今一度考えたい、ICT支援員の存在とは?
こんにちは。ぐうぽんです。
ICT支援員を卒業して数年。
それでも学校現場にいると、ICT支援員さんに会う機会はあります。
先日、ICT支援員さんとお話する機会があり、話を聞くと校務支援しかしていないそうで、ちょっと気になりました。
ICT支援員の役割とはなにか?
今一度文部科学省が求める役割も含めて検証してみたいと思います。
ICT支援員とは
文部科学省は、『ICT支援員について』で、以下のような説明をしています。
業務内容についても記載しています。
ICT支援員は便利屋ではありません
自分がICT支援員だったとき、先輩から「絶対にこうなってはならない」として示されたのがこの表題であり、自分たちは学校教育におけるICT機器の活用を促し、学習効果を高めるための様々な手段を研究し、現場に伝える存在であると教えられました。
その定義は今も変わっていないはずです。
しかし今回のように学校や自治体によっては、データ処理や校務支援が中心となり、機器の活用のヒントを提案するといった本来の姿からかけ離れた活動をしている方もいらっしゃるようです。
かつてこの自治体のICT支援員はコロナ前までは授業支援にも積極的に入ったり、教育委員会へ問題点の提言等を行ったりして自治体全体のICT活用を底上げしていました。
しかしコロナ前に会社が変わり、GIGAスクールによって一人一台となり、それまでの活動内容が通用しなくなり、現在は「とりあえず派遣」されている状態で、残念ながら存在価値も下がってしまった印象です。
ICT支援員は入力を前提とした便利屋ではありません。
児童生徒や先生方へパソコンやタブレット等の使い方を教えたり、授業での活用を支援したりすることが本来の目的です。
近年はSSS(スクールサポートスタッフ)も広がっているので、立場が混在する危険性があります。
ICT支援員はパソコンの専門人材であり、SSSとの切り分けが大切です。
入力等であればSSSでも可能です。
今一度役割について検討してほしいと願っています。
三位一体が、効果的なICT活用を生む
私は通信制大学で教免を取りましたが、その際効果的なICT活用に関する卒業論文を書きましたが、実はもう一つ、卒業論文に書きたかったテーマに、ICT支援員の存在価値がありました。
どうしてICT活用が進まないんだろうか。進ませるにはどうしたらいいのだろうか。
そんなことを熟考して出した答えは、「派遣する会社、管理職の先生、教育行政」の三位一体でした。
支援員や学校、納入業者を含めた教育委員会のそれぞれが独立して働きかけてもうまくいきません。
これら3つが連携して目的達成を目指すことで、効果的かつ無駄のないICT活用につながると考えています。
実際、先の自治体ではICT支援員に各校へのヒアリングを依頼し、ここで挙がった様々な改善点を精査し、機器類の環境整備やポリシーの制定などを行ったことでICTの活用が大幅に広がる変革が起きました。
これこそ三位一体がなされた結果だと感じています。
卒業した身だからこそ、ICT支援員の今後が気になります。
本来のあり方を目指して再びICT支援員が輝く職業になってほしいものです。
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