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絵夢の日々想うコト|アート編

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アートにまつわるエッセイ集です。
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JazzSingerから観たラッパーFebbの魅力

JazzSingerから観たラッパーFebbの魅力

ラッパーfebb。Fla$hBackSのメンバー。ネイビーのスウェット、白いフードを被っている彼だ。

素晴らしい才能を持つ人を亡くしたなと思う。初めて彼をこのPVで観た時、衝撃が走った。

JazzSingerから視たfebbまず、良い響きの太めの声。

声の質というものは、神が与えたもうた才能である。自分の肉体を響かせて音が出せる、この世に一つしかない楽器。使い続けていくことで良い音に育つ。そ

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日本芸能の原点!奈良豆比古神社にまつわる「ややこしい系譜」を徹底解説 part.2 【聖地巡礼小話vol.32】

日本芸能の原点!奈良豆比古神社にまつわる「ややこしい系譜」を徹底解説 part.2 【聖地巡礼小話vol.32】

ハンセン病を患っていたという奈良豆比古神社の人神・春日王ですが、彼には2人の息子がいました。

春日王の2人の息子たち浄人(きよひと)王

またの名を弓削浄人。父・春日王の看病をしながら、弓矢を作って生計を立てていた。桓武天皇にその孝行を称えられ、奈良豆比古神社・神主に任命。その際、「弓削首夙人(ゆげ/おびと/しゅくうど)」と名付けられる。

元来、女性(巫女)の踊るものだったという神楽舞を初めて

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ホイットニーヒューストンの自伝的映画[【I wanna dance with somebody】を歌い手目線で語ってみた!!鎮魂歌的映画からの、ひとつの時代の終焉☆彡

ホイットニーヒューストンの自伝的映画[【I wanna dance with somebody】を歌い手目線で語ってみた!!鎮魂歌的映画からの、ひとつの時代の終焉☆彡

またまた久しぶりのアップです!今回も気づいたら50分越えっw! 今更ながら、ホイットニーヒューストンの自伝的映画「i wanna dance with somebody」について一人語りしています。

・前評判とは違う、歌い手視点から見た主演女優さんの演技の不自然さ。
・タイトル「i wanna dance with somebody」の【somebody】とは誰なのか?
・ホイットニーヒュ

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映画「浅草キッド」の私的解釈/芸人愛、そして経済と文化と時代の移り変わり/種はあっても育たない…枯れてしまった「舞台」という土壌 etc

映画「浅草キッド」の私的解釈/芸人愛、そして経済と文化と時代の移り変わり/種はあっても育たない…枯れてしまった「舞台」という土壌 etc

大変遅ればせながら、映画「浅草キッド」を観ました。その私的解釈を30分ほど。
芸人とかつて在った育てる土壌への愛&情。ノスタルジー。町の演奏家・生演奏・ジャズボーカルの視点でおしゃべりました。「ラジオと動画のあいだ」です。どんぞ♪

奈良・大神神社と三島由紀夫

奈良・大神神社と三島由紀夫

去年書いた記事を読み直すと、今まで知らなかった事が肚(はら)に落ち、確信まで持てている。変化を感じる。

じんわり嬉しい。

大神神社で出題された大己貴命(おおなむちのみこと)さんの謎は解けた。
が、共に出された課題図書、三島由紀夫の「豊饒の海」はまだ読めてない。

〈過去記事:目次「大己貴命に与えられた謎解きと文学作品」を参照〉

大神神社から帰還後、翌日起こった奇跡 関西聖地巡礼から沖縄に戻っ

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ジャズシンガーになる前までのザックリ音楽遍歴

ジャズシンガーになる前までのザックリ音楽遍歴

私は、有り難い事に「歌ってお金をもらう」ことができるようになりました。「プロになった」ってことですね。

最初にお金をもらって歌った場所が、ジャズバーだった。だから、ジャズをやり始めた。

そんな感じです。

「いえーい!歌って食ってけるぅー♪チャンス掴んだ!」みたいな感じでしたが、今振り返ると、短絡的だったなとw。当時の私は、「ジャズ」という音楽を全くわかっていなかった。

ジャズって、私はハー

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生演奏文化大国は南米!? 〜地方ライブハウスの未来は「演奏家による啓蒙」にかかっている!〜

生演奏文化大国は南米!? 〜地方ライブハウスの未来は「演奏家による啓蒙」にかかっている!〜

この前tweetしたものが、つぶやきの割にかなり長い。これはまとめておいた方が良いだろうと、とりあえずこちらにそのままアップしてみることにしました。

それでは、そのままどうぞ。

この前図書館行った時、デジタルコンテンツのさまざまな統計が書かれた本があったので気になってしまい、ざっと目を通してみたんです。おそらく自分のお金を払っては購入しない本でしょう。

私が気になったのは、やはり「音楽業界」

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奈良県・吉野町のジャズ喫茶「古民家パーラーフクバタケ」に行ってきたヤァ!ヤァ!ヤァ!

