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「英語の発音の詩」正しく読める?

同僚から、こんな面白い詩を教えてもらいました。

Pronunciation Poem - Dearest Creature in Creation - Study English Pronunciation (learnenglish.de)

「Poem of English Pronunciation」と題した詩。
これを正しく読み上げられるだけでも、
相当高い英語力を証明できること、間違いなしですね。

Dearest creature in creation,

Study English pronunciation.

I will teach you in my verse

Sounds like corpse, corps, horse, and worse.

I will keep you, Suzy, busy,

Make your head with heat grow dizzy.

Tear in eye, your dress will tear.

So shall I! Oh hear my prayer.

音読を始めると、最初からかなり怪しいです。
「tear(涙)」と「tear(裂く)」の発音の違いはまだ分かりましたが、
「prayer」って「y」を発音しないんですね、知りませんでした……。

Just compare heart, beard, and heard,

Dies and diet, lord and word,

Sword and sward, retain and Britain.

(Mind the latter, how it's written.)

Now I surely will not plague you

With such words as plaque and ague.

But be careful how you speak:

Say break and steak, but bleak and streak;

Cloven, oven, how and low,

Script, receipt, show, poem, and toe.

「Say break and steak, but bleak and streak」
言われてみれば、「R」と「L」の違いしかないのに、
「ea」の発音が異なりますね。気づきませんでした。

「oven」を「オーブン」とカタカナ書きした人、ちょっと出てこい。

こうやって似たようなスペルの単語と並ぶと、
「え・・・もしかして、発音、違うの・」
と、とたんに不安に襲われます。
とても良い発音教材だと思います。

***

この詩はまだまだ続きます。
リンク先のサイトでは、イギリス英語での朗読が節ごとにあるので、実際の発音を学ぶのにとても役に立ちます。

これをネイティブの同僚の前で読んでみて、
自分がいかに英語を耳から学んでいないかを痛感しました。

しかし、英語に限らず語学は、目ではなく耳から覚えないと後が本当にしんどい

せっかく単語学習にかなりの労力と時間をかけても、全く聞き取れないのですから。

もう一度、学んだ単語の発音を一から辞書で引き直して、
自分の発音を矯正するしかありません。
大きな二度手間です。

発音なんてブロークンでも良いんだとおっしゃる方もいると思いますが、
私が自分の発音を良くしたいのは、
相手の言っていることが聞き取れるようになりたいからです。

英語の難しさは、
1つの発音を表すスペルがたくさんあることに加え、
1つのスペルがたくさんの発音で読めることです。
要するに、アルファベットが表音文字としての体を成していない。

英語のスペルは、日本語の漢字と似ていると考えれば良いかもしれません
それも、一般名詞ではなく、難読地名等で使われるほうの漢字です。
「こんなの、ネイティブでも読めないよ」
っていう難読単語が、一般名詞の中にもあふれているのが英語です。

しかし、仮に正しい発音を学んだとしても、
ノンネイティブは目から学ぶ人が多いでしょうから、
スペルから推測した間違った発音で話す人は少なくありません。
なので、やはりスペルもちゃんと覚える必要があります。

ネイティブは、発音から想像できないスペルを覚えるのに悩み、
ノンネイティブは、スペルからは推測できない発音を聞き取るのに苦労します。

こうして考えてみると、英語って、この点だけを取ると
国際語として全く向いていないですよね・・・。

いくら一人ひとりに訛りはあるとは言え、
その一人ひとりが思い思いに間違った発音で単語を話したら、意思疎通など一向に進みません。

本当の発音を示す「表音文字」は、発音記号。
こちらを覚えて、スペルのほうは難読地名のノリで覚える。
そうすれば、いつしか、ネイティブの話す英語も
ちゃんと聞き取れるようになるのかもしれません。。。

しかし、元々が無理な話です。
発音の推測のしようがないスペルを覚えて、
間違った発音で覚えた単語を、
実際の英会話で聞き取れるようになるなど。。。

この詩も、次の節で締めくくっています。

Finally, which rhymes with enough?

Though, through, plough, or dough, or cough?

Hiccough has the sound of cup.

My advice is give it up!

ここまでお読みいただきありがとうございます!