうだった。

<直後>とにかく頭が痛かった。自分もハンマーで頭を殴られたみたいだ…夢見心地。もう二度と見たくない。批

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2月に見てよかった映画

2月に見てよかった映画

はてさて、文化的生活には程遠い日々を過ごしているわけだが、無理やり時間を作って2月も細々と映画を観た。

猫を膝の上に載せてみた映画の感想をまた述べていこう。

TOO YOUNG TO DIE ! 若くして死ぬ邦画の良作。

劇場でやっているときから気にはなっていた作品の一つ。アマプラを徘徊していたら出会ったので鑑賞することに。

テンポ感が良い。ギャグ要素も満載で神木隆之介がテンポよく突っ込む

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ここ最近見てよかった映画

ここ最近見てよかった映画

早いもので年が明けてしまった。もう2020年である。今年の正月は訳あって実家に帰らずに過ごした。

年末年始と仕事詰めだったので、至福は映画である。ずいぶん気温の下がった部屋の中、紅茶を片手に見た映画を紹介しよう。

アダムスファミリー2新年一発目はアダムスファミリー。なぜ2かというと、Amazonが1に対応していなかったからだ。謎。

最高に不幸な一年になりそう。こういうダークコメディがやっぱり

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8月後半に見てよかった映画

8月後半に見てよかった映画

今年は夏の終わりは早かったような気がする。

そして僕は忙しさにかこつけてまったくもって映画をみることが出来ないでいる。言い訳はしたくないのだが。

例年は9月くらいまでずいぶん暑かったというのに、今年は8月中にもう気温が下がった。

蝉の声も徐々になくなってくるこの時期に、見てよかった映画を紹介する。

バックトゥザフューチャー

前々から好きだったこの映画を再び見た。

全部過去から未来までつ

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8月前半に見てよかった映画

8月前半に見てよかった映画

さあ8月。時の流れ、早すぎやしないか?

体内時計がぶっ壊れているのか?

マスク主演のジム・キャリーの表情筋どうなってるん?

となる作品。

キャラクター像やストーリーは粗削りだったが見ていて気持ちのいい作品だった。

マスクをかぶった際の主人公の「変身」ぶりがコメディとしてテンポが良い。一見緑のマスクは不気味にも見えるがコミカルな動きと怒涛のマジック(?)のようなスピード感のおかげでそこまで

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7月超後半に見てよかった映画

7月超後半に見てよかった映画

Amazonプライム会員、1年間の契約にした。ちょっとリッチになった気分だ。

先日、「7月後半はもう映画見られないから」とか言ったが全然見られた。1日2本も見られた。

7月27~31日までに見て、夏真っ盛りにみてよかった映画を紹介する。

Tedもう6年も前の作品なのかとそっちにばかり気を取られた。

地上波で昔録画してみた記憶がある。でも内容は飛んでいたので改めて見た。

吹き替え版はテ

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