奈良県・吉野町のジャズ喫茶「古民家パーラーフクバタケ」に行ってきたヤァ!ヤァ!ヤァ!

● 奈良県・吉野町にジャズ喫茶があった!地元のYさんに竜門の滝を案内していただいた後、そのまま9月30日にオープンしたばかりのジャズ喫茶「古民家パーラーフクバタケ」さんへ。

▼ フクバタケのロゴ ひょうたんのふくちゃん

アポなし・突然の訪問だったのですが、いらっしゃいました!オーナーの柴田コウメイさんが。

簡単なご挨拶を終えて店内に入っていくと、まずたくさんの本たちに目が奪われます。単なる古

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ゴッホの内なる変容を追体験!ゴッホ展 at 兵庫県立美術館/絵夢の日々想うコト|アート編

ゴッホの内なる変容を追体験!ゴッホ展 at 兵庫県立美術館/絵夢の日々想うコト|アート編

去年(2019年)の10月、南仏・アルルの光と画家・野澤好夫さんに出逢ったことから、訪れることに決めた《2019〜2020年ゴッホ展》。

これが、初めての生ゴッホ体験になります。

【関連記事】:「ゴッホ展@兵庫へ私を向かわせた、アルルでの出逢い」

「やっと、あの有名なゴッホと対面する時が来たのか…」と客観的に受けとめながら、「きっと何か起こる。素晴らしいメッセージを受け取るに違いない!」

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ゴッホ展@兵庫まで私を向かわせた、アルルでの出逢い/絵夢の日々想うこと|アート編

ゴッホ展@兵庫まで私を向かわせた、アルルでの出逢い/絵夢の日々想うこと|アート編

アルルで出逢った画家・野澤好夫さん
沖縄在住の私が、なぜ遠路はるばるゴッホを体感しに、兵庫へ向かったのか?
それは、去年10月に訪れた南ヨーロッパで、ゴッホの人生とアルルの光に共感・感動したからです。

なぜそこまで感動できたのか?
それは、画家であり、観光ガイドでもある野澤好夫さんにアルルを案内していただいたからなんです。

野澤好夫さん

野澤さんのガイドによって、ゴッホとアルルを知ることがで

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流動的かつグラデーション豊かな「精神的性別」をたたえよう

●「談話室M」の女主人ETによる 音声ブログ
【女主人ETの日々思うこと】
2016年にアカデミー賞作品賞を受賞した映画「ムーンライト」に感化された私が、陰陽が統合する秋分の日にちなんで「性」をテーマに1人語りしています。

二元論で割り切れる肉体的性別。そして、流動的かつグラデーション豊かな精神的性別の讃歌。また、セックス・同性愛についてもちょっと触れています。次世代へのメッセージとも取れる内容
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映画「JOKER(ジョーカー)」は、父母(=権威)から自立をもたらす【覚醒&予言的ムービー】??。
前半は、カリズマティックなホアキン・フェニックスについて語っています。
トークのスピードが遅ければ、速度変えて聴いてみてください^ ^。

どこにも属していない寂しさを感じている人へ 〜映画グリーンブックから受け取ったメッセージ〜

どこにも属していない寂しさを感じている人へ 〜映画グリーンブックから受け取ったメッセージ〜

今年もまたアカデミー賞で話題になった映画が上映されている。個人的に楽しい時期。そうそう!去年は「シェイプオブウォーター」と「スリービルボード」。2作とも本当に素晴らしかった。

今年、私は敬愛するクリントイーストウッド監督最新作「運び屋」を公開直後に観に行ったが、昨日は、それとほぼ同時に公開された映画「グリーンブック」を拝見♬

観たいと思う芸術作品と私の間には、シンクロニシティが起こる。このグリ

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