マガジンのカバー画像

英語の学習手帳

64
英語を勉強していく中で気づいた記事をここにまとめています。もしご関心があればお読みいただければ幸いです。
運営しているクリエイター

記事一覧

【英語】「recommend」の悩み

【英語】「recommend」の悩み

ネイティブ、ノンネイティブ問わず、私の中で相手の英語力を測る一種のリトマス試験紙になっている動詞が「recommend」です。

「私はジョンにこの本を薦めます」は、

I recommend this book to John.

これはOK。

「私はこの本を読むことを薦めます」は、

I recommend reading this book.

動名詞が目的語に来ます。 

では、「私はジ

もっとみる
【語学】今日のアハ体験【英と独】

【語学】今日のアハ体験【英と独】

別に全てが今日体験したものではないのですが、少し書きためていたものを紹介しようと思います。

1.「verboten」は英語でも使う

ニューヨークタイムズのポッドキャストをYouTubeで視聴していたときに、急に「ヴァボウトゥン」という耳慣れない言葉が耳に入ってきました。字幕機能をONにすると「verboten」の文字が。

意味はドイツ語の「verboten」と同じく「禁止されている」。つまり

もっとみる
【英語】「forecast」か「forecasted」か

【英語】「forecast」か「forecasted」か

英語の不規則動詞には、現在形でも、過去形でも、過去分詞形でも、一切形を変えないものがいくつかあります。

「cast」「cut」「hurt」「put」「set」などがそうですね。

では、これらが元になって作られた動詞はどうなのでしょうか?

例えば、「forecast」(予測する)や「input」(インプットする)。
これらの過去形や過去分詞形はどうなるのかと言うと、

実は規則活用の「fore

もっとみる
「英語の発音の詩」正しく読める?

「英語の発音の詩」正しく読める?

同僚から、こんな面白い詩を教えてもらいました。

Pronunciation Poem - Dearest Creature in Creation - Study English Pronunciation (learnenglish.de)

「Poem of English Pronunciation」と題した詩。
これを正しく読み上げられるだけでも、
相当高い英語力を証明できること、間違い

もっとみる
英語の苦手なところ

英語の苦手なところ

私が英語で未だに苦手意識を持っているところ。
それは、「do」です。

意外に思うかもしれませんが、中1英語の初期に学ぶ「Do you ~? / Does she ~?」という疑問文や「I don't ~ / He doesn't ~」という否定文を作るのが、英語を学び始めて20年以上経つ今でも苦手なのです。

理由は、恐らく、直観的でないから。

肯定文、疑問文、否定文。
全てに「do」を使うな

もっとみる
mustと「『した』に違い『なかった』」

mustと「『した』に違い『なかった』」

英語の助動詞「must」には、「~しなければならない」という義務の意味の他に、「~するにちがいない」という推測の意味もあります。

そして、それぞれの意味で、過去形の作り方が異なります。

「must」は昔はこの形が過去形として使われていたのを後に現在形として使うようになったため、「must」には「musted」のような形がありません。そのため、過去を表すには他の助動詞の助けを借りる必要があります

もっとみる
英語に「ネイティブらしさ」は必要?

英語に「ネイティブらしさ」は必要?

どの言語を学習するときにも、
「ネイティブ(母語話者)の語感」は重宝されます。

何故でしょうか?

1つは、その言語の使用者の大多数がネイティブだからです。

そして、「何が自然な表現か」を判断するのもネイティブだからです。

どの言語であれ、文法上の条件を満たせば、ネイティブが考えているよりもずっと多くの表現が可能です。だから学習者は「正しいけれどおかしな表現」をたくさん作れるのです。

語学

もっとみる
受験英語と「don't think」

受験英語と「don't think」

こんにちは!
今回は「~と思う」を意味する「think」の否定形について書いていきたいと思います。

学校では、「私は彼は来ないと思う」という和文を英訳するとき、

I don't think he is coming (または he will come 等々).

と訳すと習い、

I think he is not coming (または he will not come 等々).

とは訳さ

もっとみる
受験英語と「avoid」

受験英語と「avoid」

こんにちは!
今回は、ドイツで私がよく聞く「間違っているけれどノンネイティブがよく使う英語表現」について書こうと思います。

例えば、
「私たちはボートが沈むのを避けなければならない」

と言った文があるとします。
これを英語に訳すと、

We must avoid the boat from sinking. 

と訳せそうですが、これは間違いです。

avoidはその後に動名詞(動詞の-ing

もっとみる
受験英語と「consider」

受験英語と「consider」

学校で学んだことと実際の英語は違うじゃないか!
の好例が「consider」です。

皆さんは、学校で英語を学んだ時、
「consider」は第5文型の動詞と学んだのではないでしょうか?

第5文型では、目的語Oと補語Cがイコールの関係になっています。
主語Sと動詞Vと合わせて、「SVOC」と呼ばれますね。

つまり、「私はあなたを友達として見なす」という文の場合、

I consider you

もっとみる
受験英語マインドから脱するために

受験英語マインドから脱するために

前回の記事では、受験英語が語学としての英語学習に与える「負の遺産」について書きました。

記事では「減点思考」や「正誤判定」という言葉を使いましたが、言い換えると「正しさへの拘り」と「間違うことへの恐れ」です。

受験英語は、語弊を恐れずに言えば、人生を賭けて人と争う点取り競争の種目の1つに過ぎません。

語学学習とは、そもそもそのアプローチからして異なります。

しかし、日本人の多くの方にとって

もっとみる
受験英語と負の遺産

受験英語と負の遺産

英語と、私が学んだその他の言語との大きな違いは、
英語が受験勉強の必須科目だったことです。

そして、受験英語を通して身に着けてしまった英語の癖が、今でも自分の足かせになっていると感じます。

何故かと言うと、学校英語は大学受験で問われる知識・能力を前提に教えられるためであり、

大学受験で問われる知識・能力とは、受験生を選別し差をつけるために課される問題を解けるための知識・能力だからです。

もっとみる
【英語】「as such」≒「therefore」?

【英語】「as such」≒「therefore」?

「as such」という表現を私の電子辞書にあるジーニアス英和大辞典で引くと

(1)そういうものとして、それなりに
(2)それ自体で(は)【主に否定文】
(3)厳密な意味での;というような御大層な代物【主に否定文】

という意味が並びます。
例えば、

というように、「such」は前に出てきた名詞を受ける形で使われます(この場合は「practical nurse」)。

これが学校英語で学ぶ範囲

もっとみる
【英語】曖昧母音の勉強を曖昧にしない

【英語】曖昧母音の勉強を曖昧にしない

英語の発音を再勉強している中で、「え!この単語、こうやって発音するの?」とびっくりするものはたくさんあります。

そしてその多くは、曖昧に発音される母音にあります。

ずばり、「ə」と「ɪ」です。

「e」を上下逆さにした「ə」は「曖昧母音」と呼び、この文字の名前が「シュワ」と言うので、この曖昧母音自体も「シュワ」と呼ばれたりします。

唇や舌をある特定の形や位置に動かす必要なく、完全にリラックス

もっとみる