「ロランバルト」作品とポートレート図鑑!
彼の「眼差し」は、親しみを感じる。
おっとりとぼんやりとした、何を見つめるわけではない「眼差し」。
「論理」と「感性」の人。
彼の作品は、堅固な「論理」に裏打ちされていながら、そこを小川のせせらぎのように、空気のように澄んだ物静かな「感性」。
それが、わたしにとっての「ロランバルト」である。
彼の「ポートレート」を眺めていて飽きることはない。
次々と彼の書いた「作品」が、頭の中をゆっくりと風に吹かれたように過ぎていく。
このような一見、無駄なような試みをしたが、論理の中を筒抜け流れる感性と戯れる彼を感じている。
バルトはいうだろう。
その著作とわたしとが、どういう関係にあるのか?と。
わたしは、作品を書き遂げた時からそこにはいない。
別のテクストにいると。