7月超後半に見てよかった映画
Amazonプライム会員、1年間の契約にした。ちょっとリッチになった気分だ。
先日、「7月後半はもう映画見られないから」とか言ったが全然見られた。1日2本も見られた。
7月27~31日までに見て、夏真っ盛りにみてよかった映画を紹介する。
Ted
もう6年も前の作品なのかとそっちにばかり気を取られた。
地上波で昔録画してみた記憶がある。でも内容は飛んでいたので改めて見た。
吹き替え版はテッドが有吉弘行の声帯を持っている。ちょっと毒を孕んだ感じがかわいいような、小憎らしいような…
大枠で見れば結構ハートフルな内容だとは思うんだけれど、何せ内容がゲスい。びっくりするほど下衆い。思わずカタカナと漢字で言ってしまった。
息を吸うように放送禁止用語を連呼するし、お下劣極まりない行動もする。でもなぜか嫌いになり切れないし嫌悪感がひどすぎることもない。うーんなんでだろう…
この映画を観て、すっきりしたという感想。
きっと僕の中にも抗いたいことや跳ねのけたいことがあるんだろう。抑圧された欲求をテッドが代わりにぶちまけてくれたって感じ。
ザ・ボーイ~人形少年の館~
かわいいっ!!!!!!!!!
失礼しました、取り乱しました…
僕ねぇ、人形大好きなんですよ…生きていないって素晴らしいな…レビューを見るとこの少年人形、大不評でめちゃくちゃ怖いって言われてるけどぜんぜん怖くなかった。
ちょっと動くしかまってちゃんだし、かわいい。
この人形、ブラームス君ていうんだけれど、「寂しい少年霊がきれいなお姉さんに恋した物語」だと思って、最終的には主人公の女の人を殺しちゃうメリバっぽいオチだろうな~って思ってたら全く違った。
予想を裏切られすぎて血の涙を流した。
嘘だろおい…少年寄越せや…という感情になった。
ホラー映画としては面白かったと思う。臨場感のある音楽やカット割りだし、登場人物の個性もあって構成は好きだったな~
ホラー映画だが、幽霊に寄ってないホラーという感想。
でも人形嫌いな人は嫌いだと思うし、雰囲気の作りこみは引き込まれた。
NANA
NANAを一気に2本見た。
NANAを初めて読んだのは友達とチャリで行ったワンダーグーだったなあ。中学生だったと思う。
立ち読みでその時出ていたすべての巻を読んだ。
大人になって、一気買いして読んでもあの時に味わった感覚は戻ってこない。
原作から好き。
音楽が良い。衣装が良い。やっぱりロックテイストな服装は永遠のあこがれだよね~あとヴィヴィアン。
シン君が本当に好きなんだけれど、2の方では本郷奏多が完璧なシンをみせてくれててドッキュンが止まらねえよ~
ヴィヴィアンのあのライターが欲しすぎる。
映画を観たのは初めてだったんだけれど、よくまとまっていた。時代感がわかる雰囲気も嫌いじゃなかった。
中島美嘉すごいよ…あの矢沢体形を完璧に再現してるなんてきいてねえよ~
センチメンタルだけど疾走感のある感じが好き。
仄暗い水の底から
ジャパニーズホラー――!!
夏といえばホラーでしょう…
ジャパニーズホラーの胸糞悪さがたまらなく好きなんですよね。理不尽な死とか理不尽な加害みたいな。でもこの作品はどちらかというと「切なさ」があるかなあ。
「仄暗い井戸の底から」という謎ホラーアプリでこの名前に触れたことがあるんだけど、そのアプリとは全く違う内容だった。
黒木瞳がきれい。
団地の描写が緻密で、繊細で、あの無機質な雰囲気が廃虚を眺めているのと同等の感情にさせられた。
昔団地に住んでいたこともあったのでその時のあの黴のにおいを思い出すかのような、そういうまとわりつく嫌な空気感があった。
オチも予想通りだったがちょっと感動系を滲ませてくる感じだった。
ホラー映画はどっちかというと幽霊に感情移入するのが好きなので、この作品では幽霊ちゃん、ハピ!って感じだと思う。
心霊的ハッピーエンド。
ぼくらの7日間戦争
大大大好きな小説が原作になっている映画。
小学校4年生くらいに読んで衝撃を受けた作品だし、自分の人格形成に一役買っている小説。
これは正直、小説のほうが面白い。
中学生たちが大人への反発として廃工場に立てこもる話なんだけれど、現代ではできないようなワクワクしたいたずらを仕掛ける。
小さい頃はよく自分も廃工場に立てこもりたいなあとか考えてた。
熱い闘争心を煽る作品だと思う。
誰もが持っている「反抗心」に火をつけて、仲間と共に自分たちのために戦う。そんな彼らの姿にあこがれを抱いていた。
非日常での生活を終えて彼らが日常に戻っていくところが切ない。
「仲間がいればぼくらは最強だ」のフレーズも青春映画の煽り文句としては最高だと思う。
作られたのが1980年代ということもあり時代背景などを加味したら良い作品だといえる。
全中学生と教師に見てほしい。
宮沢りえの初主演作品でめちゃくちゃかわいいからそこもみてね。
スタンド・バイ・ミー
青春といえばこれ。
線路の上を歩きたい。
スタンド・バイ・ミーに関しては多く語るほうが野暮な気がする。
ただひとつ、僕も死体を探しに行きたい。
17Again
コメディタッチだったけれどシリアスな場面もあり、とても見ごたえがあった。
なにより、主演のザックがチャーミングでたまらない。顔だちもそうだが、個人的に演技が好きだ。
話の内容的には、ファンタジーっぽさもある。37歳が17歳に若返るという誰もが胸に抱くシチュエーション。
後悔しない人生をやり直してやるぜ!と心に決める主人公だが、息子と娘と同じ学校に通い始めてからは彼らのことが気になって仕方が無いという父親の一面を見せてくる。
最後のセリフがぐっと来てよかった。
主人公の親友君もいい味が出ていたし、応援したくなるようなポップなキャラクター性が光る。
僕としては、エンドロール前のキャスト紹介がおしゃれで好きだったなあ。
結局人生やり直しても今が一番なんだなと思わされた作品だった。