最近見た映画
映画は割とポツポツ見ていたのだが、文章を書き起こす気にはならなかった。
それに最近は大河ドラマにハマってそっちばかりを見ているので、なかなか文章を書けていないのだ。
「麒麟がくる」は良いぞ。
スーサイドスクワット
何人もの友達に、「ジョーカーが好きだろうからみろ」と言われていた作品を、やっとみた。
あまり深く考えずに見始めたので、派手なアクション!CG!素敵なキャラクター!海外の映画っぽい!という直感的な面白さを感じながら見ていった。
まず、騒がれているようにハーレイクインが可愛い。正直彼女のために見る映画だと言われてもうなずける。映画レビューを見ていたら、ハーレイの話ばかりだ。そのくらい、インパクトに残るキャラクターだ。
着眼点もなかなか面白かった。「悪人を利用して国のために働かせる」というのは面白い発想だ。でも悪人を動かすまでの説得力がもう少し欲しかったなあと思う。
悪人たちの「弱み」を握るのが甘い。悪人の立場があいまいで、そんなに悪人に見えない者もいる。そんな印象だ。
深く掘り下げれば好きなキャラクターはもう少しいたのだろうけれど、ハーレイと(少ししか出てこない)ジョーカーに他キャラクターが食われているのが残念だった。事前知識だけだと「ジョーカーとハーレイの話」だと思うくらい、彼らの情報と人気がやたら推されていたのにも納得だ。
全体を見たら、面白かった。7割はハーレイのおかげだと思うけれど!
ハーレイクインの華麗なる覚醒
スーサイドスクワットに比べ、ハーレイの良さが全面に押し出されている作品。ハーレイクインをとにかく楽しみ尽くしたいなら見るべきだろう。
メインのキャラクターが全員女性なのも必見。ド派手なアクションも、女性ならではのジョークも、他の作品ではなかなかない空気感だろう。
武器類もキラキラしたものが多く、画面がとにかく華やか。
ハーレイだけでなく、他女性キャラクターの背景なども描かれており、視点の切り替わりも楽しめるだろう。「男が居なくったってへっちゃら」女性ならではの強さと、ありのままを描くことで勇気をもらった人もいるのではないだろうか。
ストーリーも悪が巨悪を倒す、と、かなりわかりやすく見ている方も爽快感を味わえるだろう。
ソーセージパーティー
なにこれ???
壮大なピクサーっぽい作品かと思ってみたが、食べ物たちのとんでもないパーティーで幕を閉じる。
脳みそ空っぽで見るには丁度いいかもしれない。めちゃくちゃ下ネタ満載。
食材たちから見たらスーパーマーケットは巨大な国のようなもので、食材によって派閥があったり、争いがあったりするのが人間世界を模しているような皮肉で面白い。
キャッチーな見た目に騙されて家族で見るのはやめておいた方がいいだろう。
予想の10倍くらい下ネタだった。ほんとに。
真田十勇士
スペクタクル活劇!これぞ堤幸彦監督!これぞクドカン!
応援している俳優さんが出ているので見ようと思った作品だが、そうそうたるメンツによる映画でこれは最高だった。
パワフルな戦闘、凝ったCG、アニメ映像…これでもかと言わんばかりに盛りだくさんで、見ていて飽きない。戦闘シーンで流れるジャズが他にはない演出で印象的だ。
真田幸村を腰抜けだと設定し、それを支えた十勇士の冒険物語となっている。斬新な設定に、始めこそ真田幸村好きの僕は若干気分を害していたがそれがどうでもよくなるような面白さがあった。
何が嘘で何が誠か。
あっけらかんとした佐助の言葉がじわりと胸にしみた。
来る
キターーーーー!
映画館で見ようと思ったが見に行くことが出来なかった「来る」がアマプラに入ったので見た。
小説が元となったホラー映画ということだけは聞いており、中島哲也監督ということで、画面構成や色遣いがきっと独特なのだろうな~と思っていたら、その通りだった。
恐怖の演出に使われる色味が単に暗いわけではなく、妙に鮮やかに映るのが小憎らしい。そういう魅せ方もあるのか!と感嘆した。「暗さ」だけではなく「色」でも観客に恐怖を伝えてくるのがうまい。
なんといっても役者陣の演技がうまい。序盤の妻夫木聡夫婦の他愛もない日常と徐々に歪んでいく様子、小松奈々と岡田准一の一風変わった二人の雰囲気、そして出番は短いがインパクトに残る松たか子の最強演技。
前半のドラマ部分から、後半への怒涛の流れは見事だった。
ホラーかと言われると、エンターテインメントに寄っているような気がするので前半が一番怖いかもしれない。
ハッピー・デス・デイ
1,2続けて見てしまうほど面白かった。
殺人鬼に殺されるごとにその日の朝に戻り、1日の終わりに再び殺されてしまう、新感覚のタイムリープホラー。
主人公の死への見方がどんどん変化していく様子がたまらない。
少しのロマンス要素とサスペンスがエッセンスになり、作品全体の緊張感を高めている。
「なぜ繰り返すのか」というテーマを日を重ねるごとに考えていく主人公と視聴者の感情移入もよく出来ている。そして、殺人鬼はだれなのかというサスペンス。作品の2重構造が綺麗にハマっているので見やすいものになっている。
2は、1の続編だが、だいぶ科学的な話になってくる。オカルトホラーで終わらせたいなら1で止めておくのが良いだろう。
1の終着点が「殺人鬼はだれなのか」になっており、2は「なぜ繰り返すのか」という原因究明の作品ともいえるだろう。
ラストまで飽きない演出と、まさかの裏切りをされる痛快ホラーコメディと言ってもいいかもしれない。