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【napo_fitness】コラム③人工甘味料の闇と、人工甘味料との上手な付き合い方!


スーパーに行けばトクホのゼロカロリージュースがずらりと並んでいる時代になりました。
一方、ネットでは「人工甘味料は身体に悪い!」という記事。

皆さんも、悪いとは知っていながら、あるいは気付かないうちについつい人工甘味料を摂取しているのではないでしょうか。

今回は、そんな【人工甘味料の闇】【人工甘味料との上手な付き合い方】についてお話していこうと思います。

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●そもそも人工甘味料って何なのか知ってる?


皆さんの中に、人工甘味料を一度も摂ったことがないという人は恐らくいないと思います。
ジュースやお菓子等、そしてサプリメントにも、現代ではあらゆる食品に人工甘味料が含まれていて、私たちは知らずしらずのうちにそれらを口に入れています。

人工甘味料とはなにか、一言で表すと
「食品に存在しない甘み成分を人工的に合成したもの」
です。

突っ込んだ話をすると(これでもかなり平たく表現しています)、
「糖を口に含んだときに、舌から脳で起こる化学反応に近いものを、限りなく再現させるために化学的に組み替えられた化合物」
ということになります。


●人工甘味料は身体に良いの?悪いの?


「人工甘味料は身体に毒だ!」
「0カロリー食品でも結局太る!」

皆さんもこんな記事を目にしたことがあるかもしれません。

しかし、「人工甘味料が健康を促進する!」という記事を見たことある人はいますか?あまりいないと思います。
“人工”というからには、身体に良いということはなさそうです。

では、具体的にどのような害があるのでしょうか。


 ①人工甘味料は腸内環境を悪くする


とある研究で、普段から人工甘味料を一切摂らない人に人工甘味料を一週間与え続けました。
そうすると、約半数の被験者の腸内環境が劇的に悪化しました。
面白いことに、残りの半数の腸内環境には特に変化がなかったそうです。

腸内環境とは、人種、生活習慣、遺伝などの要素によって無限のパターンがあります。
なので、人工甘味料によって腸内環境が悪くなる人もいれば、何も影響もない人もいるということです。

最新の研究により、低カロリーの甘味料が血糖コントロールの障害に関連して健康な人の腸内細菌を破壊することが明らかになった(2018/10/4 Release)


 ②肥満につながる


人体には、「甘さ」を感知するシステムがいくつも備わっています。
甘いものを摂取したときに、舌で甘さを感じ、脳が喜びを感じる他に、血糖値を下げるホルモンや体内のカロリーを検知する機関などが働きます。

ところが、「甘いはずなのにカロリーがない」食品を摂ってしまうと、身体の認識と実際に摂った栄養素にズレができてしまいます。
これが肥満につながる可能性があるといわれています。

実際には、人工甘味料そのものが体脂肪を増加させるわけではなく、
「ノンカロリーのもの食べたしまあいっか」といって普段よりも食事の量を増やしてしまう
とか、
身体が人工甘味料に慣れてしまい、本当に甘いものを食べたときにカロリーが低いと勘違いしてしまう
みたいなことが起きていると考えられます。


●じゃあ人工甘味料はやめたほうがいいんだ!


その結論はちょっと早急です。

前段の①は「腸内環境が悪化した人もいれば、しなかった人もいる」
前段の②は「直接の因果関係はないけど、人工甘味料を摂ることによる生活や身体の変化がありそうだ」
ということを示しています。

また、発がん性が疑われる人工甘味料に関しては使用が禁止されているものもあります。
「危険なものが禁止されている」ということは、逆に考えると「禁止されていないものは危険とは言い切れない」とも言えます。
※これは論理的には破綻していますが、「Aという人工甘味料がダメだからといってBという人工甘味料がダメということにはならないよ」ということが言いたいのです。


●分量の問題


よく使われている人工甘味料に、スクラロースというものがあります。
ゼロカロリー食品のパッケージを見るとかなりの頻度で使用されていることがわかります。

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そのスクラロース、ショ糖(≒砂糖)の600倍の甘さがあると言われています。
では、スクラロースを1g摂ることと、ショ糖を600g摂るのだったらどちらが健康に悪いでしょうか?

なんとなくでも、スクラロースを1g摂っても即やばいことにはならなさそうですが、ショ糖を600g摂ったらどうやらやばそうだというのは想像に難くありません。

つまり、程度の問題なのです。
水でも糖質でもアルコールでも、どんなものも適量摂れば身体に良く、摂りすぎれば身体に悪いのは当たり前です。

人工甘味料の登場によって、砂糖そのものを大量に摂らなくても満足できるようになったということは評価すべきであり、
人工甘味料は悪とまではいかず必要悪であると言えそうです。


●人工甘味料の使用に関する個人的な結論


ここまでの話を総合すると、
「リスクを理解した上で、適度に嗜む」
というのが人工甘味料との付き合い方であると筆者は結論付けました。

つらい減量中や、ストレスの解消にどうしてもゼロカロリーの甘いものが食べたくなることはあります。
それ自体は悪いことでは決してないです。
しかし、ゼロカロリーだからといって際限なく摂取してしまうのは良くないよ、ということを頭に入れておきましょう。


●終わりに


今回は人工甘味料との付き合い方についてお話をしました。
人工甘味料一つとってもいろいろな研究がなされており、正しい情報を集めるのも大変ですよね。

ましてやネットではいろいろな人がいろいろなことを言いたい放題です。

ということで、次回は【正しい情報の見抜き方】についてお話しようと思います。


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