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下弦の月ってあの時見たやつだよね
しばらく休んでいた時間を経て、久しぶりに体を動かした。
洪水のような情報を逃れて横になったヨガマットの上で、頭に浮かんだのは一番最初に付き合った人のことだった。
人生で一番好きだったその人のことを、実感を持ってめちゃくちゃ好きだったなと、あの時みたいに人を好きになりたい、願わくばその相手と一緒にいられる未来が欲しいと思った。すっきりした体と心で思ったことは、きっと真意なのだと思う。
あの当時の私
雨踏む裾がゆっくりと冷たくなって
思えば2020年の秋から今日に至るまで、ありとあらゆる体調不良を経験してきた。
食あたりにはじまり、謎の瞼の腫れ、原因不明の発熱と胃腸の不調、そしてコロナ感染。
社会人になってから2020年まで、熱を出すようなことは一切なかったし、
原因のわからない体調不良に襲われることもなかった。
となると、そう、やっぱり2020年の秋に何かが大きく変わったからだろう。
2年前に別れましたよ、と話した時、
「
リアルに想像できるからってただそれだけのことだと思うけど、旅先のご飯や観光スポットを調べるとき、どうしても顔が浮かぶ。こんな事言いそうだなとか、これ好きそうだなとか
私はあなたの不幸を愛している
ずっと心の中にいた人と、ある日突然連絡が取れなくなった。
今は携帯がある時代なので、連絡先さえわかれば、SNSをやっていれば、
さよならをした相手であっても、コミュニケーションを取ろうと思えば取れる。
つまり、連絡先もわからず、SNSをやっていなければ、
まだ出会っていない人、これから出会うこともない人と同じで、要はただの「知らない人」「何の関わりもない人」になる。
今どこにいて何をしているのかわ
だからわたし、aikoが好きだったんだな。会ったことがなくても、私を知っていなくても、励ましてくれる、愛してくれる存在の大きさを感じていたんだな。
孤独との付き合い方(模索中)
ひとりで居続けることが、意外とつらいタイプみたいだ。ひとりでも生きていける、自立してしっかりした人になりたいけど、そうなりたいだけの人であって、本当は難しいらしい。人間らしいといえば人間らしい。
かつて10代の頃のわたしは、ひとりでも(勿論本当の意味でのひとりではないけど)生きていかなければならなくて、毎日が必死で、なんとかもがいて、前を見て、一歩を踏み締めていたけれど、大人になったわたしは、もが
一緒にプールに行き、また来年も行こうねと言われ、花火を見て、また来年も見ようねと言われ、友達と一緒にバーベキューをして、今週はずっと一緒に居たねと言われた夏を思い出す。
流石に切なかったな。同じコミュニティに属してたから、その人の不在を強く感じてしまう。友達夫婦やカップルを見て、私はこうなれなかったんだなと思う。あのまま続けていても良い未来はなかっただろうけど、大切だったのに、好きなのに、どうしてずっと一緒にいられなかったんだろうと苦しい。
サザンオールスターズをはじめ世代を超えて愛されるアーティストの曲は、切ないラブソングも曲調が明るい(長調)から、それが良いなと思う。もちろん自分の精神状態にもよるけど、辛い気持ちで立ち止まってなくて、過去は過去と区別ができていて、前に向かう姿勢が見えるから、なんか希望を感じるのだ
店員さんの優しさに救われる夜がある
出勤してすぐ、明らかにその人がめんどうだからと私に振った仕事の依頼メールを見て、イラッとした。反射的に嫌味な返信をしてしまって、そんな自分に余計にモヤモヤした。
今日は朝から時間に余裕がなくて、ずっと手を動かし続けていた。あれもこれもやりたいのに手が回らなくて、コピー機までの往復すら小走りだった。
よりによって外出のアポがあり、デスクで作業ができる時間も限られていた。戻ってくるとたくさんメール
いまこのときの心の中
疲れて歩く仕事の帰り道、ふと空を見たら星が綺麗だった。
昔から星は好きだし、それは綺麗なもの、自然のものが好きだからで、初めて付き合った人が星を好きだと言っていたことも理由の一つだった。
でも今日は、実感として、星がきれいだ、と思った。
それはただ単に光としての美しさはもちろんだけど、人工の光や、絵で描かれた空想のものでもなくて、実際に現実に存在している天体が、何光年も離れた地球から見たら、光り輝
こうありたいと思うことすら欲
自分の中に、美学を持ちたいと思う。
いつだって、その美学に基づいて言葉も行動も選びたい。
たとえば、仕事で自分の役割をとられてしまったなとおもったときにも、友達が学生時代からの彼氏と結婚して惚気話を聞かされたときにも、
むかつくとか悔しいとかなんでわたしはこうじゃないんだろうとか、そういうどろどろした気持ちは心の底に沈めて、
浅はかな欲望に引っ張られずに、小さな見栄やプライドのためじゃなくて、
わ
鶏が先か、卵が先か。美しいとか素敵だとか最高だとか思うものが似ている。わかるなぁってめちゃ思う。それは感性が近いということなのか、私が近づいたのか。仕事は一生懸命熱意を持ってやる方が面白いし、楽しいよね。わかる。働くのが楽しくなさそうだったあの人の気持ちはわからない。